1st Mini Album 『Please Please You 〜命果てるまで〜』

1. アイワナ・ロス 〜モーテルタウン〜
2. 帰省 〜都落ちにはまだ早い〜
3. めんどくせぇな 〜さらば新小岩河川敷〜
4. どんぐり 〜アンパン徒競走〜
5. Baby It's You 〜ヒト冬の蜃気楼〜

Please Please You 〜命果てるまで〜

2013年暮れ。そんなわけでTHE BLENDER初となるミニアルバム『Please Please You』の発売に漕ぎ着けた。思えば2009年時の結成から幾度となくアルバム作る!と言いながら、なかなかこの日に至るまでは遠い道程であったと思われる。それほど時間と経験が必要だったと言えるであろう渾身の1枚になっている。ここ最近のライブ定番曲と新曲1曲を入れた、これぞブレンダー流ロックンロールというのであろうか。「あれ?ブレンダーってロックンロールとか言うバンドだったけ?」なんて言われることが未だに多いが、考えてみると転機は前回のツアー(当人曰く、悪夢のファイナル)をした2011年の暮れに遡る。このツアーのタイトル曲でもあった「STAMPEDE」が全くもってうけが悪く、そして正ドラマー脱退という正に悪夢を迎える。「これから一体どーすんだ。バンドの未来が一切わかんねぇ。年なんて越せるか!」という起死回生と呼べるべき、とある1曲がVo.渡辺翔太の運命を動かすことになる。幸運にも当時サポートでもある野生ドラマー、「ひげ氏」にも恵まれ、すぐさまレコーディング。のちすぐさま発売。(ちなみにこの頃から渡辺はバンド仲間と、聖地と呼ばれるとあるところで夜な夜な飲み歩くことを覚えてしまうが、それがまた後に大きく渡辺を加速させる要因に…。)そして、その年からこれまた今までのブレンダーにはなかった日々の労働を歌う歌詞が増え、日本ロックレジェンド時代とも呼べる80年代初頭のバンドのカバーなどにも着手し、そのリアルな泥臭いサウンドやスタイルにインスピレーションを多大に受け、気付いたら男臭い、無骨なバンドと変貌を遂げることとなる。活動こそ表だったものはなかったが(苦笑)、このアルバム発売の年には、新メンバー半田が加入し、サポートドラマーの藤原の協力もあり、なんとかようやく今に至る。そして正にギリギリ!(苦笑)なのか絶妙なのか、このタイミングで『Please Please You』が発売されることになる。(MF通信)

Ba.&Vo.渡辺によるセルフライナーノーツ

1. アイワナ・ロス 〜モーテルタウン〜
新曲のロックンロールナンバー。このアルバムの中では一番最後に録音し、打楽器を色々詰め込んだ楽しい曲。実はタイトルだけ先に決まっていて(副題も)、この曲を作成。皆様お気づきだとは思いますが、このアルバムには全部副題がついていて、アルバムのメイン副題の『命果てるまで 』というのはとあるバンドのとある曲から拝借。その拝借した曲の世界観でもし俺だったら?ということでこの『アイワナ・ロス』の歌詞を作りました。まあ、そーゆうとこ行ったことないんですけどね苦笑

2. 帰省 〜都落ちにはまだ早い〜
レコーディング中に勝手にビールのCM(どちらかというとプレミア高級感押しよりもみんな集まったら!安い発泡酒!な方の感じ)を意識。広告代理店の皆様、よろしくです。地方出身者につけまわる葛藤みたいなもんを最近ひりひりと感じてます。

3. めんどくせぇな 〜さらば新小岩河川敷〜
このドラムだけ、以前サポートのひげのテイク。ちなみに当時新小岩移住計画がひっそりあったんだけど、頓挫したのはいいも悪いも本当によかったのかもしれない。(でないと完全に今はないし、このアルバムも出来てもないから)終始入っているシェーカーがいい感じ。

4. どんぐり 〜アンパン徒競走〜
登場する方々はすべて実存。斉藤さんは俺が勤務する居酒屋の下のホテルのツンとした受付嬢。とびちゃんはつくばの人なら言わずもがな。おっさんはおっさん。Bメロのカッティングがすげー好き。

5. Baby It's You 〜ヒト冬の蜃気楼〜
アルバムラスト曲にして、2013年渡辺翔太の失恋ソング決定版。ギターの音がなかなか古くさく録れました。転がり続けることがロックンロールなら、人生も音楽も仕事もプライベートも転がり続けていきますよ。