TN revelation 20th Anniversary LIVE report!!
Let's Party !!
  • 16:30の開場と同時に、1984年8月10日、西川貴博21才、まさにプロデビューの日...
    「白井貴子&CRAZY BOYS / 熊本火の国まつり前夜祭」のライブを聴いていただきました。
    プロドラマーとしての初ステージ、ということで緊張で全身がカチコチで頭は真っ白・・・。
    ライブがいつの間にか終わり、手の平を見たら各関節の下の皮膚が急性的なマメで全て
    皮がめくれ、血で真っ赤っか状態。プロってこんなに大変なのか...と痛感すると同時に、
    お客さんの、ステージを観るあの幸せそうな表情を忘れることはできない。大袈裟ではなく
    あの時のお客さんの顔、真夏の夜に時折吹く涼しい風、客席にも程よく照らされた白い照明...。
    記憶力の乏しいわたくしにもあの夜の光景はしっかと脳裏に焼き付いております!しっかと。
    あのライブの終盤の「SOMEDAY」のくだりは聴いていただけましたか?あえてここでの説明は
    控えますが、最高に盛り上がってたでしょう!初ステージがあれですから...。波乱万丈ですわ!
    そんな懐かしい21才の若かリし音を聴いていただきながら本番に刻一刻と近づくのであった...。

  • Set List

  • MORE (Gt.筋野明彦/B.阿比留ジュンジ/Key.西村直人/Per.大柳陽生&安間文昭/Dr.TN)
     1.FINGER DANCIN' 2.BLUE LAGOON
    DARTS(Vo&Gt.まつながやすし)〜Sub Stage
     1.God Breath You 2.Sand Glass Of Love
    YANZ (Vo&Gt.YANZ/Gt.藤野ひろゆき/Dr.TN)
     1.同じベッドじゃ眠れない 2. Me & My Moon 3.夜のルール
     
    ※ Message in a bottle[with 田中一郎]
    田中一郎 (Vo&Gt.田中一郎/B.市川“ジェームス”洋二/Dr.TN)
     1. Check it, my heart 2.愛しておくれ 3. Whisky & Vocka
    黒葛原りつ(Vo&Gt.つづらはらりつ)〜Sub Stage
     1.イナヅマ 2. あいたい
    after the FOOTPRINTS (Vo&Gt.阿比留ジュンジ/B.藤野ひろゆき/Dr.TN)
     1.HANDY LOVE 2.SALT
    浅香 唯 (Vo.浅香唯/B.阿比留ジュンジ/Key.西村直人/Gt.藤野ひろゆき/Per.TN)
     
    all acoustic ver.
     1.7days girl 2.セシル 3.Sunrise to Sunset 4.10月のクリスマス 5.Believe Again
    THE KIDS (Vo&Gt.桐明孝治/B.粟田博/Dr.TN)
     1.KNIFE 2.マシンガン・ジョニー 3. 1945年の彼に 4. JAP 5.アメリカ
  • ******************** アンコール **************************
  •  EN1. 雪は・・・ (THE KIDS with Gt.田中一郎 / Vo.浅香唯)
     EN2. GET BACK
    (ALL CAST!!)

  • SE(ベン・ハー)が流れ、壮大なイメージのなか、私の生徒二人がまだ暗いステージに現れ、
    お客様から拍手をいただく(彼等は彼等でたまらなく緊張していたらしい...)。そして
    その壮大なイメージをブチ破るかのように生徒達のパーカッションが鳴り響く...!
  • まずはTNが高校時代に組んでいた高中正義のコピーバンド「MORE」。1曲目はアルバム
    〜Ocean Breeze〜から「FINGER DANCIN'」。これは私の師匠の宮崎全弘氏が全面演奏して
    いるライブアルバムで今回は完コピでやってみました!さて、その師匠の宮崎さんですが...、
    実はこの20年間で初めて今回お誘いさせていただいたのです!こんなイベントでもないと
    師匠にわざわざ足をお運びいただいて観にきていただくことなんてないですから・・・。
    終演後に楽屋訪問していただき、「迫力あったね!」とお誉め?のお言葉をいただきました。
    2曲目はアルバム〜SUPER TAKANAKA LIVE〜から「Blue Lagoon」。この曲は私の人生に
    最も大きく影響を与えた曲で、25年程前のバンドマンであれば誰もが一度は演奏したことが
    ある名曲である!インストで、歌詞がなく、メロディだけで涙が出てくるんですよ。凄いよ。
    他にももっとやりたいカバー曲はあったけど、この2曲に絞りました。メインのカラオよりも
    生徒の方が目立ってた、という御感想も後にいただき、嬉しいような...、いや、嬉しい!
    高中のコピー...、とても気分が良かったので、ひょっとしてまた何かの拍子にやるかも!
    その時は皆さん観に来てね!!
    MOREが終わって間髪入れずにサブステージにDARTS(まつながやすし)登場!

