【"本読み"はしり書き】


メモ。読みたい本とか、本に関するはしり書き。
下に行くほど古いということは、
上に行くほど新しい。



怖ろしいほど久しぶりの更新ですな。
ちなみに今年度の受験中は梅原猛の写楽論文に夢中でした。あれは面白い。あれですっかり浮世絵系にはまった。しかしこれで歌舞伎でも行けばよかったんだけど、あいにく邦楽に費やす時間が・・・来年はガンバル!!
さて、今は、酒見賢一の『陋巷に在り』です。ずーーーーーーーっとタイムリーに買ったり買わなかったりを繰り返し、しかも買っても読んでなかったのも何冊かあったので、思い切って4巻位に逆戻りして、10巻までノンストップで読んでるんですよ。あとちょっとで終わるんだけど。やっぱりこれが面白いんだよなー。超ツボ。こんなツボなものを書いてくれる人がいいんだろうか。ある意味私にとっては理想の小説だね。これの日本版をやって欲しい。ってゆーかホント読みたい。これだけ続いているということは売れているのだろうけど、私には珍しく全巻新刊購入してますよ!いやー、いい。夢中で読んで、アッという間です。 2003.12.29(Sontag)

日文の院試、やめたんですけど試験勉強もどきはしようと思って、最近勉強をし始め ました。で!借りて今読んでいる本がかなり面白かったので自分的にオススメ!
@東野治之『書の古代史』岩波書店 1994
すんごい読みやすい本です。出所を見たら連載っぽかったりするんで、まぁ、一般向 けですね。とはいえ発表論文を元にしたエッセイで、ナマ〜って感じなんですよ、書 いてあることが。もう8年も前だし木簡もかなり出ているはずだから今とは情勢が違 うと思うんですけど、研究者の思考回路がかいま見える感じでとても楽しい。柔らか い本なので是非是非。
Aアダム・カバット『妖怪草紙 くずし字入門』柏書房 2001
コレ面白い〜!(笑) ドリルっぽい作りになってるの(^^;まさに「くずし字ド リル」。しかも妖怪系・・・文が短いものから字を覚えていきましょう、みたいな感 じで、段階ごとにステップを踏んでいくんです(笑)語学だなぁ、って感じです。外 国の人にとっては古典も現代語も両方外国語だもんねぇ。いや、ここまで割り切って 教えられるとかえってやりやすい(笑)。でも一応日本語だし、日本史やってたから 字源もちょっとは見てるし・・・うむ、これなら私も読めるかも!?という錯覚を起 こさせる素晴らしい本です。いや、最後までやればあるいは・・・勉強中でーす (笑)。あなたも一緒にいかが?!
2002.9.7(Sontag)

つ、つ、遂に!二階堂さんの蘭子シリーズ、一大巨編「人狼城の恐怖」を全巻入手!……って、高いから頑張って古本屋で探してさー。もう嬉しくて嬉しくて、レジュメ用のわけわからん修辞学のフランス哲学バロック論なんかぶっとんで読んでます。ふふふふふ。あーホント二階堂さんすごい。大好きなんです〜!!綾辻さんと双璧で、最も好きなミステリ作家の一人。皆様も是非。
2002.7.22(Monag)


三修社さんから国際ブックフェアの招待券をもらったので、くるせさんと二人で行って来た。彼女は以前も行ったことがあって、その時はあんまり面白くないということだったので期待していなかったのだが、なんとまぁ、行ってみたらほとんど出版社の割引即売会と化していた(笑)。最低でもほとんどが三割引で、良心的な所になると半額だったりする。ちょっと汚くなっている(らしい)本だとそれ以下で破格の値が付いていたり。出版社直売なので基本的には安心というのもイイ。好みの出版社へ直行すれば掘り出し物が売っていたりする。神田の青空市ほどあてどもない話でもないから、見当も付けやすい。輸入本とか、日本語以外の本に関しても持ってきているので、ホント、取り敢えず行ってみるのをオススメする。
今回の戦利品はだいたいこんな感じ↓

