2005/8/23 サンケイ新聞ニュース

広島6区に出馬予定のライブドア社長、堀江貴文氏(32)は二十二日、インタビューに応じ、「国家観」について、「国という単位を特別視していない。市町村とたいして変わらない。国にこだわるのではなく、もっとグローバルな視点でものを見なければいけない」と述べた。小泉純一郎首相について、「靖国神社の参拝になぜ、こだわるのかわからない」と語った。

堀江氏は、選挙戦について、「日本町会議員に立候補するようなつもりでやっている。自分の国を知らなければ、世界もわからないという考えは間違い。自分の田舎のことを知らなくても、東京で成功する人はいる。だから自国を知らなくても世界には通用する。僕の国家観は世界は一つということ」と語った。

一方、小泉首相の改革路線で、貧富の二極化が進む可能性を懸念する声については「人の幸せは年収だけで測れるもんじゃない。能力のある人、稼ぎたい人にとってチャンスを与える社会になればいいが、これ以上、金持ちから税金をとれば、みんな国外に逃げちゃいますよ」。低所得者層の保護は「最低賃金は保障されてるし、今の法律で十分」と話した。

小泉首相の改革路線は全面支持するが、「靖国参拝になぜあれほどこだわっているのかわからない。自分には(靖国への)思い入れはないし、よくわからない。悲しむ人がいるなら参拝する必要はない」。当選した場合の政策は「国会議員が多すぎる。会議で五百人も出席する会社はない。衆議院は三分の一以下、参議院は必要ない」。

インターネットを使った選挙戦ができない公職選挙法についても「これからはマスコミにバイアスをかけられない『俺(おれ)メディア』の時代。若い人のためにも改正したい」と述べた。(以下略)