何もしない夏
<執着心〜物を大切にする心>
子供の頃、皆さんこんな記憶、経験ないだろうか、、、
親に新しい靴を買ってもらった時、嬉しくて家の中で1週間ほど履き
飽きた頃にやっと、外に履いて行った、、。
欲しかったおもちゃや、運動具等、寝る時もまくら元に置いて寝た、、。
あれから、多くの時間が流れ、時代は随分変化し、その加速度も増したけど
ボクは、今もあの日と何ら変わらない
新しい靴を買った時は、当分家の中で履いているし
欲しかったものをやっと手に入れた時は、夜もベッドの横まで持っていく
皆さんは、もうそうしないんだろうか?
オトナになって、そんなこと卒業、それどこじゃぁねぇよ、忙しくって…
いや、ボクが大人になりきれてないだけ、当たり前です >_<
しかし、我が家の子供達は、やっぱりボクの子供の頃と同じ
家の中で靴を履いて、彼らの母に叱られてるし
新しいジーンズを買った時は、風呂に入った後も
早く色落ちや、当たりを出すため、パジャマに着替えない、、。
ん〜異常な風景、遺伝、子は親を見て育つ、、、?
<しまい込まれた向上心>
2002年9月30日、、、ザウスが閉館した、、。
この数年間は、オールシーズン月に2回は雪?の上に立っていた
さらにその数倍は、部屋の中でブーツを履いていた
セッティング、カント角、慣れ、それとも他にやる事がなかったから、、、
理由など、どうでもいいだろう、とにかく鏡の前でチェックしたものだ
デジカメで撮って、足の骨格、軸線とブーツの関係
左右の脛のねじれ具合の違い、自分の体とブーツの状態、、研究した
勿論、ブーツは部屋のPCが置いてあるデスクのすぐ横に置かれ、毎日、見るとはなしに、視界に入っていた
娘と比べ脛のねじれ、傾き、カント角が強いボクの足・・・(これがくせもの)
2003年4月、、、
今シーズンが終り、インナーブーツを乾かした後、、、
ボクは始めて愛用のライケルブーツをケースに入れてシューズボックスにしまいこんだ
それから7ヵ月、今日までたった1度も出してみたことはない
ザウスがなくなり、履くことがなくなったからだけだろうか?
夏は皆、定期的に出して履いてみないんだろうか?
だいたい、つい最近まで、ブーツのことすら思い出しもしなかった
少し心に変調があり、色んな意味で集中できなかったのも本当だ
板とポールは、辛うじてミニスタジオの角に立て掛けられている
折れることを予測して、予備ポールは準備した
去年までは毎日何分かは、鏡の前で振って練習したものだ
時にはW杯の選手に合わせて、練習もした
しかし、今年はすっかり埃をかぶって、布団叩きにも使えない
<心と体の一体化>
春、シーズンが終る頃は、こう考えていた
今年は、ザウスがもうない、雪の上での練習はできない
徹底的に、基本から肉体改造しよう
まづ必要な筋肉を作り、次にバランス感覚を研ぎ澄ます練習
自分の体が今どうなっているのか、把握できる神経のトレーニング、、、
4月から11月までのメニューも考えて、少しずつやっていこう
いつもランニングしに行く、東京医科歯科大学教養部のグランド
結果はどうだろう、、、
何一つ実行できなかった、スキーのことすら殆ど考えなかった
辛うじて週に2回、土日の夕方に30分程度の軽いランニングのみ
これだって、くじけそうになる、倒れそうになる・・・そんな自分を感じながら、、、
あと1ヶ月余りでシーズンが始まるのに
まるで、勉強を殆どせずに、試験の日を向えるあの不安な気分
10月になって、たった2回去年のW杯、猪苗代と斑尾を観た、、ぼんやり観た
冷たく乾いた空気を頬に感じるようになり、心の冷静さが少しだけ戻ってきた
<全ての鍵は>
成功は、どれだけ準備をしてきたかで決まるのだ
地味な努力を積み重ねて来た者が、必ず冬に笑うのだ
準備をしてきた事が、自分自身の自信につながるのだ、確実に、、。
仕事も、試験も、コンサートも、人生何でも同じ
「俺は、できる事はすべてやった!」 そんな気分で冬を迎えるはずだったのに、、。
ボクは、絵本の中のあのキリギリスになってしまった
何もしないでも冬は来る、、、あの日誰かがボクに囁いた
けど、何をしたか、しなかったかで、今年の冬は全く別の冬になる
そんな彼は、ひとまわりたくましくなって、もうすぐボクの前に笑顔で現れるだろう
今年の冬は、雪は、、、
ボクに味方してくれないだろう
力を貸してくれないだろう
ありのままの、今の自分がさらけ出されるだろう
こうなりゃ後は、神に祈るだけ
しかし神よ、貴方も本人の実力以上の力は引き出せまい
最期は、奇跡、普段ご無沙汰のご先祖様にお願いして
ヒントをチラっと、見せてくれることを願おう
<心眼>
目をつむり、自分が滑っている姿をイメージした時、カッコよく滑ってる姿が見えてくれば、いいのだ
その残像さえあれば、今年の目標は達成できるはず
当てが外れ、オフトレできなかったけど、イメージする滑り、ターンに近づけるはず
けど、いくら瞳を閉じ、深く静かに呼吸し、雑念を払おうとしても
自分がカッコよく滑ってる映像が、見えてこないんだよなぁ
あまり、静かに瞑想すると、それを飛び越え酩酊の世界へ行ってしまう
<PS>
ボクの心の不調に対し、多くの励まし、体験談、参考意見を頂いた方々
この場を借りて、お礼を申し上げます
本当に強い力になり、元気を、やる気を、取り戻しつつある自分がいます
メールでお返事しちゃうと、何だか軽くなるので敢えていたしません
再会した時の、お互いの笑顔で、心で、感謝の気持ちを伝えたい
時には誰かの力を借りて、私は今日まで生きてきました
そして今私は思っています、明日からもこうして生きてゆくだろうと、、、
(よしだたくろう 〜今日までそして明日からより〜)
8/24 東京医科歯科大のグランドから観た夕焼けの空、明日も晴れる…
2003.10.25
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