  • 一緒に演奏したかったがサブステージへの移動がバタバタしてまとまりがなくなりそうなので一人で演ってもらった。DARTSは3人のユニットで1988年に秋元康氏プロデュースのもと、デビューした。数える程しかライブはやってないが、メンバー全員同世代でとても気の合う同士だった。まつながやすしはDARTSの中心人物で、TNとは現在も「S-TRAD」で活動中である!
    今回はまつなが氏にどうしても演奏してほしい曲があった...。2曲目の「Sand Glass〜」。この曲は私達夫婦が1988年あたりに「F○○day」された後、逢う事も許されない時にお互いがとても辛くて淋しい日々を過ごした頃によく聴いていた曲なんです...。
    DOORSの2階からまつなが氏の歌を聴いていた私達夫婦は、、、案の定、ティッシュを片手にぐじゅんぐじゅんでした。本当に私達にとっては生涯大切にしていきたい曲です。
    ありがとう松永。
  • さて、YANZである。
    YANZ久々のエレキセットでのライブ!中目黒の「楽屋」で一度エレキセットで演ろうと
    チャレンジしたが、御近所の苦情もあり、結局大音量ではできなかった...。その反動もあり、
    今回は思い存分、3曲ではありましたがギターの藤野とのトリオでYANZ独特の横揺れビートを
    繰り出しました。


    YANZ自身もとても楽しんでくれていたみたいで、俺はそれが嬉しかった!
    アコースティックセットも素晴らしいものがあるが、エレキセットでのYANZユニットも
    どんどんファンの方達、いや、それ以外の音楽ファンの方々にも観ていただかねば!と
    強く思いましたね。YANZも今回のライブで火がついたことでしょうから、ファンの皆様
    YANZのNew Songにも期待しましょうね!俺も楽しみにしています。 

    YANZのオリジナルを3曲演って、ここでスペシャルコーナーである!
    田中一郎氏を呼び込み、ポリスの「Message in a bottle」をブチかます!
    以前、「警察(Vo&B/甲斐貴之、Gt/宮脇俊郎)」というバンドでポリスのカバーを本気で
    やったことがあるが、ポリスのあのバンド感を出すのはとても難しい反面非常に楽しい!
    ドラムやギターのコピーも大変だが、あのスティングのベースとボーカルをコピーすると
    いうのは並み大抵ではないと思う。YANZ、エライ!・・・でも半音下げたんだっけ!?
  • 
    そして、田中一郎バンドにバトンタッチ、ということで、ベースのジェームスさんを呼び込む。
    ここで俺は正直ホッとした。それは、一郎さんのMCが世界をつくってくださる、
    という安心感があったから。一郎さんのライブはいつも、演奏している時の緊迫感と
    MCの時の和らぎ感が交互に訪れ、非常に心地よいのである。もう何度もステージを
    共にさせてもらっているので、その空気が予想できたのである。そんな期待を裏切る事なく
    まずは僕にお祝いのお言葉を下さり、見事な一郎ワールドをつくったのち、「Check it,my heart」
    でRock'n Roll Showが始まった!2曲目の「愛しておくれ」はなんと俺がメインボーカルをとった!
    この曲はARBの曲で、♪洗濯なんてしなくていい〜、掃除なんてしなくていい〜、
    俺に愛だけくれりゃいい♪といった歌詞で、この日俺が妻に捧げてしまった曲です。
    いやぁ、一郎さんと妻が裏で手を結んでいるのか、なんかビデオで証拠も残ってしまっているので
    これから先、今よりももっと家事をしなければならなくなってしまいます・・・。
    とか言ってますけど、実のところはうちの妻もよくやってくれているんですよ!
    ということで、このライブ最初で最後のメインボーカルをとった曲でした。
    最後は「Whisky & Vocka」。俺はこの曲が大好きで、な〜んにも考えないでノリノリの
    リズムを刻める曲です!ギター、ベース、ドラムの絡みが素晴らしいんです。
    いつかこんな曲を作ってみたいものです。そして、この曲の後半では少しだけドラムソロを
    演らせていただきました。ドラマーにしては珍しいのですが、僕はドラムソロが嫌いです。
    何故かと言うと、みんながこっちを見るから...。はい、変なのはわかってます。
    でも、ずっと見られると本当にダメなんです。要するにカッコつけるのが下手なんでしょうね。
    20年もやっておきながら「なんじゃ、そら!」って怒られそうですが、嫌いなものは嫌い。
    でも、さすがに20周年イベント。ドラマーがドラムソロを演らなくてお客さんが納得するか、
    ということで、一郎さんがそんな時間を分け与えてくださったのでした。どもども!
    
