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hayakawa - gwoh-in (Studio Wee SW204, 2000)
早川岳晴 (b), 石井洋次 (g), 橋本ジュン (g), 植村昌弘 (ds), 北沢篤 (ds), 岡部洋一 (per)
オール・インストの超強力なアルバム。ジャンル分けでは“日本のジャズ”に入ってるようだが、これは紛れもなくロック。そのヘヴィさは中期クリムゾンに匹敵する。音の質感は「Red」のA面に非常に近い。ヘヴィでありつつ切れが良く、リズムとしてはファンクの要素もある。ある意味でクリムゾンの新作よりクリムゾンらしいかも。あれが不満だった人は聴いてみてはいかが?
94年のクリムゾン再結成作「VROOOM」のタイトル曲もこんな感じだった。次作「THRAK」でのリメイクや開き直ったかのような "VROOOM VROOOM" になると、自己パロディに聞こえてしまう軽さがあるが...
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The Pale Fountains - Longshot For Your Love (Marina MA 37, 1998)
Just A Girl / (There's Always) Something On My Mind / Lavina's Dream / Longshot For Your Love / Thank You / The Norfolk Broads / Benoit's Christmas / Hey There Fred / Palm Of My Hand / Free / We Have All The Time In The World / Just A Girl / Love Situation
アズテック・カメラのデビュー・アルバム「High Land, Hard Rain」と並ぶネオアコ名盤「Pacific Street」を残した名バンドのレア音源集。Marina というドイツのレーベルから出た。クレプスキュール・レーベルのシングル曲なんかも入ってるが、メインはジョン・ピール・セッション等のBBC音源。アルバムでもシングルでも出てない未発表曲が大半を占める。なんでこれが未発表なの?と思う良い曲ばかり。最後の隠しトラックにバカラックの "Walk On By" のカヴァーあり。ライナーの Introduction を小西康陽が書いている。
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The Beach Boys - The Beach Boys (Caribou, 1985)
デニスの死後、カールが復帰し、オリジナル・アルバムとしては5年振りに発表されたもの。カルチャー・クラブ等を手掛けたスティーヴ・レヴィンがプロデュース。デジタル臭くてファンの間での評価は低いが、ぼくが思うに最後の傑作(少なくともまともなアルバムとしては最後)。出来の良いカールのオリジナル曲もいくつか聴けるし、ブライアンのソロといってもいい曲が2曲ほど("I'm So Lonely", "It's Just A Matter Of Time")入ってる。これは88年のファースト・ソロへの助走と言えよう。他の曲でもブライアンがコーラスで(珍しくも)大々的に参加。シングル・カットされた "Getcha Back" でのファルセットは "Don't Worry Baby" を彷佛させる。ブルース・スプリングスティーンの "Hungry Heart" に触発されて出来たらしい(ビートたけしにもそんな曲があったような...)この曲はマイク・ラヴとテリー・メルチャーの共作(このコンビは3年後の大ヒット "Kokomo" へ繋がっている)。
ぼくがリアルタイムでBBを聴き始めたのがこの頃(ビデオ・クリップも印象的だった)で、そのための思い入れもあるが、いい曲が詰まってると思う。カルチャー・クラブ作の "Passing Friend" は駄曲だが (^^;)、スティーヴィー・ワンダー作の "I Do Love You" は大好き(作者本人もハーモニカ他で参加)。脳天気な "California Calling" ではリンゴ・スターがドラムを叩いている。
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Michael Shrieve - Fascination (CMP Records, 1994)
Michael Shrieve(ds, 元Santana)+Bill Frisell(g)+Wayne Horvitz(organ)のトリオ。最近のフリゼル路線に近いカントリーっぽい曲もあるが、全体にロックっぽいジャム・セッションといった感じ。70年代のマイルス「At Fillmore」あたりにインスパイアされて作ったとのことで、「Live Evil」のフレーズを引用したような部分があったりする。最大の聴き物は12分にも及ぶ "Queen Bee"。ハイテンションに延々と繰り返す反復ビート(途中のブレイクがマイルスっぽい)と蜂の羽音のように全面に立ち篭めるノイズ・ギター。まるでジャーマン・ロック(Can か Faust)のようだ。
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NRBQ - Ridin' In My Car (Rounder 11661-3161-2, 1999)
もともとは「All Hopped Up」(Rounder 3029 / Red Rooster 101)(写真中)として77年に発売されたLPを再編集したCD。そのアルバム自体、録音時期が様々な曲を集めた編集盤のようなものだった。追加収録曲やリミックスも含まれるが、LPには収録されていた "Cecilia", "Call Him Off, Rogers" の2曲がCDではカットされていて残念。
収録曲はそれぞれ以下の通り。
Ridin' In My Car (CD)
Ridin' In My Car / Still In School / Help Me Somebody / * Chicken Hearted / # It Feels Good / Doctor's Wind / * Start It Over / # Honey Hush / Queen Talk / That's Alright / Things To You / Bonanza / * She's Got To Know / I Got A Rocket In My Pocket / * Ridin' In My Car (The Windsor High School Band)
(* previously unissued, # remixed)
All Hopped Up (LP)
I Got A Rocket In My Pocket / It Feels Good / Cecilia / Honey Hush / Call Him Off, Rogers / Doctor's Wind // Ridin' In My Car / Things To You / Still In School / Help Me Somebody / Queen Talk / That's Alright / Bonanza
屈指の名曲 "Ridin' In My Car" がオリジナルとブラス・バンドの2ヴァージョン収録されているが、実はもう一つ別のヴァージョンが存在する。編集盤「Uncommon Denominators」(Rounder CD 11506) (写真下)に入ってるのが、アコーディオンとパーカッションがオーバーダビング (?) された別ミックスかと思われる(クレジットなし)。知る限りでは、ここでしか聴けない。「At Yankee Stadium」に入ってるのも、この「Ridin' In My Car」その他ベスト盤と同じヴァージョン。
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