演奏会れびゅうログ
2002年1月〜6月
モーツァルトの「すみれ」からヴェートーヴェン2曲、シューベルト8 曲、シューマン2曲というラインナップ。小塩さんのお話と小松英典という方の歌でした。やー初めて聞きましたが、良い声ですね、小塩さん!(笑)うちの学校の学院長も良い声だから、二人で学院長リサイタルでもやって欲しいです(笑)。お話もテ ンポよく、朗読も、演劇でもやってらしたのかと思うほど情感豊かに(^^)とても楽しかったです〜。フリードリンクでワインも赤白飲み放題だったので、それはそれはしっかり飲んできました(笑)。歌の方は、私は結構楽しかったですけど、特に声がスキー!とかそういうんじゃなかったですね(^^; でもやっぱ、今は勉強しているから・・・ 特にすみれは、ねぇ。全然違って面白かった。ブレスの位置も違うし、俺が思い入れ たっぷりで歌うところがサラーッと過ぎてっちゃったり。色々違いますね。
傘寿のお祝いコンサート。満席でした。もう、なんというか普通の音楽会じゃなくて。ほとんど皆(少なくとも半分は)いわゆる身内だったのではないかと思いますね。色々逸話がありすぎてここじゃ書けません(笑)。とにかく、聴いた中では『秋の空』と『花林』が傑作だと思いました。特に『秋の空』は詩・旋律共に涙出そうに切ない、とても美しいうたですねぇ。同じ八木重吉の詩『雨』も、とても好きな言葉の並びでした。個人的には折口の『死者の書』のイメージである『きづつけずあれ』を自分で歌ってみたいですが、技術的にあまりに難しい。今は無理ですね、間違いなく。いつかもうすこし息が続いて表現するのが楽になったら、これも是非歌いたい。畑中先生の『花林』をCDで聴いてから俺の歌がやっとテンポに縛られず自由になったと言われて、また今回生で聴いて、やはりとても参考になりました。直で、ってわけではないけれどその雰囲気が。大好きな歌なので、課題で当日出たら是非歌いたいです。詩家としての畑中良輔は、朗読と歌と両方演じられた「越える影に」の一連4編が素晴らしく美しい。俺は大好きですね。瀬山先生の朗読もとてもお声が合っていて良かったです。ただ……俺に三善先生の曲は難しすぎる。なんだか詩そのままが良かったな……と思ってしまいました。「四季の歌」も好意的な感情を抱きました、というのも、俺と季節感がすごくマッチするのです。読んでいただければ解るけど、「……秋と冬が好きでしょう?」って感じの詩なの(笑)。私がそうだからすごく嬉しい。特に冬。普通、多かれ少なかれ、冬を表現するとき人は「寒い」「冷たい」「寂しい」「孤独」など、マイナスイメージがほとんどなのですが、 俺は寒さの中の暖かさ、本当のぬくもり、そんなものを冬には感じるわけです。夏は反対に大嫌いで(笑)開放感・楽しさなんかはほとんどありません。早く終わらないかと思っていますから、毎年。まったくもってこの詩の感じに頷けるのです(笑)。 シンパシーを感じるという点ではすごく気に入りましたね。また風刺歌も、詩読んで るだけで笑えたし(笑)大中先生(作曲)が上手いのか、平野先生(歌)が上手いの か、どちらもだったのでしょうけど、とても楽しい、可笑しい、皮肉な感じの歌でしたね。
しかし、今回聴いていてやはり思ったのは、日本語は朗読する言語であ る、ということ。日本語を無理に西洋の旋律に合わせることの不自然さがとても気になりました。むしろ風刺歌なんかはほとんど朗読に近いからまだいいんです。レチタティーヴォが限界ですね。歌っぽくて気にならないモノを改めて見直すと、やはり音の高低が激しくないモノです。その分一本調子になりやすくて、そこを飽きさせずに聴かせるのは歌い手の技量でしょう、という曲。しかしその方が言葉として素直にきこえるのです。母は学生時代、歌曲の課題を出されてとてもいやだったと言ってい て、詩にあった曲をバックに流して朗読する方が良いと断言していますが、俺もまったく同感です。朗読は瀬山先生と長野先生がなされてましたが、お二方ともやはり言葉の高低・緩急・濃淡と、文体は違えど同じようにとてもとても達者な方々で、とても充実した演目だったと思います。発声という点においては、やはり日本は教育が遅れている感がどうしてもありますから、ああゆう、きっちり勉強された方々のを聴く とやはり美しい言語だと改めて感動するし、開眼させられる点が多いのではないでしょうか。
また、今回は出演者に比して伴奏者の負担は相当だったと思うのですが、特に後半、ソロもなさった花岡先生には惚れましたね〜。とにかく音綺麗だし、伴奏っていっても見てると一緒に歌ってる!って感じなんです。平野先生との共演なんて、ホントに楽しそうにしてらっしゃって、見ているだけで幸せになりました ♪
かの有名な『こんにゃく体操』がやはり命名のもとらしいですが(笑)とにかく行ってきました、こんにゃく座。ポスター見て、サイトに行ったら面白そうで、我慢きかなくなって。
あらすじは人に恋をした狸のお話なんだけど(そんな端的に……)なかなかこう、お下品(笑)かつシリアスコメディ?(笑)な舞台でございました。一応オペラということだったので「三味線も殺陣もあるのにオペラ?ホ ントに??」って思ってたんだけど、ん〜確かにミュージカルって感じじゃなかったね。オペラって、考えてみれば半分くらいはレチタティーヴォでもない、フツーの台詞で構成されてるモンね。そういう意味では歌のある劇、芝居と言った方がしっくりくる感じでした。旋律線がやっぱ西洋音楽風だったから、なんだかかえって「あん?」って気がするとこもあったんだけど、あれが全部普通の台詞 だったらつまんないしー。やっぱ日本語に合う旋律をもっともっと吟味する必要が俺的には(笑)あったかなー。つまり、もっと「これだぁっ!」っていうシックリくる舞台が作れると思うんです、方向性的には。芝居としては面白かったし! 学生券が安いのが魅力ですねー(→2000円)。席悪かったけど(笑)劇場が狭いからノン・プロブレムってヤツでした。あ、ノーか。あ、あと声に関しては、なんだかすごく幅があって……声質が……。キッツイ人もいたし、柔らかい人もいたし。でも役柄に上手 く合ってたかな。日本語劇なわけだから、よく分かるところが良い(笑)。あれに行くと、やっぱ日本語は聞こえるように歌わなきゃあかんぜよ、と思いますが。ビブラートかかっても聞こえるならいいけどさ〜みたいな。どうでしょ?
