診察室は楽園で 白黒ピエロが唄うのさ
受け取る耳は いつしか言葉にならない悦びを
この世の生物じゃないんだろ 翼の折れた天使とか
はぐれた悪魔の落とし子とか それによく似たもんだろ
大人になった御祝いに 銀の手錠を贈られて
痺れの切れたカラクリで作られた舞台へ昇っていく
あの娘は この世に生きる小さな詩人なんです
明日に名前を刻む 鋭利な唄い女なんです
太陽に咲く花のように 裸までも脱ぎ捨てて
枯れ果てた涙 いつしか呼び戻す香りを放つのさ
禁断の果実ジュースを 一気で飲み干せちゃうのだろ
聚洛では それだけで みんなが教祖というのだろ
魂削って唱っても 耳ふさがれちゃ伝わらない
頬をつたう煙は 紫の街を包み込む
あの娘は この世の果てを背負った詩人なんです
明日に名前を刻む 鋭利な唄い女なんです
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