2002.09.21(Sat.)
start19:oo〜
(実際には19:45頃〜)

西永福:Restaurant & Bar
DUO

       
01. 遠吠え

02. おとぎ話

03. 遠いアメリカ

04. 夜と霧の彼方に

05. 想い

06. おとなの中の少年
   〜コールタールの匂いのする夏〜 

07. 不良少年がゆく

08. 上海Good Old Days

09. もうひとつの世界

10. ガンジスの君

11. それでも季節は

12. ほたる
 


13. ひと握りの土

14. 8月の空

15. ボレロ

16. 心リルケに捧ぐ

17. ボクのスーパーマン

18. 背くらべ

19.

20. 心優しき者たちのララバイ

21. 夢

<アンコール>

22. 不良少年がゆく

23. ある時代のバラード
   〜B.ディランの想い出〜

どうもこんばんは。
DUOにようこそ。
初物に弱い瀬戸口君としては、ちょっと緊張してますけどね。
ごゆっくり聴いて下さい。
M 01 遠吠え
M 02 おとぎ話
去年の9月11日のニューヨーク、本当に悲惨だった。
目が覚めたらテレビが中継してまして、
映画でもやっているのかなと思って…、
それ位衝撃的だったんですね。
自分も前年にニューヨークへ行ってたもんですから、
そういう町々でピザ買ったり食べ物買ったりして、
ホテル一週間とってそこで暮らして、
そこで出逢ったお店の人とか思い出して、
大丈夫なのかなぁと。
M 03 遠いアメリカ
昔、『夜と霧』という本を読み、すごく不愉快だった。
ユダヤの収容所の生き残った人の心理学者が書いたそれ読んでて、
ものすごく嫌な気分になったのは何でかと言うと、
たまたま僕がもしドイツに生まれて17・18の青年だったら、
僕も諸手を上げて「ヒトラー最高」って言って、多分同じ事をやったろう。
あれはドイツ、ドイツ人だけの問題じゃないんですね。
すごくイヤらしい、恥ずかしい事をしたような気がして。
そういう状況、環境さえ作っちゃえばやっちゃうんだな…と、
イヤーな気分になった。

あまりにも生々しいので、他人とはそういう話はしなかったけど、
ある時自分の中で吹っ切れたモノがあって、作った唄…。

ちなみに、夜と霧作戦というのをヒトラーはやった訳です、
夜と霧に紛れてユダヤ人をひっさらって来て、
収容所に入れちゃうという作戦なんですが…。
非常にロマンティックなんですね、夜と霧って。
でも、やってる事はすごい残酷で…。

M 04 夜と霧の彼方に
M 05 想い
今日はあまり喋らないようにと河野吉彦から釘をさされています。
メンバー紹介、ピアノ、よっちゃんこと河野吉彦!
今日は…、人見知りするタイプなんで、アンさんと一緒に。
何度もお会いしてるんですけど、
一緒にステージに上がるなんてのは今日が初めてでして…、
アンさん!パーカッションです。
M 06 コールタールの匂いのする夏
しばらく…、最近ステージは、三重と名古屋でやってきましたけど…、
ステージはやってませんけど、普段家では唄ってますからね。
家で唄って何が意味あるのかと言われても、何も意味ありませんけど。
あのー、ちょっと意識が変わってると言う事に気がつきますね。
唄ってたり、自分のライブをたまに聴いたりするんですよ、
そうするとね、「あっ、こんな事してちゃいけないな…。」
と言う事に気がついたりする事も多々あります。
唄って意識を変えるんだなって、最近やっと発見したりしたんですけど。

もう一つ、自分の唄を紹介する時に、
言ってはいけない言葉ってあるんだなという事に気がつきました。
この間、何気なくCDを見てたら、後ろの方に園田恵子さんが、
「透明でせつなくて、しなやかなつよさを与えてくれる。」
と書いているんです。
これを自分で言って、
「僕の唄は透明でせつなくて、しなやかなつよさを与えるんです。」
と言うと全然説得力がない言葉というか、
自分では決して言ってはならない事があるんだなという事に気がつきました。
証明してくれる人がいないとダメなんですねー。

M 07 不良少年がゆく
(お客さん)「良い唄だねー!」
ありがとうございます。
自分で中々言えないものでね、これも自分で言っちゃいけない事なので…。

僕の曲をジャズの世界の人が取り上げてくれまして、
誰だか知らないんですけど、
中部地方で行われたジャズ・コンサート、野外コンサートで…。
ナント!印税が1500円入ってきまして。
アンさんに言わせると、律儀な人だと。
普通は黙ってて、申請しないんだけどねって。
そうやってジャズの人がやってくれるんだったら、俺も唄ってみようかなって。

これ、ちなみに僕の友だちで鎌倉研ていう人がいまして、
彼は何か大阪でオバチャン達の集いがありまして、
そこで50人位の人達の中でこれ唄ったらしいんです。
皆が良い曲ねというもんだから、他人の曲だと言えなくなって、
「ボクが作ったんです。」と言ったらしいんですけど。