特筆すべき は客層でしょうか。幼稚園くらいのおこちゃまから、20〜30代のフツーの年代、おばちゃん、おじーちゃん、と、まーそれはそれは広い客層で。登場人物死んだりすると小さい子がお母さんに「……しんじゃったの?」とか聞くんですよ。かわいーっ!(←ヲイ) 隣の美人でクールなお姉さんは意外にもクライマックスで涙してるし。いいなぁ、ああいう雰囲気。オフ会も結構やってるみたいだし、なんだか良い感じで す。生意気なようですが、先が楽しみなオペラ団だと思いました♪ 結構公演やってるみたいなので、半年に一回か二回くらいは行ってもいいかな〜と思っています。
サントリーホールから、順番にオルガンを見て回ろう、という少人数の ツアー。応募したら当たったので、 めでたく行ってきました。金澤先生のお話がメインで、まずサントリーホールのオルガン見学&基本説明。それから横並びになって、 「触ってみよう!」の時間を待つ。鍵盤も足鍵盤も触って良いのだ。側にはオルガニ ストの水野均さんがついていて、いつでも質問を受け付けてくれる。見たのは、ここを皮切りにカザルス、聖路加国際病院礼拝堂。当日急に、もう一つ見ます、ということになっていた。どこかというとこれが面白くて、築地本願寺である。お寺なのにオルガ ン?!と思うが、本当にあった。まぁ元々仏教は 音楽で仏の世界を称えるのが至って普通のことだ。雅楽だろうが声明だろうがそれは伝統的な手段であるだけで、どうしてもこうじゃなきゃならん、てわけでも確かに無い。そんな中、親鸞生誕八百年記念、昭和四十五 年にオルガンを導入したらしい。某若手狂言師 の結婚式とかには使われたそうだ。お話に寄れば、ここのオルガンはロマン派形式 で、珍しいという。ちなみにカザルスは純粋バロックの作り(音量調節のペダルが無かった。初めて見た!)、サントリーは結構混在してて何でも弾けるオルガンだった。
私は全然知らなかったのだが、結構色々機能が付いている。ポピュラーなところでは オルガン上方に光る星シンバル。それ以外にも水を入れて使うからくりで鳥の鳴き声(ピヨピヨピヨ……って音がする。お祭りの屋台で売ってそうな感じ)がカザルスにはあった。で!ここでまた登場するのが築地本願寺。一通りの説明を終えた音楽担当のお坊さん (多分。剃髪してなかったけど)が、「あー、そういえば 」と言って聞かせてくれたのが……“チーン……”………… 家のお仏壇に必ずのっている、すり鉢状の鐘があると思います。正にアレ。あの音で すよ、皆さん。も〜ウケまくりました! こう言っちゃなんですけど、これはキリスト教の教会オルガンにずっと浸って生きてきた者にしか分からない可笑しさだと思う。 仏教てのはホントに頭柔らかいな〜とか思いましたね(笑)。ちなみにお坊さん、 「これ、つい最近見つけました」「なんで付いてるのかよく分からない」(笑)ヲイヲイ!(^^;
色々な意味で楽しく、為になった勉強会でした。またやるつもりだと企画の方が仰ってましたので、是非どうぞ。オススメ!
一人芝居。アテルイ、とは坂上田村麻呂が講和条約の為だったかぁ、アイヌ系だと思うけど首領を連れて都に行った そうな。しかし当然屈服させようとする和に対し、首領は首を取られるんだけど、その怒りのあまり首が飛んで云々。なんか将門 の首塚みたいだな(笑)。日本書紀や風土記には記述があるって芝居で言っていたけ ど、本当かな? そこまで俺も知らないですが。 音楽の担当が知人だったので、チケットを買いまして。古代史って言われるとやっぱり興味がわくから。
で、まぁ行って面白かったような、何というか。とにかく眠くて(笑)すみません。 でも上手いな〜と思いました。 舞台自体は一人きりで作っているわけじゃなくて音楽担当の女の方が三人位いるんだ けど、いわゆる民族音楽の楽器っぽいのを 沢山使っていて、その音色がすごく面白かった。音色も好きだったな。
しかしなんというか、作品題材としての古代史はロマンに溢れていて、なんだかすごく違和感がある(笑)。やっぱり俺はドロドロした所が歴史の面白さだと思っているし、道徳的意味合いで歴史を捉えていないからかもしれません。でも作品自体が面白ければ、もちろんソレでイイと思う。個人的には、せっかく作品として使うなら(どうせ現実とはかけ離れるんだから)あまり泥臭くないものを一度見てみたいですね(笑)。
ヴェートーベン、ツィムリンスキーの四重奏と、ヒンデミットの「メランコリー」、モーツァルトのクラリネットクインテットでした。院生さん達らしいけ ど、もうとにかく……プロでしょう、という感じ(^^;すごく聴き応えがありまし た。ヒンデミットは初めて聴きましたがとてもいいですね〜。深い! なんかこ う……沸き上がってくる物が。寺谷先生の大意訳もとても嬉しいですね。聞きに行っ ているその時って、別に逐語訳が知りたいワケじゃなくて、詩の雰囲気が知りたいわ けですから(これは個人差あるのかな〜?)。クラリネット五重奏は相変わらずイイ 曲でした。ホント、モーツァルトって天才スギ。最近作曲家の年齢知るとあまりの若 さに呆然です。……天才だね、彼らは。間違いなく。
畑中先生の企画。面白かったです。例によって全然知らなかったんですけどね(笑)。取り上げられた詩人は城左門・木下夕爾・更科源蔵・大木実・神保光 太郎。詩としては大木実がとても気に入りました。詩集が欲しいのだけど何故か行き当たりません……マイナーなの?? 城左門さんの「もう直き春になるだろう」(山 田和男)は歌曲としてもめずらしく語感が可愛らしくて結構好きです。城左門さんの 詩もいいですね〜。途中で──どこだったかな──塚田先生が突然ピアノから立ち上 がって朗読をなさって、ビックリ! すぐはまってしまいました。とにかく良いお声で大好きです。
ベートーベンとシューベルトを交互に演奏するという、ちょっとプログ ラムが変わっていて、とっても凝った演奏会でした。相方としてテノールのルーフス ・ミュラーさんが歌ったのですが、この人がまた、素晴らしいシューベルト歌いで。 一部はベートーベン(歌)からシューベルト(ピアノ)が2セット、二部はシューベ ルト(歌)からベートーベン(ピアノ)というので2セット。ピリスさんはとても緻 密な演奏家〜!という感じで、特に『月光』なんかはホントによくそれが出てまし た。一音一音、もちろんプロは皆そうなのかもしれませんが、すごく厳密に音量が定 められている感じで。つまり、例えばppp→pp→pというのが、各それぞれ更に三段階 ずつ位に明確に弾き分けが出来ているというか……。ミュラー氏も、声のコントロー ルの点についてホントそんな感じで。もー、ホントに素晴らしかったですよ! 『春 の想い』なんて感動しました!これぞシューベルト!!(><)てな感じで。ピリス さんもスゴク緻密なので、伴奏者としての技量が素晴らしいと感じました。いわゆる 「俺が俺が!」的ピアニスト伴奏にはならず、共演している、という感じで。出るト コは出て、きっちり引くトコは引いて、という感じ。まるでお手本のようなシューベ ルト。良い物を聴きました……!