・白川静『文字遊心』平凡社ライブラリー(\1000)
・竹内照夫『四書五経入門』平凡社ライブラリー(\950)
・横田睦『お骨のゆくえ』平凡社新書(\550)
・山川出版社『世界史総合図録』(\500)
・坂出祥伸責任編集『「道教」の大辞典』新人物往来社(\1900)
・岡田芳朗『日本の暦』新人物往来社(\3000)
・雑誌『C magazine』SOFT BANK(\1000)
・雑誌『UNIX USER』SOFT BANK(\1000)

こんなもんかな? 記載した値段はだいたいの割引価格です。消費税無し。全く正確でない部分があるかも知れませんが……まぁ忘れたということで(笑)。それにしても安いとお思いになるでしょう。特に新人物往来社は半額でしたからメチャメチャ得でしたね。結局全部で1万円くらい使い込んだ計算になりますが(汗)それでも得な ことには変わりがありません。特に人文系は古本屋に行くと高くなってたりする本や、そうでなくても、書店に並びにくい本が最低3割引で買えるのでお得。日本史系でめぼしいところはそうとう来ていました。大学出版会とかも集まって一つのブース、とかになってたし。後から考えれば白水社と藤原書店では買っておくべきだったかもー!という感じです。大手では小学館・白泉社など、マンガ購買が威力のあるところほど見学ブースにとどまってましたね。普段「高くて買えるかー!」と思っている、学術的に面白いところほど来て、しかも在庫いっぱい抱えてて、頼まないと書店にない本を持ってきています。生協で頼む前に行ってみましょう(笑)。かく言う私は2〜3冊直前に頼んで悔し涙を流しました(笑)。
2002.4.20(Samstag)


ここんとこ読んでいたのは二階堂黎人の『私が探した少年』ボクちゃんシリーズってヤツですな。メチャ気に入り。二階堂さんて、やっぱ凄く好きなんですね。なんというか、意図的に文章を書き分けられる人だから、そのそれぞれが良いのですね。これ、時事ネタが多いんだけど、カク○ンジャーとかセナとか、ルル子(美人)がA級ライセンス所持でF3000に誘われたとか(笑)なんだかんだとネタ自体がツボなのね (笑)。『ジャグァー(ジャガーではない)』とか書いてあったり(笑)。短編でもいいからまた書いて下さらないかな〜。
2002.3.3(Sontag)

立花隆の脳死三部作を書庫に追加した。
私は立花隆の著書が好きだが、それは今まで読んだ『宇宙への帰還』『臨死体験』『脳死(三部作)』『アメリカジャーナリズム報告』(あと、エコロジー的思想がうんたらという本も)を読んでのことであり、TVも見ていないので他の情報はほとんどない。最近立花隆の批判本も出ているが、なんとなく手に取ってみた一冊はなんだか要領を得ない本だった。ネットで検索して誰かの評を……と思ったが、批判本を読んでいる人に限って、立花隆本人の本を読んでいない!! 『勉強しているときが一番楽しくて友人はいらない、みたいな人の言うことは信用できないのである』(大意)とか書いている人もいらっしゃいましたが……アホか。人の噂だけでイジメの対象決める高校生か、お前は(苦笑)。本を本の価値として、仕事を仕事の価値として、それはそれで認めることも出来ないんだろうか?
……それはともかく、上記の本はホントにオススメです。(書庫に入れてないのも含め)
一つ気になったのは、竹内基準とかに疑問を持つ慎重派に基礎医学の人が多いと書かれておりましたが、死の定義そのものに深く疑問を持つのは哲学科の性なんではないかと(笑)。フツーの人ってのはそこまで考えないから(笑)。「死」そのものはシンプルな事なのに、それを難しくしたのは宗教家と哲学家だ、と言われる位ですから (笑)、こういう問題が出たときに、やっぱ哲学やってる人が音頭取るのはいいこと なんじゃないの?と思うわけです。特に、日本哲学(西田哲学じゃないよ、いっとくけど……)やってる人に参加して欲しいですね、どんどん。臨調の少数派意見書読んでてホント面白かったもん(笑)。
2002.1.30(Dienstag)
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