No.1 5月の風は自由に歌う 2001/10/28
〜 まさに吹きすさぶ風のごとく、悠々と歌うギターソロ 〜
GUITAR:Shu 新地 / MIDI監修:Hiro 小竹 / 原作:Micky WAJIN
Special thanks to Mr.Kameda / Mr.Shima / Mr.Ishii
うん、いい曲名だ♪ 我々のユニット名をどうしようかと、Hiro氏のサイトの掲示板で盛り上がっていた際に、Shu氏が『5月の風邪で不自由に咳き込む』などと、たわけた事を申しておりましたが・・・。
誰か彼を拉致して酒の代わりに酢でも飲ませてやって下さい。
これは1999年の4月から5月にかけて、WAJINがスランプのどん底で作った曲です。
もう何ヶ月もの間どうしても曲が作れず、死にたいような気分で窓の外を眺めると、草木や洗濯物が激しく揺れたり落ち着いたり・・・気まぐれな5月の風に翻弄されておるのが目に入ってきました。よし、この風を曲にしよう!と、2週間かけてどうにかこうにかスランプ脱出。
5月の風よ、ありがとう! 今度お会いした時には一杯おごらせて下さい。
【MIDIデータ受け渡し】
「やりましょか」と決まってすぐ、曲のSMF(スタンダードMIDIファイル)をメール添付にてHiro氏に送る。氏と私は共通の音源を持っているので、こういう共同作業をするにあたって実に便利だ。
ドラマーであり、ジャズ系の音楽を多く聴いておられる氏が、ドラムとトランペットを中心に、フレーズや細かいコントローラ情報をいじって下さった。 う〜ん!さすが!
活き活きとしたニュアンスが加わって、ぐぐっとグレードアップ! しかも、作業が速いっ!!! わずか2,3日でやっつけて下さった!
Hiro氏が寝る間を惜しんで作業して下さっている間、WAJINは飲んで寝ていただけ。
♪ ♪ ♪ レシピ ♪ ♪ ♪
【いい加減な譜面起こし】
さて、お次はギターだ。Shu氏に送るパート譜を作成。譜面の読み書きの苦手なWAJINである。
MIDIをそのまんま譜面にしてプリントアウトしたものにコードネームを書き込んだだけの、非常にプレイヤーに厳しいシロモノをFAXにて送る。 しかも、ギター録りの3日前に。
ノンアルコールで練習に励むShu氏。その間もWAJINは飲んで寝ていただけ。
【ギターのレコーディング】
ウチは、いつも自宅録音だ。片道5時間かけ、スーパーギタリストShu氏が来日!(?) 岡山県新見市から京都市北区の片田舎まで。うう、大変でしゅ〜Shu〜。
Aメロなんて当然のごとく一発OK♪ 難しいキメフレーズも軽々と一発OK♪
バッキングも、急遽入れると決めたにかかわらずサクサクっとやっつけるShu氏。
低音の効いたストロークで、曲にロック色が加わって面白い。(^^)
クライマックスのギターソロ、ここでWAJINはShu氏とその愛器7弦ギターのナナちゃんを酷使!!ナイステイクを搾れるだけ搾り取る。わっはっはっは! 山椒太夫になったような気分だ。ちなみに、シュミレーターをかましてライン録り。MOTUのDigital Performerに取り込んでおりまする。
【ミキシング】
いよいよ仕上げ。飲んでは寝ていただけのWAJINが働く時がきてしまった。嫌だ。
ブラス、ピアノ、ドラム、ベース、ストリングス、それぞれ曲や演奏のキャラにあった音源に差し替える。MIDIのコントローラ情報に対する感度が音源のメーカーによって異なるので、データの微調整がナカナカ大変だ。
中間部のトランペットが暴れる箇所のみ、エフェクティヴなサウンドにしたいと思い、トランペットのコピートラックを作って、それに派手なエフェクトをかけて元音と重ねてみた。で、全体の音量バランスを取り直し取り直し取り直し取り直し・・・何度やっても納得いかないので、東京在住のとあるレコーディングエンジニアを電話でつかまえ、アドバイスを仰ぐ。困った時のプロ頼み。
かくして、記念すべき“ウンダラ作品”第一作目は完成した!
端正なプログレッシヴ・ジャズ・ロックといったところか? いかが?(^^)