MATCHING MOLE
Pataphysical Machine
Canterbury Dream CTD-019 (41'33")
[1]
Lything And Gracing (Brandy As In Benj) ~ Marchides (14'30")
[2]
Marchides ~ Instant Pussy (5'45")
[3]
Instant Pussy (5'12")
[4]
Smoke Signal (6'24")
[5]
Part of the Dance (9'31")
Olympia, Paris 1972.5.15
Robert Wyatt (ds,vo), Phil Miller (g), Dave McRae (key), Bill MacCormick (b)
parts of [1] released in 'Smoke Signals' (Cuneiform)
[1]ワイアットのフランス語によるたどたどしいMCに始まり、執拗に同じフレーズを繰り返すギターのカッティングが続く。ジャケットには "Starting In The Middle..." とあるが、"Brandy As In Benj" のイントロ部のように思える(*)。(6'00") 付近からのエレピ・ソロが無伴奏になり、やがて上昇下降を始めると "Marchides" に雪崩れ込む。(11'30") 付近からドラム・ソロ。[2]はベースがリフを繰り返す "Marchides" 後半部。"Instant Pussy" でのワイアットの叫びがスゴイ(コワイ...喉痛くならないのか?)。
(*) この辺の曲名にはよくわからないところがある。"Brandy As In Benj" のイントロ部は「BBC Radio 1 Live In Concert」では "Litheing And Graceing" となっており(作曲:P. Miller)、Hatfield「The Rotters' Club」(CD) では "Lying And Gracing" と表記されている(追記:2001年に出た未発表ライヴ集「Smoke Signals」ではこの部分を "Lything And Gracing" と表記。これが最も正しいものと思われる)。ちなみに "Oh, Len's Nature" は "Nan True's Hole" のアナグラム(スペルの並べ替え)。"Brandy As In Benj" の後半部(作曲:McRae)は Matching Mole のライヴでエンディングとして演奏されることが多かったようだ。(「BBC Radio 1 Live In Concert」では "Brandy As In Benge" というスペル)
音の悪いステレオ・オーディエンス録音で、そのせいか凄まじい演奏に思えてしまう。[3](4'10") 付近で一旦フェイド・アウト、[5](1'20") 付近にも編集跡あり。たまに観客の話声も聞こえる。別音源とも思えるテープ (途切れもなくこれよりましな音。多分ライン録音)も存在する。
同時期のライヴは、「BBC Radio 1 Live In Concert」 (Windsong) の他にオランダ、フランス、イギリスBBC等でラジオ/テレビ放送用に録音/録画があるがほとんど未発売のまま。
追記:未発表ライヴ集「Smoke Signals」 (2001) は録音クレジットがないものの、ほとんどはイギリスBBC音源から構成されている。ただし、"Intro", "Electric Piano solo" だけは、この日のオランピア劇場の録音を使用。[1] のMC部分とエレピ・ソロがそれ。
こちらから良好な音質でダウンロード可能
音質評価 − ★★ / 総合評価 − ☆☆☆
last updated: 2023.12.2