Episode

2nd DEMO CD 『CARD』

作詞者が歌詞にまつわるエピソードを語りました(全部クメ)


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Opening
Written by Masato Kume
この歌詞は自分的にかなり気に入ってます。状況は別れた後の男女。
デートやらなんやらしてる時は全然楽しそうにしてないのに、
夢の中だけはいつも楽しそうに笑ってる恋人。一緒に歩いてる時は黙ってるくせに、
夢の中じゃあドラマのようなセリフをポンポン吐いてる自分。
結局別れた後に、なんでその夢の中のような恋人同士になれなかったのか?
ってことに葛藤して、いっそ自殺したくなる。でもちょっと待て、
10数年間生きてきた自分にも両親がいて友達もいる。
思いでもあるし経験もあるし成功もあれば失敗もある。
そんなこんなで「いつのまにかいろんなものを背負ってた自分」に気づく。
それを考えたら一時の感情に流されて自分の存在を消し去るなんて
バカらしいことだと思う。 何が自分の幸せなのかはわからないけど、
いつかは自分にしか見えない色でその幸せを見つけたい。
幸せってのはイコール理想の自分。だから結局人は「行く先決まらぬ足元を、
無理矢理理想へと向かわせる」ことでしか生きられないんだなあ(詠嘆)。
てな内容なわけです。こんなことこじつけられるなんて自分でもビックリだす(笑)。

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各駅停車
Written by Masato Kume
それ以外に各駅停車イコール達成したい夢や目標を表していて、
君イコールそれについて一緒に向かって行く同乗者を指します。
まあ、そう言えばこの曲がこのバンド自身のタメに書かれたことが
分かると思いますが(笑)。 仮にこんな風に解釈してみましょう。
時計を気にしながら向かう場所=練習スタジオがある場所、
うまくない話のネタ=新曲のネタ、各駅停車のこの恋=バンド活動、
いつもイザコザばかりで=イザコザ多いんです、
あなたは何も恐れてないんでしょ=ばか、これでも危機感感じてやっとるわい、
僕の計画=デ、デビュー??!こんな感じに考えてもらえるといろいろわかります。
他の部分もそういう意味に当てはめるとおもしろいですよ。
もちろん初々しい恋の物語としての歌詞でもあるんですが、
自分の中では前述のような意味合いをこめて歌ってます。
...てこんなことあんま語ることじゃないのかなあ、言っててハヂィや。

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my last word
Written by Masato Kume
要約すると、ある少年がいて、その少年は時代の流れやら変化していく自分自身に
ついていくことができませんでした。「目を閉じてなきゃ、夢を見ることさえ」
できない世の中に見切りをつけて、自殺することを決めます。
彼には1人だけ何でも話すことのできる友人がいました(男女問わず)。
その人だけに、自分がいなくなることと「自分の最後の言葉は聞こえているか」
ということを話します。現実社会からただただ目を反らせて歩いてきた自分にとって、
自分の存在を立証してくれるのはその友達だけでした。
でも、結局その友達はもう彼の側にはいませんでした。
自分に関わるあらゆることを抹殺してきた彼は、その親友ですら
とうの昔に殺していた(物理的にか精神的にかはご想像に)....という話です。

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Snow
Written by Masato Kume
この曲はCARDの中で1番好きかな...
間奏のふわ〜って音のコード進行は2年前に思いついてずーっと温めてきたものです。
初めはボサノヴァみたいなんを作ろうと思ったのがあーなったわけです。
サビのコード進行、メロディーも不思議な感じがしてこの曲に丁度いいかなって思ってます。
サビの出だしの「雪がふうればあ〜」ってとこはほんとに偶然頭に浮かんだメロディーで、
このアルバムの中で1番気に入ってるメロディーでもあります。
歌詞の方は4年間親の都合で住んでいた、北海道の岩見沢という所を思い出して書きました。
特別豪雪地帯に指定されてただけあって、雪の思い出がかなり多いです。
俺の部屋が二階の6畳間にあったんですが、そこから窓を通して外を見ると、
際限なく降り続く雪が街灯に照らされてて、その街灯だけが道を覆い尽くす雪を
受け入れてるようですっごく幻想的な風景でした。
実際雪国ってのは住んでみるとほんとにいろんな体験が出来ます。
一冬だけでもいいんで、3ヶ月ほど雪国に住んでみることをすすめます。

