輝く季節
歌・作詞 谷口朝美 作曲 WAGAKAFu 編曲 小竹 博


WAGAKAFuさんからコードとメロの入ったMIDIデータが送られてきた。
今回は詩の内容やボーカルのニュアンスを掴んだあとにオケを作ったほうがよいと思い、素のMIDIを朝美さんにも転送。先にテンポやキーを決めて詩をメロにはめ込んで試しに唄ってもらうことにした。
数日後、ピアノとボーカルだけのMP3が小竹へ。それを踏まえてこちらでオケをコツコツと作った。その後(途中WAGAKAFuさんにも試聴してもらいながら)2、3回行ったり来たりし、歌とオケの相性をチェックしながら調整。最終的なミキシングを朝美さんが担当し、出来上がった。

以前、「あなたにホワリ」で、そのなりきりっぷりにぶっ飛んだことがあるから、今回も朝美さんはアイドルチックにきっと楽しくやってくれる♪、と100%確信していた。(笑) また、3人とも互換性のあるMIDI再生環境が前提としてあったために、データの受け渡しは楽だった。

WAGAKAFuさんから送られてきた素のMIDIだけ聴くと、ど歌謡曲というよりも、呉田軽穂(ユーミン)や尾崎亜美がアイドルに書いた楽曲のような洗練されたニュアンスがあり、その雰囲気を出そうと思った。というか、ずばり“呉田軽穂の書いた松田聖子”で行こう!と決めた。(実は、オレは全盛期の松田聖子のLPやCDを数枚持っている)

となると、とにかくボーカルそのものを際立たせるのがいい。出しゃばらないシンプルなアレンジに徹し、流れに合わせた音の出し入れに気を使った。可愛さの演出にチャイムやオルゴールを使ったりもした。
WAGAKAFuさんからは“すべておまかせ”だったのだが、「ララ〜ララ〜〜」は必ず入れてほしい、とだけは言われていたので、厚みを持たせるため朝美さんに下3度でハモるようにお願いした。思い起こせば彼女のひとり二重唱は、今回が初めてのような気がする。これはよかった。

麻里亜さんのご感想にあるように、♪傷つくことさえ幸せだと、、、(思った)− という朝美さんの歌詞が印象的。若いころはとにかく無敵なのである。

2003.9.30

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