ジャンガリアンの飼い方(基本編) 2011.07.30作成,2011.09.29最終更新 ここに記しているのは一般的な内容であり、例外もたくさんあります。 個別の飼育状況・場面に応じて、あらためて判断してください。 【1匹1ケージ】 ジャンガリアン(小型のハムスターの1種類)は、1匹1ケージ(cage:籠)での飼育が基本です。2匹飼う場合には2つケージを用意します。 繁殖する時だけ血縁がない者同士でお見合いをし、相性がよければ一時的に同居させますが、妊娠がわかるとまたすぐ別々にします。 特殊なケースとして、仲が良いカップルをずっと同居させて飼うこともできますが、次々と妊娠・出産を繰り返すので子どもが増え、またメスは体力がなくなり弱ります。 あるいは同じ生まれの姉妹(メス同士2匹)の場合も仲が良い場合は1つのケージで飼えますが、兄弟(オス同士2匹)は大人になるとどちらかが弱るまで争うようになるので1つのケージでは飼えません。
【寿命】 ジャンガリアンの寿命は飼育下では2年半〜3年くらいと言われており、米国では5年ほど生きた記録があります。 メスが妊娠・出産するのは早くて生後30日頃からで、1年くらいまでが出産適齢期です。それ以降は体が弱い子どもが生まれる確率が高くなるので良くないとされています。
【飼育費用】 ジャンガリアンの標準的な購入価格は1,800円前後。安いと500円から高いと9,000円で取引されています。安いのは劣悪な環境で生まれ育ち・物として扱われているからで、高いのは特別な模様を持っていたり特別な種類であることによります。 ジャンガリアンの購入費用は他の小動物と比べてずいぶんと安いですが、その後にお金がかかります。 ジャンガリアン向けの飼育セット(ケージ、給水器、エサ皿、巣箱など)は、安全で良いものが3,000円からあり、高くても5〜6,000円で十分です。家主の趣味で様々な運動具を追加する人もいます。 水槽ケージで飼育する場合には、自分で飼育用品を揃えることになります。最近は水槽ではなく衣装ケースを使う人も増えています。水槽より安いという理由だけでなく、改造や掃除手間などを考えて衣装ケースをという人が増えています。 エサ代・トイレの砂で、月々に1,000円くらいと言われていますが、主食とするペレットの好みに個体差があり、好みのペレットが見つかるまで何種類か買って試してみることになります。寿命が2年半〜3年ほどなので、一生で3〜4万円くらいかかることになります。 また病気になると動物病院での治療で5万円くらいかかると言われています。 もろもろ全てを合わせると1匹飼うのに10万円くらいの出費があると覚悟しておく必要があると言われています。飼育がうまければ病気になりにくいので、治療代は浮きますが。 ごく最近考案された地下型巣箱併用タイプでは、ジャンガリアンのストレスがなくなり、病気になりにくいとされています。まだまだ日が浅く、飼育例が他と比べると少ないのですが、病気になった例はまだ報告されていないようです。(高齢での体の衰弱はあります。)
【飼育温度・湿度】 個々の飼育環境(木造家屋か鉄筋か、部屋の風通し具合、南向きの部屋・・・)が異なるので、一概には決められません。一般的には、 暑さに対して28℃までなら普通に飼育でき、30℃以上が数時間続くようなら冷房が必要。 寒さに対して、15℃くらいまでは、自分の体温で暖を取れる巣箱であれば、ケージを毛布で包む(換気に注意)くらいでよい。それ以下であれば、ヒートシートなどの小動物用のヒーターで暖を補ってやる。 いずれにしても、人が普段着で生活できる部屋の温度であれば、何もしなくてよい。 多湿も同様で、人が不快でない状態なら、何もしなくて良い。 乾燥には強いが、給水器の水を欠かさないことと、青野菜で水分を補ってやる。 ハムスターには犬猫同様に汗腺がありませんので、風による気化熱で体を冷やすことができません。風通しがないのは良くないですが、冷暖房などの風は直接当てないようにします。 直射日光に当てるのも厳禁です。
