3月も半ばを過ぎた頃、世の中の人々は皆 “春” を待ちわびている
TVも新聞も、春の訪れの話題ばかり、、、
最高気温の話しや、桜の開花予想、気圧配置、天気図、花粉情報、、、
野球のオープン戦が始まり、地球の軌道はどうやら太陽に近づいているようだ
けど、ボクは何だか淋しい
10月、11月と寒くなり、雪が降るのを待ち望んでいたあの日が、昨日のようだ
陽が短く、特に山の上では、夕方すぐに暗くなったオープン日が、昨日のようだ
年末、独り合宿をした4日間が、昨日のようだ、春が、来て欲しくないと感じるのは
長い人生、これで2度目だ
いや、本当は嘘かも知れない、冬が終ってホッとしている
張りつめてた緊張が、解けた気分
ゆっくり、心とカラダを休めたい気分
シーズンの区切りがあり、オフがあった方がいいのだ、心も体も疲れてる
趣味でやってるただのスキーヤーでも、自分の目標に縛られてる
たった独りで計画し、出来る限り多く練習しようと無理してる
達成できるのか、できないのか、自問自答の日々を送ってる
スキーに行けない週末、皆が練習してると思うと、アセル気持ちがある
たかがスキーなれど、多くの不安や葛藤、自分自身と戦っている
シーズン中の休日37日のうち、30日間スキーの練習に当てることができた
今シーズン、今の自分が出来る限りの時間を練習に当ててみた
連休の時は、土曜の朝4時30分に起き、独りで車を山へ向かわせた
日曜のみの日は、土曜の夜、仕事帰りにそのまま、車を山へ向かわせた
金銭的にも、時間的にも、今年はこれが限界、そう思う
上手くなりたいって情熱は薄れなかったが、多分、家族に、すこし迷惑をかけた、、、
プレッシャーから開放され、リフレッシュ、充電し、次の冬を待とう、、、
3年目の冬、最後の冬？
今シーズンの戦いは終ったのだ
長くて寒い？熱くて短い？ボクの冬は終ったのだ、、。
＜向上心＞
人の欲望は、貪欲で、段々理想が高くなり、多くのものが欲しくなる
最初は、そこをなんとか滑れるだけでいいって考えてたアルペンのモーグルコース
日が経つうちに、少しカッコよく滑れるようになりたい
あの人くらい滑れるようになりたい、いや、もう少し、「嗚呼、いつか、あのくらいは滑れるようになりたい」
そう感じていった、、、
前シーズンは、孤独だった、F−styleのスタッフ以外、あまり人とは話さなかったし
とにかく目立たず静かに練習したかった
大体、シャトレーゼにいるモーグラーは皆同じに見えた、ウエアも似ているし、ニット帽にゴーグル、
素顔や名前は誰一人知らなかったし、その技術もレベルも、殆ど同じに見えた
しかし、今シーズンは違った
年券組みの殆どと、挨拶や話しができるようになったし、名前も憶えた
ネットを通じたモーグラーとも交流できた、、。
ある日、ふと気付いたら、目指すスキーヤー達のレベルが、どんどん高くなってしまった
ある意味目が肥えてしまった、理想が自分とのギャップを飛び越えてしまった
彼等は、草大会決勝常連組みなんだとわかった
そして彼らは、とうとう公認選手や全日本レベルになってしまった
けど、理想は高いほうが、理想は理想として近づく努力をしなきゃ、そうじゃなきゃ、前に進めないでしょ
今、あと20歳若けりゃ、絶対、できる！
けど、現実は、40過ぎてからハマってしまったのだ、そして、悔しいのだ、出来ない自分が
同じ人間なのに、簡単そうに滑ってる、あいつやあいつ、、、
そして、カッコいいのだ、あいつやあいつ、、、
＜現実を飛び越えて＞
勇気を出して、体を、目の前のコブ斜面に投げ出したなら、きっと見えるはず
今まで見たこともなかった世界が、そこにあるはず
そこに到達したものにしか見えない世界が、きっとあるはず
誰もが最初は、出来なかった
誰もが最初は、怖かった
誰もが最初は、わからなかった
誰しもいつかは、出来るはず
2002
12／07〜08 （12／07 オープン）
12／14〜15
12／22〜23
12／28〜31
2003
01／11〜12
01／25〜26
02／01〜02
02／08〜09
02／15〜16
02／22〜23
03／02〜03
03／08〜09
03／16
03／21
03／29〜30
以上、シャトレーゼスキーリゾート八ヶ岳
車中泊17日、滑走日数、30日間、、。
出会った皆さん、お世話になった多くの皆さん、
ありがとう、来シーズンもよろしく、、、つづく ＾_＾