    
    そしてサブステージには、「黒葛原(つづらはら)りつ」ちゃんの登場だ!
    
    とても不思議な雰囲気をかもし出しているりつちゃん。声が非常に魅力的で、今回初めて御覧になった方も印象に残っているのではないでしょうか!?ベースのジェームスさんがプロデュースをされていて、傍からみていると親子のようです。実際親子でもおかしくはない年齢差ですが...。今回の2曲にはなかったが、りつちゃんのギターを弾きながらのカズーは秀逸です!これは皆さん、またりつちゃんのライブを観て確認してください!いぶし銀のトランペッターが吹いているかのような音ですから。そう、来年1月29日には、下北沢440でワンマンライブがあり、俺も参加しますので是非観に来てね!もちろんカズーだけではありません。曲も70年代サイケ歌謡な感じで年輩の人は懐かしく、若い人は新しいサウンドに聴こえると思いますよ!来年のワンマンではりつちゃん初めてのバンドでのライブ。きっと新しいサウンドが生まれると思います。これからのりつちゃんをお楽しみに!
    さぁ、まだまだいいバンドが登場しますよ!次は「after the footprints」!廣田コージ氏の意志を受け継いだバンドである。2曲だけでしたが、実はこの2曲にいろんな思いが込められてました...。このバンドではVo & Gtである阿比留ジュンジ君の選曲なんだけど、「HANDY LOVE」は幻のバンド「TRIBECA(トライベッカ)」でもやっていた曲。「SALT」は永井真理子ちゃんの曲。2曲ともcozzi氏の曲であるが、今回はどうしても参加してもらえず、せっかくだから曲だけ参加してもらったカタチとなった。それでも曲が良いからやはり燃えるのである。いつかまた「FOOTPRINTS」で演奏できたら最高です!「after the〜」もまたどこかで出没するかも...。

    さて、ライブは終盤となってまいりました。
    当日は俺本人よりも緊張していたという、浅香 唯さんの登場だぁ!出番までずっとライブを観ていて、本人曰く、子を見る親の気持ちだったそうです。そりゃ、そうかもしれません。俺がこんなイベントをやるなんて初めてだし、まさかやるとは思ってもみなかったですから。浅香本人もMCで言ってましたが、「田中一郎さんのツルの一声でこのイベントが実現しました...」と。本当にそうなんです。一郎さんに感謝です!
     今回の浅香のコーナーは全編アコースティックセット!ファンの方もこういったセットではあまり聴いたことがなかったように思うので、新鮮だったのではありませんか!? さぁ、一曲目から初試みの「7days girl(アカペラVer.)」。バンドのメンバーが俺以外は全員ボーカリストなので、こんなことが出来ちゃうんです!コーラスができるバンドってかっこいいよね!12月のライブもこのメンバーなので、どんどんコーラスやってもらいましょう!今回珍しいところでは「10月のクリスマス」と「SUNRISE TO SUNSET」。「10月の〜」の出だしで俺が浅香のMCをスッ飛ばして先に鈴を「シャンシャン...」と鳴らしてしまう、というハプニングもありましたが、そこは流石の浅香のフォローにより回避できました。この曲は5枚目のシングル、2枚目のアルバムに入っているらしいのですが、良い曲ですね!当時俺は本当に申し訳ないことにTVをあまり観ていなくて(今は完全なTVっ子ですが)、浅香の存在をなんとなくでしか知りませんでした。サポートの仕事の依頼をいただいたときもそんな有名なアイドルの人だとは本当に知らなかった。ましてやスケバン刑事も知りませんでした。いや、本当なんです。
    そんな当時の曲を今こうやってやってみると、浅香の曲は本当に良い曲が多い!本人も幸せ感じています。「Believe Again」もしかり。一番好きな曲ですからね!そして、良い曲は不思議に飽きない!何度聴いてもね...。そう、この右の写真はちょうど「Believe〜」のサビを浅香が俺に歌わせた場面。キーが浅香のキーなのでとんでもない音程で歌ってしまったけど、ちょっと嬉しかった。
    「SUNRISE TO〜」では浅香が少々胸をつまらせる場面も...。この曲は当時俺が浅香のサポートをやっていた時に演奏した曲のひとつで、やはりいろんな想い出が詰っている曲なので、今回選曲しました。アコースティックアレンジでまた最高の出来でしたね!うん、これはまた演ろう!12月のライブも相当楽しいものになりそうですよ!楽しみにね!!