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Lucy
Written by Masato Kume
この曲のエピソードはすごいっすよ。
まずビートルズの曲でLucy in the sky with diamondって曲があるんですけど、
一説によるとこの曲は、頭文字を集めるとあのLSDという麻薬になることから
それについて歌った曲だとされてるんですね。 
つまりこの曲のLucyってのは女の子の名前では無くて麻薬を意味します。
主人公は麻薬中毒者の少年。
麻薬の幻覚によって世界は自分の思うがままに回っていると信じきっている哀れな少年。
彼の口癖は「奴らの運命を決めるのは俺だ」ばかり。
ステレオスピーカーのうらに隠してある麻薬を彼は毎晩取り出し服用します。
しかし麻薬にむしばまれた彼の弱りきった肉体を、Lucy(麻薬)は死へといざないます。
最後に笑いながら死んでいった彼の書き残したメモにはやはり
「奴らの運命を決めるのは俺だ」の文字。こんな意味があったんですねー。
これはこじつけではなく、ちゃんと考えて書いたっつー記憶があります。

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ベンチ
Written by Masato Kume
うーむ、今考えると何故こんなにも安易な曲名なんだ。
歌詞からただひっぱってきただけじゃねえか。ちなみに「長年使った自転車が〜」
ってとこは実感こもってます。俺、過去に2度ほど自転車盗まれた経験あり。
一回目は鍵の掛け忘れなんですけどね、ニ回目は鍵かけてたのに盗まれました。
見事というほかないでしょう、敵ながらあっぱれ、自転車くれてやるよって感じです。
北海道の友達に貸したスーファミの「聖剣伝説2」が未だに返ってきてないことに気付きました。
「いい加減に返せってんだよ」って感じです。 ちなみに「中3の時に描いてた理想の像」
っていうのは俺の部屋のテレビの上に飾ってある中学の時に作った皿のことです。
この皿、デザイン的に、今見てもおもわず感嘆してしまうくらいよくできたとおもいます。
古今東西のギターが重なり合うように白と黒のコントラストで描かれてるんですけど、
これ見るとバンド組みたくても仲間が1人もいなかった中学時代を思い出します。
そん時の俺に「今の俺どう?頑張ってない?」と聞きたくなる気持ちでいっぱいです。
ベンチは後悔の歌です。「後悔」とはマイナス思考の言葉ではありません。
本当のプラス思考は後悔をしてから始まります。
あの時こうしとけばよかった〜とか何であんなこと言ったんだろう?
とかその他もろもろ後悔に関する記憶をただ美談にして封じこめるのはよしましょう。
結局、皮肉なことに、人は後悔なしでは何も学べないんですね(お、いいこと言ってる!)

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羽のない鳥
Written by Masato Kume
この曲ってほんといろんな言われ方してるよなー。
○リ○リに似てるだの○ーラカン○に似てるだの。
まあ、狙い通りっちゃあ狙い通りなんですけどね。
最初は「オアシスに代表されるようなコテコテのUKサウンドをやりたい!」
ってことから始まって、あーゆー感じの曲になったわけです。
多分UKロック好きが聴けば一発で「うわあ〜、UK。」と唸るような感じの曲ではあると思います。
そう考えると○リ○リはコテコテのUK派バンドなんで、似てるといわれてもまあいいやっ。
て思いますね。あーゆー一見ダルめの曲って最近好きです。
んで歌詞の方は暗いムードに合わせて何か不思議な感じにしてみました。
自分でもよく意味がわからないので皆もよくわかんないでしょう(笑)
でもなんていうんだろう、ほんとーの「詩」ってゆうか、具体的な意味ばかりにとらわれないで、
言葉の持つ表現の美しさってゆうか、「絵」みたいな言葉の糸で編まれたような
この歌詞は自分でも結構気に入ってます。


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