M 08 上海Good Old Days
M 09 もうひとつの世界
M 10 ガンジスの君 
さとう宗幸さんという方に曲を書いて、詩は藤公之介さんという方なんですけど、
8月7日に出たんですね。
ちょっとサワリだけ唄ってみます。
これはキング(レコード会社)の人が喜んでくれましてね、
すごく良い曲を提供してくれましたという事で。
ここでバラしましょう、これはJ・レノンのコードを盗んだヤツです。
M 11 それでも季節は
仲宗根美樹さんという人に作ったんですけど、結局、
一応レコーディング迄したんですけど、日の目を見なかった曲を…。
M 12 ほたる      
これはボツってしまいましたねー。
女性言葉で書いたんですけど。
もう一曲ボツった曲…。
M 13 ひと握りの土
私に言わせれば、正義の為の戦争はないんですね。
また今、何だか知らないけど、イラクを攻撃しようとしてますけど、
攻撃して死ぬのは何にも関係ない人達ですからね。
多少そういう面で死ぬかもしれないけど、殆どは民間の人が死んじゃうんですね。
戦争なんかやりたくない人が死んじゃうんです。
ベトナム戦争だって、確かあれは凄いんですね、引きずるっていうのは。
5万8千人が実際に亡くなってるんですけど、アメリカ人が。
その後に戦争が終わってから6万人以上が死んでるんですよ。
それはノイローゼになったり社会に対応出来なくて。
戦争で死ぬよりも戦争終わった後に死んだ人が多いってのは、
非常に皮肉な話なんですけど。

うちの親父なんかも死ぬ迄、
やっぱり若い頃の青春時代に戦争を経験してたんですけど、
その事をこだわり続けていましたからね。
よほど根が深い傷になってたんだろうなという気がします。

また違う角度から…。

M 14 8月の空
それではここでもう一度メンバーの二人に…。

戦争とかそういう事ってのは、語ると何かとても偉そうになっちゃうし、
黙ってると皆忘れていっちゃうっていうか、
風化してっちゃうというか。
時々はこういう唄も唄っていこうかなと。
まぁ、生きてる限り嫌がらせはしていこうかなと思いますね。

M 15 ボレロ
若い頃からリルケの詩が好きで、感覚的な詩が多いんですけど。
ある日、リルケの詩が解読出来たんです、
こういう感じで読めばみんな分かるは…と。
最近、辻邦生(ツジクニオ)さんという、ツジホウセイと読んだりしますが、
『薔薇の沈黙 』という本を出しましてね、リルケ論なんですけど、
それ読んでたら、あー、リルケ好きで良かったなぁと思いましたね。
M 16 心リルケに捧ぐ
若い頃はリルケに唄なんて捧げるなんて恐れ多い事だったんですけど、
年取るという事は図々しくなる事なんですかね。
リルケに向かってこの唄を唄いたくなったんです。
リルケはスキノザという人を敬愛していて…。
このように母親を唄う唄というのは結構あるんですけど、
男というのは可哀想なもんで、中々男の唄というのはあまり唄われないんですけどね。

だいたい僕は、生後3ヶ月から記憶があるんですけど、
それ言うとおかしいと…。
三島由紀夫さんも生まれた時の記憶があると言うんですよね。
非常に子供心の事ってものすごく覚えていて、
3ヶ月から5才位の事、良く覚えてまして。
たまには父親を唄う唄でも唄ってみようかと…。

M 17 ボクのスーパーマン
M 18 背くらべ
M 19
M 20 心優しき者たちのララバイ
   
今日は極力喋らず唄で勝負しようかと思いまして…、
あー、良く喋りましたか?
(お客さん)インドの話もして!
インドは今度という事で…。
(お客さん)それでインド。
最近ね、オヤジギャグとか言われちゃうんでね…。
(お客さん)寒いよねー。
今日は本当に唄うたい唄が一杯あったもんで、新曲もあったんですけど…。
次回、割と早い時期に、やってみたいと思います。

では、最後の唄に、『夢』という唄を…。

M 21 夢
Encore

M 22 ノブはボクサー

今日、眼鏡してないのであれですけど、
名古屋からいらした訳ですか、鈴○さん?
今日いらしたんですか?
遠い所ありがとうございました。
(サスケさん)どうもサスケと申します。
もう一人同じ顔をしてサスケと言うんですけど。
瀬戸口さんとはデビューの頃からのお友だちというか、
先輩なんですけど、
今日駆け付けてきまして、ちょっとコーラスを
やらせてもらう事になりました。
グっと来る唄っていうの久し振りに聴いたんで、
気持ち良いですね。
今日は、本当に瀬戸口さんありがとう。
何か、サスケの方が僕より大人ですね。
M 23 ある時代のバラード 
    〜B.ディランの想い出〜
    
どうもありがとうございました。
本当に今日遅く迄ありがとうございました。
またどこかでライブの時にお会いしたいと思います。
本当にありがとうございました。
←ライブ終了後の修サン。
 名古屋から来られた鈴○サンがカメラを向けていたら、
 様子をうかがっていたオジサン(社長サンらしい…)が
 そのカメラを奪い、一枚パチリ!
 どうですか、赤いバンダナをおでこにアップな修サン。
Photo by. K.M
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