青柳先生のフランス系ピアノ曲演奏講座の発表会でした。 プログラムとしてはドビュッシーを中心にフォーレ・ラヴェル・ショパン・リストあ たりもちょっと入っていて、色々な人のが聴けて面白かったです。うわ、いいなぁ! と思ったのはドビュッシーの「夢」。聞き覚えはあるので有名なのでしょう。ちょっ と楽譜が欲しいかも。そして、一番面白かった&聞き応えがあったのは、やはりド ビュッシーの「6つの古代碑銘」。これからTUWYと演奏されたのですが、これ、 朗読とピアノデュオという面白い組み合わせになってるんです。解説に依れば、元々 ピエール・ルイスという人の詩集「ピリティスの歌」の朗読のための舞台音楽を、編 曲したものらしいです。青柳先生が朗読(というか、ただ読んだ、というか・笑)な さったんですが、すごく良かったんですよー! 日本語でしたけどね、もちろん。是 非ちゃんと読みたいものです。こういう朗読と器楽のコラボレーションもいいなぁと思う今日この頃。
生まれて初めて朗読のみのコンサートです。メニューは大木実、星野富 弘、津村信夫、北原白秋の詩、そして「日本の名随筆」より春と秋を、二部では山本 周五郎の「春いくたび」を岩原幸子さんと、というものでした。ビックリしたのは、 塚田さんて歌科を出てらっしゃる方なんですね!声がいいはずだよぉ……(笑)。ピ アノ科だと思ってました(--; や、本当にすごく良い声です。読み方もスゴク好き だし。プログラムのご挨拶には、きれいな声でうつくしく読むのが朗読ではないと書 かれてましたが……申し訳ないけど、岩原さんはあまり好きじゃありませんでした。 「〜だった。」という文末のアクセントが特に。プログラムとしても詩がすごく良く て、今まで歌曲でしか知らない詩が、元の形で聴けてとても良かったです。……正直 言うと、歌よりやっぱ朗読の方がいいですね。日本語は歌う言語でなく、詠う言語で あると改めて感じました。
演出・主演:三輪明宏。相手役:宅麻伸。いやもう、なんというか、す ごかったっす。世界が違いました。でもとにかく最初に謝ってしまおう、なんだかす ごく、偏見があったなぁって自分でも思いました。芝居は、いわゆる三輪明宏のイ メージだなぁっていう美女ももちろんですがおばあさん(卒塔婆小町なので、メチャ クチャ汚いホームレスというような役)が本当に上手くて。声音も全然変わるし、も ちろん話し声も違うし。歩き方とか、やっぱ研究なさったんだろうと思うし……俳優 ?として、すごく感動しました。でも私にとって六条さんは結構刺激が強くて(笑) 途中でなんかもう見ているのに照れてしまって(^^;……うーん、慣れないとダメ ですな(笑)。でもとにかく存在感がすごいんですよ〜。舞台演出もすっごく雰囲気 があったのですが。椅子一つ取っても、時計のうにょ〜んとしたヤツだったり、電話 機の置いていある所がヴィーナス像の腰あたりだったり。ちゃんと三島自体を読まな きゃな〜能も見ないとな〜〜と思いました(勉強不足というのは辛いッス……)。
これ見に行った一週間後くらいに師匠2と話す機会があったのですが、師匠もな んと見ていて、盛り上がりまくりました。とても良かったと仰っていて、で、なんか 今度(来年か?)やっぱ近代能楽集をオペラでやるらしいのですが、卒塔婆小町なん か、三輪さんのを見ちゃうと、音楽としてやって台詞を全部使わないなんてことにな ると、ちゃんと作品として言いたいこととか言えないんじゃないだろうか、と仰って いたりして。……確かにあれはすごかったから……。ものを作る側に多大な影響を与 える才能ですねぇ、三輪さんは。凄い人です。玉様が三輪さんの芝居を見て云々、と いう逸話があるそうですが、母と師匠と意見があったのは「やっぱ、ドロドロさ加減 は三輪さんがスゴイ」!(笑) 玉様は格好良さとか、気丈な面とかが印象的な気が するんです。純な役が出来る役者さん。ホントに凄いレベルの両極端かなぁ、と。そ んな事も思ってしまった夜でした。
プログラムに付いていたCDまだ聴いてないや(汗)。
それはともか く、 結構、思ったより良かったです。まぁご存知茂山さんちがそんなあほな事はせんや ろ〜という信頼感はもちろんあったんですが。新作狂言、以前梅原先生のをやってと ても良かった らしいですね。見たかった!!またやって〜!!……はっ、話が進まへん。
それ はともかく、狂言。古典は「梟」、新作は「狐狗狸噺」「豆腐小僧」でございまし た。梟もメチャ楽しい 狂言だったっすよ。新作だったら最優秀(笑)。古典だけあって、やっぱり面白いわ けです。 プログラムの中でも京極さんが仰ってたんですが、まさに古典てのは「長持ちしてい る新作」なんですよね。クラシックにももちろん同じ事が言えるけど。「古典という と「古いもの」と捉えがちですが、それは違います。古典というのはずっと演じられ たり読まれたりしているもの。つまり長持ちするもの。作られたのは昔なんだけど、 今でも通用するもののことなんですね」……うーん、俺もあながち間違ったこと言っ てないな、とか悦に浸って良いですか?(笑)
で、そんなこと言ってる京極さん ですから 新作もちゃんと狂言の形式を踏んで、言葉とか所作は定型にのっとってやってまし た。茂山 さんちも、そういうのとても上手いですよね。スカパの京都チャンネルのCMで、茂山 さんちが「最近京都チャンネルとかいう所で千三郎がアルバイトとやらをしているら しいが……」みたいなのがあるんだけど、それもキッチリ衣装付けてやってるわけ (笑)もちろん口調も狂言なの。それがもーおかしゅーておかしゅーてねぇ(笑)。 つまりまぁ、上手いのだ。声も良いし。純粋にシナリオとしては、ちょっと冗長な部 分もあったりしたと思う。けど、試みとしては面白いし、何より京極さんだから、も し次が有ればもっと上手くなってるんじゃないかと思うし。あと 一番良いなと思ったのは、こういうのをする事に依って、客層が広がると思うんです よ。 狂言の。京極ファンも、狂言ファンも、茂山一家ファンも来る。だからどんどん新作 作ればいいと思う。その中からまた古典てのは生まれてくるし、人も戻る。時事ネタ もやっちゃうとかね(笑)。星新一さんが仰ってたように時事ネタ(事件・人・物) は廃れるのが早いけど、それでも其の時代の人は面白いもん(笑)。劇なんてそれこ そナマモノなんだから、アリだと思うな〜。
企画・畑中良輔と聞いては行くしかありません。だってゼッタイに 面白いんだもの。今回凄かったのは出演者の量とレベルが並じゃなかったことです。 畑中先生の構成力が遺憾なく発揮され、なおかつ成功した音楽会だったと思います。
