+++ ハンダについて +++

最近では、多くの楽器店なのでも取り扱うようになってきたハンダですが
種類が多く、何が一体使い易いのか、音楽的なのかということを少し考えてみよう、自分の為にも纏めてみようというページです。
注意:このページは自分の主観と、感覚で書き綴っております。内容の間違い、異論、疑問、ご意見等はメールでお願いします。
このページは、かなり大袈裟に書いています。理由は全てに於いて強いて言えばという枕詞が必要だからです。
実際にはこの半分程度の効果と認識の上お読みください。又ハンダで音なんか変わるかい!と言う人もいらっしゃると思いますが
あくまで私は変わると思っています

1:日本アルミットKR-19
アルミット アルミットRMA
いきなりですが日本アルミット社製KR-19シリーズです。
NASAやヒューレットパッカード社で採用され精密機器の世界では評価の高い世界的にスタンダードなハンダです。
ちょっと大きなホームセンタで100g¥1000程で入手できるのは嬉しい所でしょう。
非塩素系ということで、ハンダそのものが腐食する事によるトラブルが起きないようになっているのも魅力です。
また、KR−19とKR−19RMAの違いは殆ど無く、海外での規格等の品番がRMAに当たるそうです。
一応の区切りとしてKR−19は一般電子回路工作向けでRMAの方は高精度回路用と分類されている様です。
私は二つとも持ってますが、太さで使い分ける用途で2種類使っているだけに過ぎません。

以下、私のストラトキャスター(*)に使用した感触ですが、
非常に抜けると言うか、ロスが無くどこまでも色付けが無い雰囲気がします。
すっきりした印象というのか、ハイが再現されて、ローが大人しくなる感じがあります。
出力が変わるのではなくて、ハイが出た分ローがほんの少しだけマスキング されているような・・?
シングルコイルには、ブッチギリの相性だと思います。
このハンダがなぜ、精密機器に使われるのかが良く判ります。

2:Kester44 Rosin CoreSolder
ケスター44
最近真空管アンプなどの自作派の方々の間で必要不可欠といわれるKESTER社のハンダです。
音響系ハンダ454gで¥3980程という事で、ハンダとしては平均的な価格ですね。
ただ、電気パーツ専門店でないと入手しづらい事が多少辛いといえますが、一旦買ってしまえば相当持ちます。
楽器店はパッケージし直しただけで、15g程度を¥1000とかで売ってる訳ですが・・・流行って言うのは怖いですね〜
楽器店に儲けさせるより通販等で電材店から通販ででも買うのが良いでしょう
実際使用してみて思ったのが、作業性が物凄く良いです。水のように溶けて、流れ込んでくれます。
私は、それが少し苦手でした。

以下、私のストラトキャスター(*)に使用した感触ですが、
なんと言うか、音が硬い!印象といえばそれに尽きます。 ギラギラしていて力強い音です。
コードストロークなどで中域から高域にかけての、艶と言うか、出力が高くなったような感じです。
パリッ!とはじけると言いましょうか、元気のいい音。
しかし私はあまり好きでは無いかもしれません・・今度はこれのヴィンテージとやらを使ってみようかな・・?

3:千住金属工業社製スパークルハンダ
千住金属スパークルハンダ
ハンダなんかで音なんか変わるかい!と思ってた頃に使っていました。
所謂国産の汎用ハンダです。しかし僕の中ではこれが基準と言えるのかもしれません。
なぜなら、これ意外と良いんですよ。濡れ特性が良いと言うか使い易さNO.1です。
解け始めてからの広がり方が、丁度良いと言うか、必要以上に広がらないと言う所があります。
ただ、これは塩素が含まれて居るそうで、長期的な、連続使用に於いて安定性にかける様な気がして使うのをやめました。
これを使っていた頃は、しょっちゅうハンダ付けをやり直していたので、腐食は気にしてませんでした。
電材屋さんなんかではポピュラーなハンダで比較的安価です。

以下、私のストラトキャスター(*)に使用した感触ですが、
ローの再現性が非常に良いと思います。高域が少し鈍い様な感じがします。
その分ローが豊かに聞えるという雰囲気です。
少しスピーカーの口径を大きくしたのかな?と思える位音が変わりますが、
そう言う意味では、多少音色に色付けされる傾向があると言えます。
ローパワーハムバッカーで低域が少し欲しい時などに使うと良いのかも知れません。
未検証ですが、多弦BASSなどにはバランスよく出力されて良いのでは無いでしょうか?

34:太陽電気産業:GOOTブランドSDシリーズ
GOOTSDシリーズ
ホームセンターなんかでよく目にするGOOTブランドですが、用途によって種類も豊富で線径も豊富にラインナップされています。
ハンダと言えばこれらを想像する方も多いのでは無いでしょうか?それほどポピュラーで出回っているブランドです。
拒否反応を示す方も多いようで「国産?ああGOOTねアレ良くないよ」なんて事をよく耳にしますが、
逆に言えば、品番の豊富さが逆に用途に合わない間違った品番の物を使っているにも拘らず、
ブランド丸ごと批判されてしまったりしているのは否めません。(僕の身の回りだけかもしれませんが)
用途をあわせれば、入手性、価格において、これ以上の物は無いのではないか?と思えてきます。
私はSD−41という銀入りのものを好んで使っています。
自作ケーブルには一時期こればっかり使っていた事があります。
多少濡れ特性が悪い様な気がしますが、それはコテの温度や、色んな条件でカバーできるものだと思います

以下、私のストラトキャスター(*)に使用した感触ですが、
一言で言えば音のエッジが立ちます。多少歪っぽくなると言う感じが有ります。
ストラトのC+Rのハーフトーンに於いては非常に粒立ちの良いふくよかな音色が得られました。
このハーフトーンでのカッティングはオケの音によっては、抜けないと言う事があるかもしれません。
中域が膨らむと言うのが感想として正解かもしれません・・

以下続く・・・

(*)について、私が所持しているVINスタイルストラトキャスターの事を指しています
部 位
詳 細
ボディー
アルダー2ピース材。ヴィンテージスタイルキャビティー
ネック
メイプル。ヴィンテージスタイルロッド仕様
指板
ラウンドローズ指板。22F(?)仕様
ナット
オイル漬けナット
ペグ
ゴトー製クルーソンスタイルロックペグ
ブリッジ
ゴトー製2ポイント支持・10.6ミリピッチプレスサドル・鉄製ブロック
ピックアップ
ダンカン社製SSL-1を3基。一工夫して有ります。
ピックガード
プラスティック3プライ
ダダリオXL。ゲージは0,10〜0.46
回路
センタートーン部がセンター直列ヴォリュームになってます。

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