【ハムスター用品・食べ物の種類】 ハムスターには大型のゴールデン・ハムスターと、小型のドワーフ(小型の意味)・ハムスターがいます。用品やエサは、これを区別するため 大型用:ゴールデン用あるいはハムスター用 小型用:ドワーフ用あるいはジャンガリアン用 と明記しているものもあります。 単にハムスター用と書いているのは、両方で使用できる場合、大型用を言っている場合、犬猫小鳥用ではない小動物用といった雑な意味で書いてある場合があり、メーカーにより様々なので、内容をよく読んで購入します。
【日本でのハムスター飼育の歴史】 日本にハムスターが入ってきた時、ハムスターの生態が分からず、日本で飼育の長い歴史がある小鳥の飼育での、止まり木を止まり台に置き換えての飼育がスタートしました。今でも市販のハムスター飼育ケージにはその名残を残したものがたくさん出回っています。
ハムスターによく似たネズミに実験動物でおなじみのモルモットがいますが、同じネズミの仲間ですが生態は全然違います。西洋医学の導入・発展と共に日本でも多くのモルモットが実験用に飼われるようになっていますが、ハムスターの姿がモルモットに似ているというだけで、モルモットのように水槽ケージでの飼育を取り入れた飼育もスタートしました。
しかし、これらのハムスター飼育を書いた初期の飼育本には、今ではたくさんの誤りがあったことが分かっています。例えば、野生のハムスターは地下の巣穴と地面にある食べ物を食べて生活しており、木には登りません。巣穴の上り下りは得意でも木の上り下りは苦手です。
その後、多くの愛好家による飼育観察と情報交換があり、そして野生での生態実態が知られるようになって、それぞれで飼育法が改良され、確立してきました。現在ではどちらでも飼育ができます。
また生態実態にもっとも適した飼育法として、ごく最近ですが、地下型巣箱を併設する方法を考案した人がおり、学会でも地下型巣箱での生態研究を発表する研究者が出始めました。地下型巣箱の利点は野生での習性に近い飼育環境になるのでストレスがなくなり、病気になりにくくなります。欠点として日中は巣箱の中、夜間もストレスが無くなるまで、なかなか人に寄ってきません。十分に地下型生活に慣れてストレスがなくなると、ジャンガリアンが本来持っている習性である好奇心が大きくなり、人によくなつくようになります。
【野生での生態】 多くの野性のハムスターが生息するのは、気温の差が大きく乾燥した砂漠・草原地帯です。そこでは夏は40℃、冬はマイナス20℃にもなります。ハムスターたちは地面に長さ2mほどの巣穴を掘り、土の中(夏は涼しく冬は暖かい、年間を通じて17℃くらい)で、暑さ寒さをしのいで生きています。
夜間に地上に出てエサを探しに2kmくらい活発に歩き回ります。日中は夜の活動に備えて、1日に50〜60回眠ると言われています。
野生のジャンガリアンは1匹で暮らしています。交尾の時だけオスメスが一緒になりますが、すぐに別れて、1匹の生活に戻ります。子どもは生まれると1〜2ヶ月、母親と一緒に兄弟姉妹仲良く暮らしますが、その後は独立し、自分のテリトリーを求めて探し歩きます。
動物食としては昆虫の成虫・芋虫・サナギを食べますが、体が小さいので自分自身は捕食される側であり、警戒心がとても強いです。 日中は安全な巣穴に籠り、ヒゲや体毛で周囲が囲まれた安全な場所であることがいつも感じられる小さな部屋で爆睡します。もう少し大きい部屋では、巣材で部屋をいっぱいにして中にもぐりこみ、侵入者の振動を巣材を通して察知できるようにして安心を得ます。
暗いところでも目は見えますが視力はよくありません。マーキングした匂いと、ヒゲでの触感、そして記憶力を主体に行動します。聴覚も使います。
