♪ 大人気ないかぁ…

<他人には理解不能>

どんな人も、きっと何かで、人には全く理解できないような変な拘りを持っている筈
ビールは麒麟しか飲まない、朝は納豆しか食べない、新聞は読売しか読まない etc
はたまた、夏いくら暑くても、スーツ、上着を着て仕事に出かける
近所のコンビニに行くときも、絶対サンダル履きでは行かない

ギターはサウンドとルックスの両立が必須、、、前にそんな当たり前のこと書いた
何でも同じ、車だって性能とデザイン、洋服も機能とデザイン

<ギター J-45への憧れ>

 ペグとかチューナーとか糸巻きって言うパーツがある
 ヘッドで弦を巻き、チューニングするための小さな部品だ
 多くはシルバー、ゴールドの金属性の物がついている
 メーカーで言うと、グローバー、ウェーバリー、クルーソン(以上米国)
 シャラー(独)、ゴトー(日本)などが有名だ
 1969年までのGibson J-45には、ほぼクルーソンの白いプラスチックのペグが付いている
 あまり他のギターにはこれ付いてないんじゃないだろうか?
 
かなりチープでシンプル、貧弱な印象さえ受ける
多分当時、デザイン面よりコストを重視し、このペグが選択されたことが想像できる

一方、同時期のギブソンの別のモデルには違う物が付いている
例えば、フラッグシップモデルJ-200には派手なゴールドの金属性
J-160Eやレスポールにはキーストンボタンのクルーソンデラックス

J-45を始めて見て、その存在を知ったキッカケが70年代初頭のよしだたくろうだったボクは
J-45にはキーストンのボタンが付いているものと信じていた、それが普通だと思っていた
J-45には、円いつまみのクルーソンのレギュラー品が付いていることを知ったのはつい最近
しかし、ボクにとってJ-45はキーストンなのだ
たくろうのギターこそが唯一本物のボクの中でのJ-45なのだ ^_^;

しかし、彼は想像するに自分でペグを交換するような男ではない、もっと豪快で細かい事は気にしない気がする
まさかビートルズのJ-160Eに憧れ、自分でドライバーを使い交換したとは思えないし、、、
プロにとってギターは仕事の道具、機能重視、所有本数も多い
アマチュアの方が、きっと拘りを多く持っているに違いない
きっと、彼が都内何処かの楽器屋で手に入れた時すでに
そのペグは前オーナーによって交換されていたのだろう、偶然、たまたま
しかし、その偶然の事実が多くのファンに多大なる影響を、、、それがプロ

今、中古市場にもキーストンが付いたJ-45は全く見かけない
(オリジナルの方が市場価値が高いので、もし交換しても元に戻すだろうが)
ごく稀に、グローバーに交換されているものを見かけるくらいだ
そう言えば、長渕剛が所有する2本のJ-45は、どちらもゴトーらしい
古いヴィンテージの方は、購入時点で交換されていたとある本に書かれているが…

J-45イコールたくろう’sギターな気分を引きずっているボクは、やはり、J-45のペグは同じキーストンボタンに拘りたい
例え、それが偶然だったとしても、、、

で、交換することになる訳だが、残念ながら60年代当時の物は今はない
クルーソン社が今生産しているのは、つまみのデザイン、キーストンのコブはひとつのものなのだ、ふぅ。

<壊れてないのに交換するぅ?>

ボクが中学生の時買ってもらったJ-45のコピー機 chaki W-30はペグを交換してある
しかし、それは数年前誤って倒して破損させてしまったからだ
今までJ-45と同じペグに交換したいと思ったことはなかった、、。
その後、ボクは、本物のGibson J-45を手に入れた、2002年製の新品だけど、、、
本物には、ホンモノと同じ形のパーツを付けたい、話しは変わった

 日本のゴトー社が2003年頃ふたこぶを発売した、これも時の偶然、需要はどうなのか
 ボクが現行J-45を手に入れた時期とさほど違わないんじゃないだろうか
 迷わず、購入、交換!…したが、、、何か違う、カッコよくない
 中学生の時のように拓郎に憧れている訳ではないが、やっぱり違う、、。
 よぉーく見るとつまみのシャフトが、長い、長すぎるョ ゴトーさん >_<
 ヘッドが大きく見えるし、シャフトが前から見えてるのはカッコ悪過ぎ
 と個人的には思うのですが、如何でしょう?

