インターレースの縞模様が気になる
ここでの内容は個人的な感想であり、
効果・効能を示すものでありません。
使用したビデオ編集ソフト
PowerDirector8 Ultra
HDビデオカメラで撮影した運動会の様子をDVD−Rに焼き付けてみると、踊りとかかけっこなどの動きがある映像ではインターレースの縞模様が気になる。
HDカメラの問題かとあきらめかけたが、調べて見ると、元の撮影映像のMTSファイルとか、MTSをフルハイビジョンモードでの高画質で変換したファイルでは見られない。
つまり、DVD用のファイルに変換した時に顕著にインターレースの縞模様が出てきているということになる。
この縞模様を消せないかとネットで調べて見ると、30fps(29.97fps)を24fpsに落として縞模様を消すというソフトが見つかった。 体験版もあるということでダウンロードを試みたが、うまくダウンロードができずに、具合の確認はできず。
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そこで、ビデオカメラの仕様書とか、編集ソフトの内容を調べていくうちに、編集ソフトの出力ファイルの種類の中に、プログレッシブで保存するものが見つかった。
画素はフルハイビジョンよりは少なくなるが、最終的にはDVD用にまで小さくするのだから、中間ファイルとしてはまずまず。これを変換して
とすると、見事に縞模様は消えた。
パワーツールの動画クロップを使って拡大する場合、
の切り取りまでであれば、計算上ではDVDにした時に画素数による劣化はないことになる。
※DVD HQ 720x480は、DVDに作成するHQモードと同質のファイルである。PowerProducerにDVD HQを読み込んだ場合、無変換でDVDに作成されるので、所要時間が大幅に短くなる。
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映像スナップショットでの比較
※画像は、720x480サイズの画像から一部を切り出しています。
1.MTSを編集し、DVD HQ(720x480)で出力したもの。 PowerProducerでDVD作成用に出力したVOBファイルの状態も同様である。 画像ではぼやけているように見えるだけだが、動画だとかなり見づらい状態。
2.HDV 1280x720pで作成したものを、さらにDVD HQに出力したもの。 いくらかにじみが残っているが、縞模様は大幅に消えている。
3. 2の元であるHDV 1280x720pの様子。 にじみは見られない。 1280x720を720x480相当に縮小したあとでのカット。(顔が分からないようにマスクしました。)
4.大元のMTSファイルでの様子。 1920x1080を720x480相当に縮小したあとでのカット。(顔が分からないようにマスクしました。)
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私のパソコンのスペックではMTSファイルでの直編集はほとんど止まってしまい編集にならない。 しかしHDV 1280x720pであれば、標準画質での再生であれば良好であり、編集できる。
これまでは、まずはDVD HQに変換しておき、それを第2トラックに置いて、それをみながら切断位置を確認したりしていたが、大きく拡大する必要がない映像の場合には、HDV 1280x720pの中間ファイルで直編集できるようになる。
パソコンのスペックが足りない場合には、有効な方法ではないかと思う。
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プログレッシブを中間にはさむと、多少は映像のスムーズさ(滑らかさ)が欠けるということがあるかもしれない。
しかし、インターレースの縞模様により、映像はぼやけた状態になっているのであるから、幾らか滑らかさが欠けるのと、映像がぼやけてしまっているのと、どちらを取るかと言えば、私は滑らかさが欠ける方を選択する。
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このHDV 1280x720pファイルの利用は、DVD作成時だけでなく、撮影映像からスナップショットを得る場合にも有用なのではないかと思う。
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