openingで詩篇23編の女性合唱曲、そして続く一部では、歌曲とそれを原形とした器 楽曲というペア演奏が3組、「婚礼の焼肉」とかいう、 なんともホノボノした小喜劇を。二部では初期作品と晩年のものを各2、そして今は 無くなってしまったアルペジョーネという、ヴィオラとチェロの間のような楽器用に 書かれたソナタ、最後に「岩の上の羊飼い」(最晩年か?)、そしてclosingとして セレナードを演奏した。 色々思ったことはあるのだが、無駄に長くなるので特に、ということを書き留めてお こう。 まずopeningだが、残念ながらこれを聞き逃してしまった。一番聴きたかった曲なの だが、 それはまぁ、塾の都合というヤツで……本当に残念。というのも、詩篇23編というの は 一般的にはどうか知らないが私のようなクリスチャンスクール育ちには子守歌のよう な もんだったのである。当時は口語体聖書で(今の新共同訳は誰が見ても最悪の文章で あろう)、訳も非常に美しく、好きなのだ。もちろん歌われたのはドイツ語だろう が、そんな わけもあって思い入れがある。しかもシューベルト作品で一番美しいと言われた曲ら しい ではないか。ああ聴きたい。機会が有ればCDを買うつもりである。さて、肝心の一部 一曲目。これがまずとても面白かった。「挨拶を贈らん」ソプラノの澤畑恵美さ ん。……こんなとこで書いたって誰も気にしないだろうから書くが(笑)とにかく シューベルトがイタリア歌曲そのものになっていて……しかも!しかも上手いんです よとても。すごく好きな声だったんです。ビブラートかかりまくりー!みたいな声で もなく、とても滑らかで。で、なめらか〜なあまり、全ての語尾に歩留他面都(う ひゃ、なんじゃこの変換……)がかかってまして。あらキレイ〜イタリア歌曲の出来 上がりー♪みたいな(笑)。しかし、こういうのを聴いて、なんだか「それでもいい じゃん、上手ければ」と思えたのは凄いです。そして伴奏をずっとなさっていた小坂 さん。曲が進むにつれてどんどん「うわっ上手すぎ!」という感じになりました。2 部なんて飛ばしまくってた気ィするんですけど(笑)。歌い手では寺谷先生、大島幾 雄先生が好きでしたね〜。寺谷先生の「糸を紡ぐグレートヒェン」なんかもう、最高 でした。流石にこれは私も聞き覚えが あって、家に帰ってからCDを引っぱり出して聴きましたけど、比較にならないくらい 好きでした。伴奏もすっごく良かったんですよー!しかもしかも、いつもながら衣装 が素晴らしくシック!上品!!素敵でした〜〜!!!今回は女声が皆で合唱しました から女性の衣装が一度に見られたんですが、寺谷先生以外は、まぁ、皆さん結婚式の 衣装?みたいな。しかも 色が……ちょっと、ねぇ……。センス悪いです、ハッキリ言って。どうしてああいう 深みの ない色を選ぶのでしょう。理解に苦しむ。デザインも「ヲイヲイ」みたいの多いし さ。
さて、器楽では最高に良かったのが豊嶋さんのヴィオラ。元々チェロとヴィオラが好 き ではあるのですが、本当にウットリするような曲です。おまけにピアノともすごく 合ってて。 その前に矢部さんという方がやはりピアノとやったのですが、こちらはイマイチしっ くり こなかったんですよね。こんなもんなのかな、と思ったけど違いました。豊嶋さんメ チャ ファンになりやした〜格好いいし〜〜!(←顔は見えてませんよ、年の為・笑) ヴァイオリン では、久保陽子さんという方のは好きでした♪ すごく可愛いんですぅ〜♪(アホっ ぽい 感想……) なんだろう、明朗快活というよりは茶目っ気がある、って感じかなぁ。 「ます」 なんか特に合ってるなぁと思いました。
「ミサ曲はどのように成立、発展していったのか」という講演会の 一回目ですね。出演は金澤正剛+アンサンブル・カペラ。今回は中世ミサ曲とルネサ ンス ミサ曲の違いが主題で、とにかくデュファイ、という日でした。……眠かった…… (爆)。 典礼式次第の説明あたりで眠くなって、途中でちょっと起きたのだけどその後ひたす ら CDかかったり、ナマもデュファイでそうとう意識途切れがち。すいません、某Aさ ん。 いわゆるあれはネウマ譜だと思いますけど、それを読んで歌おう!みたいなワーク ショップ も同時にやってて、講演会だけ聞きに行った我々の様なのにも配られたのだが、それ を 見つつ聴けたのは面白かったですね。特に、グレゴリオ聖歌はテナーが基本旋律 って事実は知っていても、なかなか一声づつ増やして聴ける機会なんて無いから、 まずテナー、そこにハモリを次々と順番に足したのを聞かせて、ラストに全声部一 緒、 という風に、またやって欲しいです。でも眠かったよぅ(涙)。カペラの皆さんはホ ントに 古楽が似合う声質で、とっても上手くて綺麗です。オススメです。
インドのサンスクリット古典劇、ナンギャールクートゥ。以前のバラタ ナティヤムはレクチャーと観劇だったのですが、今回は先生に直接ご指導願えるとい う講座でした。1時から5時までビッチリです。立ちの基本姿勢から、歩き方、登場 の仕方などを2つ程習い、その後手のマイム(ムドラ)、感情表現練習(ナヴァラ サ)の基礎をかじる程度に教わりました。劇と言っても言葉はなく、物語の進行は 座ったまま手と顔(目・眉・口・下瞼)を使い、比較的小振りなマイムで語ってゆく というスタイルのようです。ナヴァラサって、9つの感情表現をする練習なんですが (愛・怒・泣・怖・笑etc...)、これを先生がやって下さるのを見て本当に魅入って しまうほど。いや、先生は前からちょっと知っている方だったのですが、実際これを やってらっしゃるのを見るのは初めてで。……とにかく本当にすごかったっす……。 「愛してるよ」の男ヴァージョンとか、左手に女の人を抱えているというシュチュ エーションを想定して、視線だけで語りかけるわけですが、マヂカッコ良かったッ ス……もうメロメロ(死語?)。こう言っちゃなんですが、特に顔が綺麗とか整って るとかじゃないんですよ。でも「役」を始めた途端に、人が変わったような表情にな るんです。座ったままで、上半身ほとんど動かさずに、腕と顔だけであそこまでの表 現が出来るのか!という感じで……ホント、すごいです。わざとらしさが無いという か。いやもちろん劇動作だから自然と言うわけではないんだけど……何を表現してい るのか、すぐ分かる。無理がないんですね。中でも、目の動きというのがいかに大切 かはよく分かりました〜。う〜とにかく今日一日でめちゃ先生ラヴラヴになってしま いましたっっ!(*^-^*) 入野智江ターラ先生が古典劇やる時は要チェックや! !(バラタナティヤムも行ってみたいけど〜〜。あーインド行きてー!!)