    20th Annversary ライブの取りを飾るのは、この3人では約10年振りに音を出すという「THE KIDS」。TNrevelationのhistoryのページでも紹介しているが・・・
     俺の青春を捧げたバンド『THE KIDS』
     生涯最も愛したバンド 『THE KIDS』
     21世紀に残したいバンド『THE KIDS』 である。
    これほどまでに言い切れる素晴らしいバンドなんです。当日初めて観ていただいた方にも伝わっていれば嬉しいですが、本当にあの音は10年ぶりに奏であうバンドのサウンドなんです。俺が25〜32才ぐらいまでのドラムでも人生でも一番パワフルな時を共に過ごしたメンバーなので、これはもう一生のたからものでしょう!そんな仲間とこうやってまた何の営利の目的もなく音を出し合えた事、本当に幸せに思ってます!たぶん桐やんも粟ちゃんも...。
    今回は数ある曲の中から5曲選曲させてもらったんだけど、ファンの皆様におきましてはいかがだったでしょうか!?各々思い入れがおありだとは思いますが、KIDSとしては王道の選曲をしたつもりです。しかも、当時のそのままのアレンジで!いやぁ、今回一度も譜面を見なかったもんなぁ、KIDSに関しては...。体が覚えてるってやつですよね。体が覚えてるって言ったらベースの粟田 博ですよ!久しぶりにライブをやる人間があんなに昔と変わらないプレイが出来るなんて!桐やんも俺も何に驚いたって、粟ちゃんのプレイに驚かされました。今回、リハで最初に音を出し合った時は、みんなのカッコよさに鳥肌が立ちまくりでずっと感激してた!俺も含めてだけど、男は40からだよ!!大人のロックってやっぱりカッコいいよ!

    ※THE KIDSは現在も(Vo&Gt/桐明孝治、B/服部ケイ、Dr/宇野玲二で)活動中です。
    この3人でのステージ、また観れるかな!
    本編が終了し、盛大なアンコールをいただき、アンコールにお答えして再度THE KIDS登場。
    そして、ギターに一郎さん、ボーカルに浅香を呼び込み、このスペシャルメンバーで、KIDSのあの名曲「雪は・・・」を演奏した!この曲は7分以上ある曲で、当時、曲が長過ぎてラジオで全編かけてもらえなかったりでプロモーションに難航した、という話もある。しかし、いい曲はいつ・どこで・誰がやってもいい曲なのであって、やはりやってて鳥肌が立ちました。
    感動の後は最後にもうひと騒ぎしたいじゃないですか!という事で、緊張しましたが、俺が一番前のメインのマイクで参加してくれたメンバー全員を呼び込ませていただきました...、心から感謝を込めて!そして、全員で「GET BACK」を演奏した!この日最後のこの曲の演奏中、ものすごくいろんな感情が渦を巻き起こしてました。俺にはこんなに素晴らしい仲間がいる...、そんなみんなが楽しそうに演奏している...、そして、客席にはファンの皆様、大阪から駆けつけてくれた親友家族、姉夫妻...、愛する生徒のみんな...、そして、今年2月に亡くなった母への思い...、これらすべての人達への感謝の気持ち、これからも頑張ったるでぇ!という気持ち、もう終わり!?という悲しい気持ち・・・本当にいろんな感情が溢れ、パッーンと破裂しそうな感じでした。こんな事って死ぬまでにまたあるのかなぁ!?いや、やはり普通なら経験できないな・・・。だから、こんな機会をまたつくるしかないんだな!よし、またやろう!いつになるかわからんけど、またやろう!!そんときはまたみんな〜、一緒にパーティーしようね〜!!

    最後に・・・

    当日は有り難いことに160人以上ものお客様に御入場いだきまして、
    本当に最高のパーティーになりました!スペシャルな販売物のサイン入り
    ドラムヘッドは完売。TNデザインのTシャツ(浅香が袋詰めしたもの...)も
    好調な売れ行きで、とても感謝しております!正直なところ、自己満足な
    感じになってしまうのでは...と思ってました。こんなにみんなに楽しんで
    もらえるとは想像をはるかに越えていました。本当に最高の夜でした!
    ありがとう

                    西川貴博/TNrevelation

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