タイトル MARCHING OUT ('85)
バンド名 Yngwie J. Malmsteen's Rising Force
ジャンル Heavy Metal (ネオクラシカル)
感想  総合的に見て、イングヴェイ作品の中では最高のまとまりをしている
一枚だと思う。

 今までまともにメタルを聞いたことがない人には特にオススメ。
メタルに対する思いや印象が180゜変わることと思います。
ところでみなさん、ネオクラシカルというものを知っていますか?
これはすでに音楽ジャンルのひとつとして良いほど確立していますが、
創始者はイングヴェイというのが一般的。(リッチーと言う人もいるが)
いわゆるクラシック(主にバロックや古典派)音楽の構成・進行を
メタルに取り入れたというもの。
なんと言っても、このわかりやすい構成・展開がGoodです。
(インギーも含めて最近のメタルはわかりにくいものが多いので、、、)

バンドメンバーには、
今では数々の功績を残している(当時)新人ヴォーカルJEFF SCOTT SOTO、
ネオクラ界には欠かせない存在のキーボーディストJENS JOHANSSON
などが並ぶ。
ちなみにイングヴェイ本人は当時弱冠21才。

 地響きのようなイントロ部分にあたるPRELUDOに始まって、
突然、疾走感あふれるリフから名曲I'll SEE THE LIGHT,TONIGHTに突入。
その切れのある速弾きは圧巻。
このアルバムは終始ストラトの切れの良い音を聞かせてくれる。
さらにこのアルバムのもうひとつの特徴として、バランスの良さがあげられる。
ギタリスト中心のバンドというと、もっぱら目立ちたがりギターが
ゴリゴリうるさいものが多いが、このアルバムはあくまで
“バンド”という形態にこだわった音作りが見受けられる。
そういった意味でも、メタル初心者には聞きやすいのではないだろうか。

 あえて不満を言うとすれば、音源の古さに起因する音質の悪さ。
全体的に音はこもり気味で、立体感もなく、ノイズも耳につく。
しかし、それが気にならなくなるほど入り込めるということが、
この作品のすばらしさを裏付けよう。
評価 ★★★★★(最高!!)

up date 2001,08,03



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