青戸さんを聞きに行きました(笑)。いや、諸事情で妙〜に身近な方な んです(笑)。勝手にすみません、青戸先生。それにしても10年前にはこういうヒト だとは知りませんでした……。二期会駅伝(笑)でもドイツ歌曲をやるみたいだし。 ドイツ系だったのかぁ……ちょっと意外だなぁ。いや、ホンットーに良いお声でし た。他の人と響きが全然違いましたもん。しかし劇としては思っていたより「やべー よこやつら」という感じの脚本というか、ええ。サロメはマヂで、最初からヤバイ感 じに描かれているし。俺なんかは、これ、何で知ったのかなぁ、聖書か?やっぱり。 なんか、この話はサロメが母親に操られて云々……みたいなイメージがあったんです ね。ところが母親、踊るのさえ止めまくってるし(笑)。ヲイヲイ、母親フツーじゃ ん?(笑)男とはからみまくってるけど〜(笑)。サロメ役はメゾか!?と思うくら い低い声を要求される役で、それはかなりビックリ。「私はヨハナーンの首が欲し いって言ってんだろゴルァ!」ってのを(笑)ドスの効いた声で美女が言うワケよ。 コワコワ。そして、とても良かったと思うのは舞台装置。衣装は好きじゃなかったん だけどね……舞台は良かったなぁ。効果的に使われていたし。それにしてもあの ヴェールの踊り、もうちょっと振り付けどうにかならんのだろうか……衣装も……。
二期会が30日連続で演奏会をやるという50周年企画、皆さんいかがなさ れてますでしょうか(ちなみに二期会駅伝というのは私が勝手につけた名称です・ 爆)。私は今の所5回だけ行くつもりなのですが、それの一回目が今日でした(あと 3つ程行きたいのが、実は……)。
全部連弾ピアノ+重唱というプログラム(除コーヒー・カンタータ)だったので すが、何と言ってもまず最初の曲!……ぐはっ!こ、こりは〜!!クリスマスオラト リオー!しかもしかも終曲やんけ!!(笑)すんげーなつかしーーー!!!(涙) 感涙にむせいだら、次がh-mollでもう笑っちゃいました。その後はひたすらカンター タの知らない二重唱が続いたんですけどね。今日の感想としては「企画としては面白 かった」「タタラ先生の声に惚れまくった!!」「てゆーか話し声ムッチャかっこえ え〜vvv」……とまぁ、そんな感じで。まぁ行かなくても良かったかなぁ、俺は、 という感じでした。正直。コーヒーカンタータの前で帰って来ちゃったし(--;い や、すんげー時間かかったんだもんよ……。最後までいたら何時になってたんだろ う……空恐ろしいデス。それにしても、ホントにタタラ先生良い声です。とてもとて も上手だし。いや失礼だなとは思うんですけどホントファンです。二期会がバッハっ てどうよ〜って実は思っていたんだけど、先生なら……!……でもバリトンじゃ福音 史家は望めないかぁ〜残念だなぁ……。あーマヂメチャイイ声ですわ〜。
これは良かった。皆さん本領発揮!という感じでした。イタリア歌曲っ てこんなに楽しいモノなんだ〜って思わせてくれました。私なんかが思っているより ずーっとテンポ感覚が自由なんですね〜。勉強にもなったし。峰先生のイタリアモノ は初めてお聴きしましたが……良かったぁああ!私ファンなんです(笑)。てゆー か、ホントに息吸って歌ってるのでしょうか?という位呼吸が自然だー(涙)。一番 音量は絞って聞こえたけど、何故か通るんですよね。なんでなんだろー。そしてそし て、ラストの「猫」!(笑)二重唱なのが数重唱になってて(笑)しかもメッチャ楽 しそうで微笑ましかったっす〜♪
う、うーん……一部のラスト2人以降はなかなか良かったのですが、そ れ以前……どうにかして。私、珍しくCDに洗脳されているのがフランス歌曲で(笑) シュトゥッツマンで聴きまくっているから不完全燃焼でした……。ビックリしたの は、サラ・ブライトマンがカバーしている曲の一つが入ってたこと!フランス歌曲 だったんだなーって。知らなかったよ(笑)。全体としてはまぁ、面白かったです。 最近出来た研究会らしいので、今後頑張って欲しいです〜。どうもフランス歌曲マイ ナーらしいですから。
20世紀発最高の“古典”作品!と自信を持ってオススメできます!!
