歌・作詞・作曲 Kin’sRoo 編曲 小竹 博
男と女がいっしょに暮らしていく中で、理由もなく心がすれ違っていく。その答は簡単には見つからないけど、きっと何かが間違っているはずだ。そんな禁さんが書いた歌詞は、ちょっとシリアスで誰でも身近に感じるもの。
そこでピンときたのは、彼の数年前のソロ作品「美しかった」。
心の闇を表現するにも、簡単にいって二通りある。歌詞と同調して重めのアレンジにする方法と、逆に突き放して軽やかな曲調にする方法。
「美しかった」は後者の典型で、シリアスな心象に自家中毒にならず、かえって説得力を与えている(かもしれない)。
で、今回の「きっと何か間違ってる」だが、暗に"そんなこと笑い飛ばしちゃおうぜ"ってかんじを出そうと、"南国風味"を大胆に加味した。一見唐突なようだが、そのくらいかけ離れた雰囲気でも彼の歌にしっかりした存在感があるという確信があるから、まったく心配無用なのであった。
多用したパーカッション群は、ピッチを6度下げた。ベースはウッドベース。オルガンとクラビネットにはワウをかけた。ボーカルも含めて、フルート以外すべてノンリヴァーブのスタジオライブ風。
身近な内容の歌詞で、やや語るような雰囲気だから、空間系の演出はあまりしないほうがよいと思った。
2004.2.29
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