写真スキャン

L版写真を4枚ずつスキャン

 

DVDスライドショーの制作を頼まれることが年に数回あるが、L版の写真が持ち込まれることが多い。

 

スキャンは普通にPC用のA4サイズのスキャナーを使っている。

一度に持ち込まれる写真の数が多いので、数十枚を連続してスキャンできるスキャナーを検討したことがあるが、スキャン時に写真に巻き癖が付くとか、微妙に画像がずれてゆがんでいるとか、安価なものだとじきに筋が入ってくるなどのトラブルが言われている。

で、オーソドックスにフラットテーブルタイプのもので、しこしことスキャンしている。

 

この時に用意しているのが、厚紙(写真用紙のパックの前後に入っている厚紙)の中を4箇所、L版の大きさにくり抜き、1度に4枚ずつスキャンするようにしていること。A4だと、ちょうどL版4枚を、1センチほどのしきいを付けて配置できる。

枠型の厚紙

 

スキャナのガラス面は時々、布でほこりを拭き取ったりするので、厚紙の片側をテープで仮止めし、もう片方を開いて掃除できるようにしている。

 

ほこり拭きに使う布であるが、これまで試してきた中では、OA機器のほこりを拭き取るミクロファイバーの

「OA クリーニング クロス」 OHM製

が一番具合が良いようである。強く押し付けず、軽く拭くこと。

写真に付いた指紋もこれで落とせる。落ちにくいときは軽く息を吹きかけてやると、よく落ちる。

 

スキャナのガラス面にこびりついた粘着質の汚れを取るときには、燃料用アルコールを使っている。一番良いのは電子レンジ内部の清掃・除菌に使うアセトンあたりかもしれないが、安い燃料用アルコールを使っている。

 

スキャンはBMPで

 

スキャナーで保存できる画像ファイルの種類にはJPGとBMPがだいたい用意されているが、私の場合はBMPでまずは保存している。ファイルサイズが大きくなってしまうが、あとの画像処理を考えると、BMPが良い。

 

スキャンは400DPIでやっている。最終的にDVDでの映像は720×480になるので、これより大きければよいことになるが、ビデオ編集ではズームもよく使っており、3倍ズームくらいだと720×3=2160となり、これがだいたい400DPIになる。ただ写っている人数が多い集合写真の場合には、その写真だけあとから600DPIでスキャンし直す事もある。

 

4枚写真を1枚ずつに

 

保存したBMPは1ファイルに付き、4枚分の写真が入っているので、これを切り分けていかなければならない。

 

このときに便利なのが、

ファイル名リネームソフト「ファイル名変更君」

写真編集ソフト「Microsoft Office Picture Manager」

である。

 

保存ファイルが数十枚あるとする。これをまず、2桁の連番でリネームする。

そして、4枚分のフォルダを作って、それぞれにコピーする。

 

その各フォルダ毎に Picture Manager に取り込む。Picture Manager の便利なところは、ファイルの縦横のサイズが同じものであれば、複数枚を一度に選択して、同じ位置でトリミングできるということ。

取り込むBMPファイルはサイズが大きいので、全部の処理が済むのにかなりの時間がかかる。

一括トリミングが終わったら、まずは上書き保存。保存するとその写真のリドゥーが効かなくなるが、その分メモリが開放されるので、いくらかなりと動作が軽くなる。

続いて1枚ずつ、画像に合わせて向きを調整し、微細にフレーミング(トリミング)していく。

 

これを4つのフォルダそれぞれで繰り返す。

 

この後、もう一度リネームをする。

例えば4枚の中で、最初のフォルダのものには「-1」の番号を追加していく。4枚のうちの2番目のものには「-2」をつけるといった具合。

4つの

フォルダすべてに行い、それからそれらを1つのフォルダにまとめ、今度は3桁の連番でリネームしてやる。

 

それで写真は持ち込まれた時の並びで連番を打ったものになる。

 

切り分け、何度かのリネームが面倒という場合には、1枚ずつスキャンしていくのもいい。

百数十枚を1枚ずつスキャンするのは手間で面倒であるが、切り分けの手間より少し時間がかかる程度のことであり、どのみち、手間はすごくかかる。