『マリア』……それはブエノスアイレスであり、タンゴそのもの。その栄光と没落、 そし て再生を、マリアという象徴を通して語ってゆく舞台劇。マリアを演ずるのはミル バ。ピアソラ自身から絶賛され、ピアソラを歌い続けてきた「ピアソラ歌い」。そし て、語り手・小悪魔(マリアに恋し、その涙が死んだマリアの影に新たな『マリア』 を懐妊させる)を、ダニエル・ボニージャ・トーレス、歌(5役)をホセ・アンヘル ・トレージェスが担当した。この三者とタンゴダンサー男女一組、そしてアンサンブ ル(バンドネオン+ヴァイオリンTU+ヴィオラ+チェロ+ギター+ピアノ+コント ラバス+パーカッション)が絡み合って劇は進行する。
ピアソラが約一ヶ月という短期間で書き上げたというこの「タンゴ・オペリー タ」。「オペラ」「オペレッタ」「ミュージカル」といった、各国で独特の演奏形式 が生まれたように、アルゼンチン独特の舞台を!ということで生みだされた言葉で、 まぁ見れば(聴けば)一目瞭然、まさに新境地を突き進んでいる。語りと歌、そして 舞踊の見事なアンサンブルは見事だ。スペイン語は分か らないが、字幕を見ていてもまず、その言葉の選び方からして、他の劇形態ではお目 にかかることが出来ない。暗く退廃的だが、それでいて淫靡な雰囲気。灰色ではな い。黒でもない。黒からじっとりと、真紅の血が滲み出てくるような、そんな艶があ る。この鋭く鈍い 「艶」によって、劇全てが支配されていると言ってもいい。 ミルバのインタ ビューも是非参照して欲しい。
しかしここまで絶賛&オススメしておいて言うことでもないが、この素晴らしさは キャストによる所が非常に大きいと思う。果たして、これがミルバでなく、演出も違 い……などということになったら、どこまでイイ!と言えるか分からない。舞台は恐 ろしくシンプルだ。それ故にダサイものに化けてしまう可能性が非常に高い。クオリ ティの高い「マリア」に出会える事を心から祈る……ともかく、ミルバの「マリア」 は最高!(泣きましたよわたしゃ……)
シューマンとブラームスだけでした。ごめんなさい、そうとう眠かった (笑)。シューマンの「はすの花」という曲が、なんか試験曲には丁度イイかなとか 思って聴いていたのですが、なんだかあまり心に残るという感じでもなかったか な……まぁ寝ていたのが悪いのですが(笑)。ブラームスについては民謡が好きだっ たというのが結構新鮮な発見というか……驚きでした。五十嵐先生がお歌いになった のですが(“Es steht ein Lind”,“Wie komm ich denn zur Tuer herein”)、そ れがとても素直な感じで好きでしたね。確かにブラームスって朴訥とした感じがあり ますね。Dein blaues Auge……ちょっとやっぱり、私にとっては特別な歌。そして、 歌詞対訳に載っていた大意が、私が習ったのと全然違う!やべぇ!!(笑)こっちが 正しいのかなぁ、やっぱ……(土器土器)。誰かCDの歌詞カード貸してー!(涙)
これも行って良かったです〜。ここでもサラ・ブライトマンのカヴァー 曲が現れてビックリ!あと、ヴォーカリーズってのは有名ですよねー。でも知らな かった〜!ロシアものだったのか!ってビックリ。歌詞といい、ロシアモノは結構深 くて好きなんですよね〜印象として。民謡をもうちょっと聴きたかった気もします が、全然知らない曲ばっかで楽しかったです。ここの研究会はそうとう昔からあるみ たいで、流石に皆さん歌いこまれてる!という印象を受けました。やっぱ最近出来た 研究会ほど未熟ーって印象が拭えませんね。これからに期待ですが。
良かったです! これはオススメ!!
ほとんど初演劇鑑賞だったのですが、とても良いのに当たったのではないでしょう か。あらすじは……なんて言ったらいいのか。ぼけちゃったおばぁちゃんを囲んで色 んな人間が織りなすある一日、といったところでしょうか。ワケ分かんないからやめ よう(笑)。あらすじ解説下手なんで……。それより、印象!舞台は終始、一民家の 一室なんです。が、時間は過去から現在へ、そして過去へと移り変わり、人間もどん どん増えて、しかも一人一人がそれぞれワケ有り、ドラマを抱えてて、それがこんが らがった糸をさらにグチャグチャにしていく……こんなわかりにくーい感じなのに、 劇ではそれがスゥッと入ってきて、場面転換も無理が全くない。二役も多いし、 すごく難しいだろうなと思うんですけど。やっぱプロってのは こうなんだなー上手いなー!とつくづく感じさせてくれる芝居です。まだやっている ウチにおすすめします。騙されたと思って、行ってみて!!
ちなみに、ラスト。 結構色んなこと、気になったまま終わるんですよね(笑)。あれはこうだったの?こ のネタは?結局あの人とあの人はどっちが……それとも両方?……とかさ。でもそう いう、あやふやな終わり方なのにあんまり中途半端な感じがないんです。映画じゃこ うはいかないよな、という感じ。やっぱ生身はいいなぁ。芝居もはまりそうです ♪……関係ないけど、舞台にのってる役者さんてチラシで見るより数倍格好いいです ね(笑)。私の目が悪いからかなぁ(爆)。
今日は寺谷先生を聴きに行きましたv かわゆかったです〜vvv い つもシックな衣装が多い方なんですが、今日はオペラの衣装ですからそういうわけに も(笑)。でも可愛かった……♪ それはそれとして(笑)シェイクスピア原作 「ウィンザーの陽気な女房達」のオペラです。面白かった!! これは台本がま ずイイと思います。すごく旨くできてるもの。さすがシェイクスピア。そして、ギャ グのレベルがまた可笑しい(笑)これは脚本の出来なのか、それとも演出家のお陰 だったのか・・・? 台本読んでるわけじゃないから分からないのですが。そして、 舞台装置も衣装もキャストも字幕も!全部とても良かった!! これは最近のオペラ でも、五つ星レベルのオススメでした。惜しむらくはとても良い演奏の後に拍手を入 れるタイミングが無くて(副指揮の方が振ったから、慣れてなかったのかも)、結構 欲求不満だったこと。メチャメ チャ喜劇なのにイマイチお客のノリが悪くてあんま爆笑出来なかったのもちょっ と……って思いましたけど、まぁ些細なことです。今日のキャストの個人的アタリは ファルスタッフ(小鉄和広)・フォード夫人(田島茂代)・スレンダー夫人(寺谷千 枝子)・スレンダー氏(藪西正道)・ベティ(高橋薫子)・バードルフォ(山口俊 彦)……って、ほとんどやん!(笑)とにかく皆さんはまり役!だったのデス!
