井上陽水
氷の世界 1. あかずの踏切り 2. はじまり 3. 帰れない二人 4. チエちゃん 5. 氷の世界 6. 白い一日 7. 自己嫌悪 8. 心もよう 9. 待ちぼうけ 10. 桜三月散歩道 11. Fun 12. 小春おばさん 13. おやすみ |
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発売日 | 1973/12/1 | |
品番 | MR-5038 | |
メーカー | POLYDOR | |
価格 |
日本で初めてミリオンセラーを突破した3rdアルバム。
ライバルである吉田拓郎に勝ったのか負けたのかは別として、当時の陽水の勢いが身体にひしひしと伝わってきます。
最近のジャズアレンジもいいんだけど、この時代の楽曲は本当に名曲が揃っています。
アレンジャーに橘いずみ、松たか子などを手掛けた星勝を起用。
その星勝が作曲したポップで躍動感あふれる「あかずの踏切り」で始まり、メドレーで「はじまり」に続く辺りから、斬新なセンスが光っています。
他にも、忌野清志郎との合作である「帰れない二人」「待ちぼうけ」や、小椋佳作詞の「白い一日」など、当時のフォークシンガー達とのコラボレイトがなかなかいい味を出していると思います。
おすすめは1,5,8,10です。
特に表題曲「氷の世界」のファンクテイストのサウンドは、30年経った今の陽水が歌っても凄みがあります。
当時の位置としては、今のジャパニーズメロコアのような感じだったでしょう。
しかし、むやみに明るい青春や命を軽々しく扱う詞なんかよりも心に深く突き刺さる「何か」に僕は魅力を感じているのかもしれません。
2003/1/26筆