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今回はサックスのウォーミングアップについて。
いろいろな教本に、いろいろなアップの仕方がのってますよね。スポーツとかと同じで楽器を吹く際もよいアップをしないと絶対よくないと思います。むしろ勿体無い。
アップをするとしないのとでは、練習の効率にしても口の状態にしても楽器の鳴り方にしても大違いです。
ま、これも個人差があると思うのですが、僕の場合はできれば30分くらいアップの時間があればいいのですが、なかなかその時間も確保できないときがあります。高校生の時に、松雪明先生にレッスンを受ける機会があり、僕の最初の質問が音質とアップについてでした。短い時間で何をすべきか。その時に先生から教えて頂いたのがオクターヴの跳躍とヴィブラートでした。オクターヴ下から上に行き、また下におりる(全て4拍くらい、ロングトーンをするつもりで)。これを一息で行ないます。
はじめはGあたりからやった方が良いようです。それで、上にいったときと下に戻ってきたときにそれぞれ深めでゆっくりしたヴィブラートをかえる。このヴィブラートは、楽器が最も鳴るアンブシュアを取り戻す意味があります。このセットを半音ずつ上っていくと、かなり高音が安定するようになります。
このアップで注意しないといけないことは、オクターヴ上に行ったときに口が締まりすぎていないかということがあります。締まりすぎていると、オクターヴキーを放したときにスムーズに下に降りてくれない。音質も高音がきつく締まった音がしてしまうし。まずは自然なオクターヴの跳躍ができるように、ということです。あとは、インターバルを挟んだスケールで口をほぐすというのも(ほとんどの教本にかかれていることですが)、効果があります。それと、教本といえば須川さんのものの、確かヴィブラートのところに書いてあったソファミレドと下がって、一拍おいてロングトーンとヴィブラートというものも、低音のアップとして適しているような気がします。
自分なりに、ウォーミングアップとは「すべての音域を均質に鳴らすため」のものだと思っています。
自らの持っているパフォーマンスを最大限に引き出すためにはなくてはならないものですよね。
個人差はあれども、参考までに。ということで、筑波大学吹奏楽団サックスパートの諸君!アップをおろそかにしないこと!
今回はほとんど筑波向け(というかトモヤとすたかと藤岡)。