■ここにあるクリスマスMIDIは…
私、うりが中学・高校時代を過ごした京都にある某キリスト系の学校では、毎年12月の中頃にクリスマス・ページェントがありました。学生の中からマリヤ様やヨセフ様、大天使ガブリエルなどの配役を選挙で選び、古い煉瓦造りのチャペルでキリストの降誕劇を演じるのです。
パイプオルガンと聖歌隊の奏でる数々のキャロルは、卒業してずいぶん経った今でも心の中にいつもあり、色々と悲しいことがあった時も耳の奥で思い出しては自分を慰めてくれる存在なのです。
学生はみんなこのキャロルが大好きなのですが、私が卒業した当時、学校からは観賞用の録音CD等は出ておらず、最後のページェントの時にパイプオルガンの裏に潜り込み(笑)テレコで録音しようとしたものでした。(勿論、結果的にはノイズが多くて駄目でした)市販のクリスマスソングCDに、似たような演奏の物がないかと探してもみたのですが、みんな微妙に違う上、探してもない曲もあったりしてなかなか満足のいく結果が出ません。
そんなとき、DTM(デスクトップミュージック)の存在を知りました。「シンセサイザーとソフトがあれば、自分の思い通りの音楽を作ることができる!」勤めたてでお給料も低かったにも関わらず、この売り文句に文字通り飛びついた私は、ボーナスをつぎ込んでヤマハの音源MU-80とシーケンスソフトのレコンポーザを購入。メーカーユーザーサポートのお兄さんに随分お世話になって、自分の耳に残っているとおりのキャロルをMIDIで作り始めました。
で、丸3年かかって作り上げた物がここにあるMIDI達です。一覧を見れば同窓の方にはすぐ解るらしく、母校の仲間から嬉しいメールを頂くことも多いです。その中には、国際結婚や御主人の赴任で海外在住の方もおられ、嬉しいことに喜んでいただけているよう。同窓の方だけではなく、外国で孤児院を営んでおられるアメリカの方からも、オーディオ機器がないので手持ちのパソコンでMIDIを再生し、子ども達と一緒ににクリスマスソングを歌ったと英語でメッセージも頂きました。
MIDI形式である以上、データが軽い代わりに再生される音質は相手側の環境に大きく影響されます。普通のパソコンで聞くとかなりへしゃげた音になり、特にハンドベルやオルゴールに割り当てている音はひどい場合は音程が狂って聞こえますが、その辺りは御容赦ください。
以前より御要望のあったMP3版をどうにかこうにか作成する事に成功しました。これでキャロルについては母校で聞いていたものとかなり近いと思います。DTMヒヨコなのでプロと同じようには行きませんがみなさんにも楽しんでいただければ幸いです。
■お気に入りの曲をぽちぽちと
そんなわけで、当初の目的はキャロルをコンプリートする事で達成したのですが、折角揃えたDTMの機材を死蔵しておくのも勿体なく、お気に入りのクラシック曲や讃美歌なども作り始めました。
でもこちらは、亀の歩みというか、今のところ本業やその他の趣味が忙しく、老後の楽しみにとっとこうと思っています。今まで作った物はここに格納しておこうと思うので、お気が向いたら聴いてみてください。
うり
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