尾崎豊


十七歳の地図

1. 街の風景
2. はじまりさえ歌えない
3. I LOVE YOU
4. ハイスクールRock'n'Roll
5. 15の夜
6. 十七歳の地図
7. 愛の消えた街
8. OH MY LITTLE GIRL
9. 傷つけた人々へ
10. 僕が僕であるために
発売日 1991/5/15(1983/12/1)
品番 SRCL-1910
メーカー Sony Records
価格 \2,854(税込)

中学2年生からの愛聴盤。実際にCD買ったのは最近なんですけどね。
尾崎を知ったのは小学校3年で、ちょうど死んだときでした。
スーパーなんかで「I LOVE YOU」が流れると「死んだ人の声だ」と思って一生懸命耳をふさいでいました。
死んだ人に対する恐怖感があったんですよ、10年前は(笑)
で、聴くきっかけになったのは先述の中学2年(14歳)という多感な時期に読んだ小説の主人公が「十七歳の地図」を口ずさんでいたことでした。
ほんと、些細なきっかけからはまり込んで今に至ってます。

さて、今更何をレビューすればいいのか。
そんぐらい有名な(CDで100万枚も売ってりゃ当たり前か)この1stアルバム、聴いてない人は聴け!
と、見ず知らずの人間に命令されると絶対聴かないですよね(笑)
音楽の道に進む人なんかは避けて通れないアーティストですけど。
言わずと知れた「I LOVE YOU」「15の夜」「OH MY LITTLE GIRL」は置いといて、あんまり認知度の低そうな楽曲を紹介していきます。

まず「街の風景」。緩やかだがミディアムテンポでもアップテンポでもない絶妙なバランスがそそります。
「はじまりさえ歌えない」と「ハイスクールRock'n'Roll」は、初めて聴いたときに似てるなんて思ったものです。
存在が薄いとも言いますが(好きな人は御免遊ばせ)
タイトル曲「十七歳の地図」は、前半と後半の詞の背景の違いに最初は??な感じだったんですけど、歌詞を覚えたら一緒に歌うとストレス解消できます。
「愛の消えた街」「傷つけた人々へ」も似てる感じがするなぁ。
後者のほうが圧倒的に優しいですけど。
「僕が僕であるために」は有名な曲なんですが、有名なのはサビだけで、Aメロなんか超地味です(爆)

こんだけ世間に浸透している『名盤』をレビューするのって大変ですね。
むしろアンダーグラウンドなアルバムを紹介するほうが気が楽だ(爆)
そういや最近、尾崎のような男性ソロアーティスト(10代に限る)ってなかなかいませんね。
小久保淳平くらいなもんか。(ちょっと方向が違いますが)

2002/12/19著


壊れた扉から

1. 路上のルール
2. 失くした1/2
3. Forget-me-not
4. 彼
5. 米軍キャンプ
6. Freeze Moon
7. Driving All Night
8. ドーナツ・ショップ
9. 誰かのクラクション
発売日 1985/11/28
品番 28AH-1950
メーカー CBS/SONY
価格 \2,800?
※表記のデータはアナログ盤のものです。

3rdアルバム。
プロデューサーである須藤晃が
「彼が10代のうちにアルバムを3枚出したかった。そのために彼に急いで曲を書かせてしまったことは今でも後悔している(1995年)」
とコメントしていますが、俺は尾崎のアルバムではこれがいちばん好き。
10代3部作の中ではいちばん認知度が低く、暗い作品だからです。
つくづくマイナー嗜好だな、俺。

オープニングの「路上のルール」は“あくせく流す 汗と音楽だけが止むことはなかった”という詞が耳に残るアップテンポなロックンロール・ナンバーです。
「失くした1/2」はミディアムでナヨッとした印象を受けます。
「Forget-me-not」は「I LOVE YOU」に匹敵する超バラード。これは有名ですね。
「彼」はサックスの音がアダルトでエロい!(詞はドラッグ漬けですが)
「米軍キャンプ」は暗い!
「Freeze Moon」「Driving All Night」はライブの疾走感が脳裏に横切ります。
この2曲はライブ盤を最初に聴いたから、特にその印象が強いんだろうな〜。
「ドーナツ・ショップ」は1994年にシングル「OH MY LITTLE GIRL」のカップリングに選ばれていました。
この曲は力を抜いた、情景の綺麗な曲です。
最後の「誰かのクラクション」はポップです。うん、ポップだ。

機会があったら是非聴いてみてください。

2003/1/11筆