THIS HEATwith Mario Boyer Diekuuroh
Tago Mago
Canterbury Dream CTD-028 (73'22")
[1]
Various Cassette Recordings, 1977-78 (15'49")
[2]
Deux Lions Au Soleil (13'20")
[3]
Health And Efficiency (8'05")
[4]
Graphic/Varispeed 1 (15'24")
[5]
Graphic/Varispeed 2 (20'42")
[1] with Mario Boyer Diekuuroh
[2] Albert Marcouer
released by French cassette label 'Tago Mago' (1982)
[3]-[5] 'Health And Efficiency' (12 inch EP)
[3] released as 3-inch CD single
[4] released in 'Repeat'
Charles Bullen (g), Charles Hayward (ds,vo), Gareth Williams (b)
裏に“ALL UNRELEASED TRACKS!”とあるのはウソ。フランスで出ていたというカセット音源に12インチ・シングル「Health And Efficiency」を加えたもの。[1] は民俗音楽的反復即興演奏の抜粋数個。[2] は作曲された部分が多く、コーラス、フリップ的ギター・アンサンブル、弦楽四重奏、などの断片がコラージュされたもの。Faust の「Tapes」 を思わせるものの、混沌はなく、端正でわかりやすい。This Heat らしさは感じられない。「After The Heat」にもこれに近い路線のデモが含まれていて、最晩年は全く違った(Camberwell Now ともまた違う)方向へ進もうとしていたのかも知れない。
[3] This Heat の代表的名曲。一曲のみのCDシングルで復刻された。[4]は「Repeat」に収録済。単純な信号音が微妙に変化しつつ延々鳴り続けるという究極のミニマル(ミニマム?)音響。[5]はそれを33回転で再生したものか?
[1]-[2]はカセットをそのままダビングしたのだろうが、元の音自体がそうなのか、あまり良くない。[3]-[5]は12インチからの盤起こしで針音がするものの概ね良好。
#追加情報:[2]は This Heat の演奏ではなく、Albert Marcouer のもので、弦楽四重奏団は Zao でおなじみの Le Quatuor Margand とのこと。(情報提供:大橋さん - Fol de Rol)
[1] はファースト・アルバム以前の77〜78年に録音されたもの。Mario Boyer Diekuuroh はガーナ人のパーカッショニスト。彼と共にいくつかライヴも行なっていたらしい。
音質評価 − ★★★ / 総合評価 − ☆☆☆
last updated: 2022.8.30