<窓から見える SSAWS>

ボクの会社の窓から、“SSAWS”が見える
関東近郊以外の方にひとこと説明しておくと
“SSAWS”とは、現在世界1大きな室内型オールシーズンのスノー施設だ
確か、7〜8年前にオープンしたって聞いた事があるような、、、

スキー場という言葉は、もうすぐ死語になるんじゃぁないだろうか
山に行く人々の半数、いやそれ以上は、スノーボーダーなのだから
とにかくボクは、毎日10回はSSAWSを外から眺めてる
断わっておくがSSAWSが近いから、今の会社に転職した訳ではない
結果として、会社の帰りに滑りに行ける事になったが、、、。

スキーは、当たり前だが雪がないとできない、冬にならないとできない
野球やサッカーの様に、1年中気軽にできるスポーツではない
練習時間や期間、その他の制約が多い、しかもお金と時間がかかる

用具やウェアを揃えるのに数10万、そしてそれらは消耗品だ
山へ行くには250〜300kmの距離を移動しなければならない
10年前なら5〜6時間は当たり前、10時間かかる事もあった
つまり、滑っている時間より車に乗って移動している時間の方が長いのだ

1泊2日で毎週行くと、月に14〜16万かかる事になる、金のかかるスポーツだ
それでも週7日のうち、2日のみ
あとの5日は滑れないのだ、これじゃぁなかなか上手くなる筈がない

何かをやり遂げる為には、繰り返すしかない
勉強やスポーツ、仕事、、何でも同じだ
繰り返す為に必要なものは何だろう
ひとつはやる気、動機付け、やり続ける精神力、後のふたつは時間とお金、、、違うかなぁ...

スキーは東京に暮らす人にとって、とても身近なものとは言えない
かなりの精神的努力がないと継続できないスポーツじゃないだろうか
勿論違った楽しみ方もある、それはレジャースキーだ
1シーズンに1〜2回、仲間と楽しく遊ぶ為に行く

チャリンコで行ける位の所に山があったなら、シーズン券を買って毎日でも練習できる
まるで中高生が毎日部活で練習するように
ボクだって、そうしたら少しは滑れるようになるのに

SSAWSはふたつを解決してくれた
ひとつは1年中コンスタントに練習できる環境、つまりオフがなくなった
もうひとつは移動、、そこまで行くのに必要な時間、これもなくなった
あとは、動機付けと経済的問題だけだ

とにかくボクは、飛躍的に雪の上に立つ日数が増えた
1年に2〜3日から40日へ、、、

忘れてはいけない事がある
いつもこうしてここに来れる事を可能にしてくれる
理解ある周りの人々に、感謝する心
それと、雪の上に立ち続ける体力と健康が維持されている事への感謝、、、

人は周りの多くの人に色んな影響、勇気やパワーを与え
また、その人達からも、常にプレイバックを貰ってる
もし貴方が、その感謝の気持ちを忘れたなら、今まで得られていた全ての力を失う事になる

今ある幸せ、当り前の事のように感じてる日々の平和や幸運に
感謝の気持ちを忘れなければ、必ず幸運はまた自分に巡ってくる

なりたい人に必ずなれる、最期まで諦めず努力を続ける事ができたなら
ボクはそう信じてるから、できる限り、、ヘタなスキーの練習をする
1番の大敵は、もうこれ以上上手くならないと思ってる自分自身だ
そう考えた時、進歩が止まる
現状のまま、今より少しでもよくなりたい、幸せになりたい、そう思わなくなったら、、、
それは、脳死のまま生きているのと同じ事だ

しかし、最も大切な事は、最終的にスキーが上手くなる事ではない
そこまで辿り着く過程で出遭う、、色んな経験や人々、喜びや悲しみ
その時間こそが、かけがえのない財産になるのだ

スキーは重力に引かれ、死に向かって滑り降りて行くもの
ただその滑り方には、個人差がある
どこでどうターンし、どんなコースを選ぶかは貴方の自由だ

ゆっくりした林間コース
コブだらけの急斜面
誰も滑った跡のない新雪
圧雪されたバーン

ただ最期は皆同じ所に辿り着くのだ、1番低い場所
そこはたぶん、安定した、平穏な、安らかな、平らな、場所だろう

大切なのは、そこへ行くまでどんなコースを、どんなスタイルで滑ったかだ
何処に辿り着いたかではない
ボクの場合は、人生‘フリースタイル’
今も、窓の向こうに、SSAWSが見えている、、、つづく

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