しかしこれ、学生2000円だって〜! Bでも5000円だし。皆行こうよ。もったいない ぜ?席余りまくってたもん……。
今日は原田さん(バードルフォ)を聴きに行きました(笑)。ファンで すから。追っかけと化してるって?ほっとけ!(^^)いやー、楽しかったですよ。 今日はキャストの平均年齢低かったから、まぁ皆さん動くわ動くわ(笑)コメディだ からこれくらい動いてくれてもok!って感じだったけど、原田さん……若いです(爆 笑)。しかも声格好良すぎます(爆死)。外見年齢が60とかそんくらいの役なのにや たらと元気(笑)。でもそれも超・喜劇ですからかえって楽しかった。ファルスタッ フの小鉄さんもノリノリ!で、ぶっとばしてらっしゃったし(笑)。『ネグリジェ ♪』……では突っ伏しそうになりましたよ(笑)。今日はお客さんのノリも良くて、 指揮者さんも慣れたのか、ちゃんと拍手もそこここに入って、とても楽しかった。 「まーいぴゅー!」っての、ちょっと癖になりそうかも(笑)。間抜けなぶんだけ頭 に残ります(笑)。
今日のアタリは、もちろんファルスタッフ、そしてベティ(柏原奈穂)・フォード氏 (児玉和弘)・バードルフォ(原田 圭)でござんした。ん〜ベティは両日ともはまってる!って感じで甲乙付けがたいで す。バードルフォはあまりにそれぞれ違いすぎて(笑)どちらも捨てがたい(^^; フォード氏に関しては一つだけ、……「洗濯籠」に突っ込む動作は昨日の方が上手 かった!(笑) かなりお二人でタイプが違うのですが、演技は昨日の経種さんの方 が好きでしたが、声は児玉さんかなー。結構音域高くて大変そうだったな、昨日(そ の方が役のそれっぽさはあったかもしれないけど)。
ロジーナはあのカサロヴァ!フィガロがレオ・ヌッチ!バジリオはフル ラネット!!エトセトラ〜という超豪華なキャスト。ちなみに席も某要人(笑)のお陰で超良かった……そしてお値段もスゲカッタ(笑)。
さて、実際のトコ舞台は初めてだったのですが……ロッシーニってすげぇですわ、これ……もう尋常じゃない口の回りようで、こっちの方が目が回りそうでした。個人的には後見人の医者(ブルーノ・プラティコ)がとても気に入った!演技も「意地悪くずる賢く!…でも ちょっと抜けてる?」って感じで可愛かった(笑)。あとはやっぱフルラネットさんでしょー。格好いいんですもの……(惚)そしてもちろんフィガロも。でもやっぱり お年なのか、昔彼が動きまくっていたところを補うように、周りを小さな子どもがウ ロチョロ(笑)あれはいったい……でもお声だけ聞いているとすっげ若いんですよ……すごく良い声です。惚れました! んでもってカサロヴァ!私ファンなんです〜!美人でしたよロジーナ!!気品がすごくあって、もしかしたらどっかの令嬢だったのかしら、って感じのロジーナでした(笑)。いかにも賢そう、って感じなんです。ロッシーニ歌 い達の世紀の競演を見てしまった感じ。はーすごかった。
習いに行っている朗読の発表会みたいなもんでした。ほぼ素人さんばっかりでしたが、聞き応えはありました。私は文学作品に興味が無く、どれもこれも有名だろうけど読んだことのないモノばかり。「朗読」になってしまうと作品そのものの評価からはどうしてもずれてしまうところがあるとは思いますが(声と作品の雰囲 気が合っているなと思ったり、その人の読み方自体がなんとなく好き、というように)、まぁ感想を。
まず鈴木澄江さんて方の「一昔」。これは特に「ぼくちゃん」の台詞が、とっても感 じが出ていて、上手でした。聞いていてとてもほっこりした気分になりました。更に白銀由布子さんの「雪の夜の話」。地の文の一人称がとても生き生きと可愛らしく読 まれていて、とても好感が持てました。声に合った作品だったとも思います。太宰って暗い作品ばっかっていう先入観があったけど、それがイイ意味で覆されましたね。あとはもちろん、渡辺知明先生の「我が輩は猫である」! とにかく終始笑ってしまって困りました……楽しい作品なんですね〜。まさにアタリ役!全編聞きたい!という感じ。メチャ先生のキャラに合ってました。なにしろ服装からして、着流しと下駄、って替えてらっしゃいましたから……あはは。似合ってたなぁ。
すごく楽しくて小説で続きが読みたい!と思ったりはしたけど、「自分で朗読したい」という欲求からは、ちょっと離れたところにあるように思う。私っていっつもそうだなーと思 います。
すっごい若い人が多くてビックリ。いいなぁ、こういうの。んでもって例のごとく予備知識無しで、何も知らずに行きました。プログラムはほとんどが彼の作曲で、唯一違ったのがバッハ(無伴奏チェロ)。しかしこれも自身による編曲がしてありました。なんというか、得も言われぬ懐かしさを感じるメロディー、古き良きセピア色、という光景が目の前に湧き出るような印象の演奏でした。ギターって決して大きな音ではないのですが、耳を傾けずにいられない静けさがあります。個人的には、バッハ無伴奏はやっぱりチェロの方が(原曲の方が)いいな、と(笑)。自身の作曲モノはどれも好きでしたが特に最初の「Faire」、そしてレゲエをベースにしたという「マーレイの幽霊」、そしてあのペペ・ロメロとセレドニオ・ロメロに捧げたというスペイン風の「シロッコ」が気に入りました。そして、全体として、とても好きな演奏でした。何度かギターは聴いていましたが、こんなに気に入ったのは久しぶ りです。CD欲しいかも〜♪ すごくオススメです。
う、うーんと・・・なんだっけ?(爆死)もう2月も経つと忘れてしま います(死)。慌ててネットで調べた・・・オール・ベートーヴェン・プログラム、 だったらしい。あ、そうそう。魔笛の主題のヤツは覚えてます。なんだかチェロ・ソ ナタは申し訳ないほど記憶にないなぁ・・・もうマもいいってことか?私の耳よ。魔 笛のは何が楽しかったって、リゴレットの主題の変奏曲(誰が作ったかは忘れた)聴 いたときも思ったんだけど・・・「ベートーベンさん、これって趣味?それとも注文 ?」てね。特にこれ、もうオペラ聴いてても名曲ばっかだから主題にはことかかない んでしょうけど、とにかく「イイトコ取り!」な曲だよねぇ。まるで「一曲で分かる 魔笛ダイジェスト」みたい(笑)。作りが面白いなと思った。
