これは、Kin'sRooさんと初めてコラボることになった時に作ったサウンドが元。その時は綿密な打ち合わせもせずにこちらで音を作って禁さんに渡し、あちらで好きなようにリーディングをして発表していた。「ある夜のこと」という作品だが、それはそれでスリリングで面白かった。
あれから1年以上経っているし、muzieの個人名義作品としてもう一度作り直してみようと思い立った。
サウンド自体は4ビートジャズの架空セッション風。真夜中、煙草の煙が立ち込めた地下のスタジオ、もしくはこじんまりとした小さいジャズクラブで、一癖あるミュージシャンたちがセッションをしているかんじ。
メンバー構成はドラム、ベース、ギター、トランペット、トロンボーン、アルトサックス、ピアノ、であったが、今回は100%インストロメンタルなので、フルートとソプラノサックスの中間のような音色で最初の怪しげなソロを加えた。もう少しソロパートを増やそうかとも考えたが、MP3で聴かせるには4分くらいのコンパクトな方がよいと思い、ギターやベースのフレーズを少し変えるだけにとどめ、長さはそのままにした。
自己中心的ソロの垂れ流しは散漫になるので、ところどころに、まるで阿吽の呼吸が成立しているがごとく、ハーモニーフレーズを入れた。「都合が良過ぎる!」と言われれば、確かに都合が良過ぎる。(笑)
なにせ、ひとりで作っているわけだから。。。それでin the night?