映像ファイルの映像・音声飛び
ここでの内容は個人的な感想であり、
機能や効能を示すものでありません。
HDビデオカメラからPCに取り込んだMTSファイルであるが、編集し出力してみると、映像・音声が飛んでいることがあった。
調べていくと、長時間連続録画した映像は、4GB毎に分割されており、編集で連結すると、その分割位置で映像・音声が飛んでいることが分かった。(ビデオカメラメーカー・機種により、4GB毎ではなく2GB毎に分割されているものもある)。
ネットでいろいろ情報を集めていくと、バイナリファイルでの連結(結合)機能を持っているビデオ編集ソフトでないと、そうした飛びが起きることが分かった。現時点ではプロ用の超高級な編集ソフトしか対応してなく、一般の市販ソフトではバイナリファイルの連結機能は用意していないことが分かった。つまり、私が持っている編集ソフトでは連結できないということ。 (2010.5月現在での話)。
それでも何とかしないといけないと、ネットで調べて行くと、ウィンドウズのコマンドプロンプトを使うと、バイナリ連結ができるということが分かった。 最近は馴染みがないものだが、その昔の MS-DOS の時代とか、Windows95 の頃までは割りとよく使っていた。
現在でもコマンドプロンプトはウィンドウズに残っていて、スタート、アクセサリの中に入っている。
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Copyコマンドを使って連結
01.MTSと02.MTSの2つのファイルがあり、それを01.MTS、02.MTSの順番で、新たに01-02.MTSというファイルを作るという内容。 この場合、01.MTSと02.MTSは変化なし。
のようになる。
※ /B の B は大文字。 |
Typeコマンドを使って連結
これは、01.MTSと02.MTSの2つのファイルがあり、01.MTSの後ろに02.MTSを連結するという内容である。
Typeコマンドを使う利点は、Copyコマンドが4GBの01.MTSファイルのコピーから始めるのに対し、Typeコマンドは02.MTSファイルの追加からスタートするので、4GB分のコピーに要する時間が不要である。
しかし、実行後は元の01.MTSではなく、連結で上書きされたものであるということ。撮影映像がまだカメラの中に残っているとか、どこかにバックアップを取っておくなどで、慎重にやる必要がある。
02.MTSは変化なし。
それと、Copyコマンドとは引数の位置が逆になるということにも注意。
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実際のやり方
1.エクスプローラを開く。
2.連結するファイルを置いているフォルダに、新規作成でテキストドキュメントを作成する。ファイル名は何でもよい。
3.テキストドキュメントをメモ帳で開き、上記のようにコマンドを書き込む。
4.ファイルを保存し、ファイル名の最後に、「.bat」とバッチファイルの拡張子を付け加える。 ドット・ビー・エイ・ティー これでテキストファイルはバッチファイルとなる。
5.バッチファイルを右クリックすると、「編集」「実行」などのメニューが出てくる。 「編集」をクリックすると、メモ帳で編集できる。 「実行」をクリックするとコマンドプロンプトの画面が現れ、実行が始まる。。 大きなサイズのファイルを連結するのであるから、時間はかなりかかる。 実行が終了すると、終了したというメッセージが現れる。
もし実行途中でバッチファイルが異常終了したり、強制終了すると、作成先のファイルが、 Typeコマンドの場合は上書き先のファイルが失われてしまうので注意。
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MTSファイルの構造の概要
MTSファイルの先頭部分には、そのファイルに関する様々な情報が置かれ、その後ろに単位時間毎の映像・音声データがストリーム的に配置されているようである。
4GB(2GB)毎でのファイル分割は、ストリーム部分で、サイズがいっぱいになりしだい強制的に分割されている。すなわち、その部分の前後で、1単位時間分のストリームが分断されている。
(現状の一般の)編集ソフトでは、単位時間毎での映像・音声情報の一部が欠けている場合には、その部分を再生できない。また、映像と音声の単位時間は異なるので、映像と同じところで音声が欠けるのではない。
再生できる部分で連結を行うので映像が飛び、映像のタイムスケジュールで連結されるので、連結位置からあとの方では音声がずれるということが起きる。
先にバイナリで連結をしておくと、分断点でのストリームは丸々生きるので、映像・音が飛ぶことはなくなる。
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PowerDirector8 での「結合」
PowerDirector8 の編集メニューにはトラック上のビデオを「結合」する機能があるが、これは編集で先に分割していたものを結合し直すという内容であって、2つのファイルを結合するわけではない。
ちなみに、画像を分割した場合にも、「結合」することができる。
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