北斗星


永い月日が流れたものだ 想えば遠くへ来てしまった
       も の                と き
手に入れた財産は確かな手応え 失くした時間を悔やむじゃないぞ

どうにも成らない事もあるけど

やり直したい気持ちは 誰もが同じ
        ひがし
躯は凪がれて東京へと向かい
       き た
心は放れて北国へと帰る

そんな自分に気付き始めた 明日はもっと素敵な日になる


繰り返す日々に潰されそうになる 自分の心に負けそうになる

クダラナイ毎日に飽き厭きしながらも 皆笑顔で働いているんだ

明日を待ち過ぎると寿命に近づくだけ

満たされない気持ちは 誰もが同じ

私の電車は何処行きだろうか

終着駅まで駆け抜けてやる

歳をとる事は代わってゆく事だ やがて土に戻り大地潤すのだ

     ひ と
大事な女性の笑顔消えぬ様 当たり前の幸せに溺れない様

亡くして初めて気付く事もある 解かって居るのに出来ぬ事も多い

雪解け水を見つめて 立ってたホームで
            た び
電車を乗り違えた 人生は何処へ往く
        ひがし
躯は凪がれて東京へと向かい
       き た
心は放れて北国へと帰る
                  と き   か わ
そんな自分に気付き始めた 時間の河川を昇り何処へ帰るのか


私の電車は何処行きだろうか

終着駅まで駆け抜けてやる
                                   し ろ
歳をとる事は代わってゆく事だ 降り積む雪に埋もれ全て純白くなる