♪ 哀しき J-45 |
1970年初頭、中学時代憧れだったギター Gibson J-45を手に入れて4ヶ月がたった
30年以上の時間を経て、色んなことがあり、自分が買うなど1度も考えたことがなかった
突然欲しくなって、殆ど何も調べもせず、2週間あまりで購入した2002年製の新品
いきなり、ヴィンテージを買う勇気はなかったし
年代別の仕様の変遷、サドルや、音の違い、歴史すら
殆ど知らず、ただ、少年時代の憧れのアーティスト
よしだたくろうが使っているってだけで、買ってしまったJ-45(どれだって同じと思ってた)
あれから、早くも4ヶ月が経ち、季節は三つ目に変わった、、。
憧れのギターを手にして最初に出来る曲は、いったいどんな曲なんだろう?
そんな楽しい自分への期待もあった
しかし運命の悪戯は、避けられないものなのだろうか、、。
ボクがこの30年間で創った唄は数百曲はある
そのうち、人に聴かせてもいいかな、、、ってものでも100曲はある筈
そんな歌達の9割以上が、所謂キーがメジャーで明るくアップテンポの8ビート
詩の内容は、失恋とか、挫折をテーマにしたものも多いけど
基本的には、自分で歌ってても楽しくなるのだ
「あの曲はもう歌いたくない」ってのは、殆ど無いと言っても過言ではないだろう
ギターを弾く為伸ばしてる右手の爪…よく割れてしまう、特に冬はヤバイです >_<
と言うより、普段会社とかで人に見られると ん〜...キモイ?
このオヤジ ナニモノ? って感じ
ところが、、、
J-45を抱いて書いた最初の曲、、、
曲名もないし、まだ1コーラスのみの荒げずリで未完成だけど
何だか自分で、もう歌いたくないような嫌な気分の詩
キーはメジャーでストロークはシンコペーションを多用した明るそうなリズムなのに
弾くというより、ボディーを叩くような、叩きつけるような奏法で
やたらヘビーで、重苦しく、人には聴かせたくないような曲
どうして、こんな歌を創ってしまったんだろうと後悔するような、そんな、、。
次に書いてしまった2曲目、、、
こちらもタイトルがなく、1コーラスのみの静かな曲
アルペジオで爪弾くバラード
2〜3度だけ歌ったけれど、こちらもやたら暗く、泣きたくなってくる
何故、こんな歌しか創れないんだろうと、自分が嫌いになるような、そんな、、。
これが、憧れのギターを手に入れた4ヶ月目のボク ^_^;
2曲とも、忘れてしまうことにします
最初の曲は、メロディーは自分的に異質で、ちょっとイイ感じ
ブルージーで、山崎まさよし風で、新しい感触、タッチなんですが、、、
あっ、詩だけ書きかえよう!・・・メロディーは嫌いじゃぁないんだ(安易な名案)
楽器って、ホントに弾き手の感情とか気分で音も全く違うし
毎日、違う音色を聴かせてくれるし
忠実に答えてくれるんですが、反面、自分を写す鏡のようであり
ボクの心を、すっかり見透かしてるようなのです
「そんな気持ちで弾かれても、俺もいい音響かせられないよ、、。」
自分が望む音を鳴らしてほしいなら、そんな気持ち、覚悟でかかっておいで
そう語りかけてきてるように感じてならないのです
そして何だか、J-45が部屋の片隅で、哀しげにボクのこと見つめてるようでならないのです
カラっと乾いたウエストコーストのような湿気のないコードストロークを響かせたいのです
季節は秋10月
日本も湿度はどんどん下がり、爽やかな青空、空気が身を包みます
近いうちに、自分や皆さんが踊り出したくなるような
軽快で明るい曲を発表できる日を楽しみにしています、楽しみにしていてください
若しくは古い曲のリミックスで、アコギのみ差し替えでもいいと、、、
とにかく、まだ熟成されてはいないけど
若く骨太で、力強い、名機Gibson J-45のサウンドを是非、聴いて欲しい
そんな最近のボクです
PS 秋、涼しくなり、冬やスキーやそんなこと考えてたら、ちょっとやる気出てきまして
最初に書いた曲、メロディーは好きなので、明るく前向きな詩に直しちゃいました ^_^
J-45で創った、記念すべき1曲目、まだ未完成ですが、仮タイトルは 「T-45」 まんまか?
2003.10.05
2003.10.01
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