「疾風」はうみげさんの代表曲。しかし、今までライブでやったことがなく、ライブ用に再アレンジしたもので唄いたい、ということで要請があった。
アレンジは、新しい解釈を入れるということではなく、この曲の元々ある魅力を最大限に引き出そうということに徹した。途中長いブランクを挟んで3月2日に出来上がったのだった。
◆制作メモ
左にクリック、右に歌とピアノを入れた仮ファイルを送ってもらう。それをシーケンサー上で、こちらのクリックに同期させる。
まず、基本的なベースとドラムを作る。ゆったりめのバラードだから、ベースとベードラはしっかりアタックを同期させ、落ち着かせる。
そして曲の流れを把握し、後半サビの4回目をピークにしようと。そこから逆算して作ることにし、ドラムとベースのオカズフレーズを考える。
柔らかいストリングスは一回目のサビのあとのAメロから静かに入り、ホルン風味のストリングスを裏メロ風に重ねる。
そのあとにじわじわと4回サビが繰り返されるわけだが、最初の2回は柔らかいコードのみ。3回目で左側にホルンストリングスの裏メロを加える。4回目は同じ裏メロのオクターブ上のステレオストリングスを右側にさらに加える。
最後に、全体を見回し、細かいニュアンスをチェックして出来上がった。
しばらくして、うみげさんがボーカルハーモニーを加えたいと。彼女のハーモニーはキレイで、なかなかいいんだよね。
全体の大きな流れというか、ゆったりとした波を作るにはフレーズの出し入れが重要で、どこにハーモニーを入れたらよいかを伝え、うまい具合にはめ込んでくれた。
2005.3.3
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