<何とかならないか>

1年が過ぎた、その間に音楽以外のことでも、多くのことがあった、あり過ぎた
ブリッジは色々悩んだが、1年半後、8月に憧れのアジャスタブルに改造した、構造改革!
弦が乗っかるサドルも、3種類の材質のものを集めて比べてみた
各段に、サウンドは理想、60年代サウンドに近づきつつある
いや、本当は60年代のサウンドを追うのではなく
21世紀のスタンダードを目指すべきではないか、、との疑問も残るが…

どうも、ペグがイケてない、納得できない、何だか寂しい、どうも、気にかかる
ブリッジサドルが、ほぼ完成したとなると、余計に気にかかる

<ダメでもとと>

9月、セラミックサドルを買いに行った馴染みのショップで3本のギターを弾いてみた、44年製、60年と66年
60年はちょっと違うが、他の2本は結構いい、キャラクターは違うが、どちらもいい
いや、ところでペグだ
44年製、もう60年もの時が経っている、ん〜確か70万くらいだった ^_^;
ボディーはボロボロだけど、やけにペグのボタンだけが白く新しい
聞くと、ボタンのみ交換したと言う...ふぅ〜ん、ボタンだけ交換できるんだぁ…

<キラッ☆と>

ボタンだけ交換できるぅ…
ってことは、キーストンも交換できる
ってことは、本体のシャフトを短く削るか、ボタンの穴を深くすれば
あのルックスが得られる?
けど、ゴトーでは交換部品としてボタンのみの販売はしていないしなぁ…

<ダメで元々>

世の中、何もしなければゼロのまま
だとすると、失敗したとしても、損はしない、元のまま、現状のまま、、、
ゴトーのペグ販売も扱っている群馬県のギター工房にメールを書いた
ペグにボタンを取り付ける前の状態で、売っていただけませんか?
後は自分でシャフトを削るか、ボタン穴を深くしてとりつけます。
ふたコブのペグのシャフトがもっと短ければと思っているユーザは多いと思います。

10中8か9、答えはノーだろうと思っていた、そんなことしてくれる訳ない。
もしくは、返事すら来ないかもしれないと、、。
1時間後に帰ってきたメールはこうだった

私もその意見に賛成でゴトーの専務にいつも言っておりますが、未だ改良されません(笑)
一応、ボタンを付けずに出荷してもらえるか聞いてみます。
そして、僅か数分後、「ゴトーからオッケーが出ました。」とのメール。
言ってみるもんです、メーカーはプライドから絶対ノーだと思っていた
それにしても、その工房の対応の誠実さと早さに驚かされました m(__)m

<そして、どうなった…>

 それから数十本のメールや写真での打合せを重ね
 問題の製品はゴトーがシャフトと本体をバラの部品状態で出荷
 工房の方でシャフトを切削加工し、またメーカへ戻し組立
 最後に工房でボタンを取りつけてもらうことになった。
 どうやら、素人がやるにはかなり緻密で難しい作業になるようだ
 この面倒で複雑な、2社による作業も、快く引き受けてくれた


元々のシャフトが見える長さは6ミリ、短く出来るギリギリの寸法は3〜4ミリ
僅か数ミリために色んな方が、骨を折り、無理なお願いに快く応じてくれた
しかし、その数ミリが見た目大きく変わるのです、確実に
そしてそれをギター工房のM氏は、理解してくれていた

やっぱ、言ってみるもんです、ダメなら、別の方法を探ればいい

自分だったら、逆の立場だったら、どうだろう?
そんなやさしさ、サービス精神あるだろうか?
めんどくさくて、たいして金にならない仕事引き受けるだろうか?
最近、何故か人の親切には恵まれるんだよなぁ、イヤな事も多いけど、、、つづく 

 ⇒⇒⇒⇒⇒  この違い分かりますぅ?超カッコいい ^_^
   before                 after                             2004.10.2

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