これももうあんま覚えてない(ヲイ)。またネットで調べたところ (笑)トスカはイネス・サラザール、ああ、カラヴァドッシがホセ・クーラだったの か。スゴイスゴイ。たしか舞台が結構面白かったんだよね。一幕。絵が、階段状に なっている床にべーっと置かれていて、そこにバリバリのっかりながら歌うという・ ・・。土足okなんですか?て感じ(笑)。トスカは初見だったように思うんですが・ ・・忘れてるだけかしらん・・・今回の歌姫は結構雰囲気が濃い感じの人で、後でス ペイン人だと知って納得、って感じでしたね。まさにそんな感じ。カルメンを信心深 くさせたような感じといえばピッタリか? 激情表現がもう鬱陶しいくらいに濃いん ですわ。色っぽさもある意味エロティックというよりは炎燃えてます、って感じで。 でも役的には結構はまってたと思います。「助けてやるから抱かせろ」って迫られる トコあたりもそうとう・・・炎暗かったです。燃えてました。しかし、超有名な三曲 のアリア、改めてメチャクチャ良い!って思いました。確かにあれは古典になるだけ ありますね。素晴らしい旋律。特にトスカのヤツは演技的にも涙無くしては語れませ んな。素晴らしいです。
これはめったに演奏されないオペラらしいです。というのもソプラノと テナーの音域が並じゃないから。今回は何しろ稀代のコロラトゥーラ、グルベロー ヴァとサッバティーニという超豪華キャスト。あらすじとかはともかく、スゴイねー スゴイスゴイ。金持ちの遊びだよね、オペラって!(笑) みたいな感じです(ヲ イ)。いやでも、すごかった。なにしろベッリーニですから。ヴェルディじゃないで すから。こればっかりはグルベローヴァ様万歳です。いやそうじゃなくてもスゴイで すが、この方は! とにかくこう・・・正気失ったときの・・・狂乱の場?でしたっ け。凄かったですよ。声に重さがないもん。いやー似合ってた。サッバティーニもす ごかったですけど。・・・で、この公演には実は私的後日談がありましてね。○日新 聞にこれの批評が出たんですよ。皆さん読みました!?もう、酷評!メチャメチャ腹 立ったよ!! コレ読んだすぐ後にkaffaさんと飲んだもんで、ネタにさせてもらい ましたけどね。まぁオペラのあらすじとか、曲の面白さとか、そういうものにまず私 的感想を付け加えるのって、公的批評でどうなのよ? そんなのベッリーニに言えよ !(笑)でもまぁ、ベッリーニってなんかお約束ネタ多いじゃん?元々。音型からし て。私は彼をイタリアのド演歌の大ヒット作曲家だと思ってるし(笑)だから別にそ ういう意味で「面白くない」とか書かれてもまぁ、分かるという気はするんですよ。 でもさぁ! そこまで書くほど歌手悪かったか!? じゃああれ以上に歌える人今い るか!? むしろオマエ、歌って見せろよ! くらいの勢いで俺はむかついた。是非 読んでみて下さい。もう。ぷんぷん。
うわー!一曲目マタイだよ!!えるばるめだよーー!!とのっけから大 興奮。も、もしかしてこれって、私の為に・・・!?(←んなわきゃねぇ) あとは シューマン“Frauenliebe und -Leben”でしょ、更にファリヤという人のスペイン歌 曲『スペインの七つの民謡』ってのと、日本歌曲という盛りだくさんなプログラム。 個人的には、これまでスペイン歌曲聴く機会が全くなかったので面白かったです。 格好いい!曲にもよりますが、歌詞も結構好きかも。すっごいひかれますねー、やっ ぱ。 シューマンは流石、てな感じでございましたが(^^) 取り敢えずファンというわ けで(笑)。
突然ご招待を受けまして、行ってきました。いやーすごく良かったっす よ! えーっとでもプログラムどっか今いっちゃってて・・・手元にないや(ヲ イ)。トッパンホール初めて行ったけど良いホールでしたね。なんかこう、身近な感 じで。音もスゴク良かったし。古楽系でもよく使うらしいですが。あーホントに良 かったのに書きたいこととか忘れちゃった。あの、こないだ行った人とは全然違うギ ターで、どちらかというと良い意味でクラシック的な感じがしましたが、すごく音が 綺麗で良かったです。ハイ。
初シェイクスピア!字幕無し!!(笑)いや、戯曲は読んでいきまし た。一応ね。
いやしかし・・・すごいなーやっぱ。。。と思いつつ見てました。面白かったという よりは、新たな世界を見せてもらった!という感じ。うーん、英語分かるようになり たくなるわ、ありゃ(笑)。すっげ悔しい。同時イヤホン音声通訳があったけど、借 りずにそのまま見てた。それでも楽しめたし。ホントにあれは分かりたいなー。(← はまるなよ、俺!)衣装、男性はほとんどスーツ&コートという出で立ちでメッチャ 良かった・・・。惚れ惚れ。もちろん博士&書記は男装してくれて、これが またかっこええーーー!!!惚れ惚れvv 二人とも地で声がハスキー&青年ぽいて 感じだったのでハマルハマル……。グローブ座の雰囲気もなんとなーく分かったし、 うん、行って良かったです〜。
衣装がスーツってところからもですが、全体的には、なんというかスマートさを 出した演出というか。あんまり仰々しい感じはなくて、むしろ 演技で見せる!その静寂を堪能しろ!!て感じでした。特にやっぱ、シャイロックは 眼力がす ごかったように思う。音楽も無しにじぃっと、重い鉛を飲み込まされるような、そん な重みがあった。それはある意味リアリティとの瀬戸際だからかな。演技と言うより ・・・でも演技なんだけど。 面白かったというか、うまいなー!と思ったのは従者役の人かな(笑)「悪魔」と 「天使」の演じ分けが(笑)。いやー道化!って感じで、言葉分からなくても笑いま くり。
なんということでしょう! 一番の聴き所であったはずのドビュッシー を聞き逃すハメに・・・ああ。休み時間の、周りの感想を聞くだに、やはり素晴らし かった様子。逃した魚はデカすぎた・・・。いやしかしまぁ、それを置いても素晴ら しい演奏だったことには変わりがないんですけどね。相変わらずシューベルトが組み 込まれ、あとはバッハ!そしてリストという・・・あんま組み合わせないよねぇ、と いう方々が多いようなプログラム。あ、6月の最初に書いたリゴレットの主題の変奏 曲ってこれだ。リストだ。・・・それはともかく、本当にこの人の音というのはklar という感じ。澄んでて、澄み切っている、泉のよう。個人的にはバッハがとても良 かった。