【飼育ケージ】 現時点では大きくは3つのタイプの飼育法があります。 A:小鳥ケージ飼育改良タイプ B:水槽ケージ飼育改良タイプ C:地下型巣箱併設タイプ(AまたはBと併設)
ペットショップやホームセンターのハムスター・コーナーで見かけるのはAのタイプです。小鳥ケージのような金網の中にフカフカのマットを敷き詰め、エサ皿・給水器・回し車・小さな巣箱を置いています。また、2階に通じるチューブあるいは階段と2階部屋がついているものもあります。 商品ページから(ネット)
ペットショップの陳列ケースはBのタイプです。ですがペットとしての飼育では、ハムスターは(夜に)活発に活動するのでより広いケージが必要だとして、大きめの水槽とか爬虫類用ケージ、最近では衣装ケースを使います。ハムスター専用の水槽ケージはありません。またハムスターは地上面での活動しかしないので、高い天井も2階部屋も不要という考え方が主流になりつつあります。床にフカフカのマットを敷き詰め、エサ皿・給水器・回し車・小さな巣箱を置きます。
自作例(ネットから)
Cのタイプはごく最近での話なので、まだ広く知られていません。日中の巣穴生活を再現しているのが地下型巣箱併設タイプです。地上部はAのタイプでの金網とか階段での事故を敬遠して、よりシンプルなBのタイプが主に採用されていますが、事故に十分配慮したケージであればAのタイプでもかまわないと思います。 Cの場合、地上部にはエサ皿・給水器・回し車を置きますが、巣箱は置かず、マットも敷きません。活発に移動できるように不要なものは置きません。細く割いたティッシュをケージに入れておくと、自分で地下の巣箱に持ち込み寝床を作ります。 地下型巣箱は考案者が提供して下さっていますが、製作図・作り方も提供して下さっているので自作できます。
この他に、本格的に土の地下室を用意し、自分で巣穴を掘らせているマニアもいます。
【飼育タイプによるエサの量の違い】 Aタイプ(小鳥飼育改良タイプ)・Bタイプ(水槽飼育改良タイプ)ともに、1日のエサを与える量は体重の5〜10%という決まりがあります。食べ過ぎると太り、病気にかかりやすくなるからです。 一方、Cタイプ(地下型巣箱併設タイプ)の場合は、野生での巣穴に食料を貯蔵するという習性で、地下の巣箱に食料を貯め、たくさん貯まると安心して、自分で必要な量だけ食べます。 食料を貯蔵することができない環境では、自分の体に貯蔵して、エサ不足の事態に備えます。 A・Bのタイプは、エサの量を制限して、体への貯蓄をさせないようにしますが、Cのタイプではいつもエサ皿にたっぷりとエサを入れておきます。貯蔵できた段階で補充量は実際の1日分の食事量に減ります。
【飼育用品についての主な注意事項】マニア間の情報交換で言われている注意事項 横型の金網はジャンガリアンが登っての落下があり危険。 横型の金網はかじり癖があると歯が欠けたり不整合になる危険がある。 ※ ジャンガリアンがストレスを持たない環境下で、硬いペレットを主食として食べている状態ではかじり癖はでない。 冬場に巣箱の暖房用に入れる綿は、食べて内蔵に蓄積され死に至ることがあるので使わない。 乾燥牧草は赤ん坊や子どもの目を傷つけて角膜炎などになることがある。 トイレットペーパーは水溶性なので、頬袋にものをためる習性のあるハムスターには非常に危険。 縁の高いエサ皿、砂浴びセットなどに、出入りしやすいようと階段をつけるのは止めましょう。立ち上がって手が掛かる高さであれば平気で上れますし、その高さであれば降りるのも平気です。階段とか梯子は上る時はよいのですが、降りる時に手足を踏み外して、転がり落ちる危険があります。 電線とかゴム製品をかじるのが好きですが、誤って食べると危険なので、飼育ケージには入れないようにします。人間の赤ちゃんはいろんなものを口に入れますが、ジャンガリアンの子どもも同じです。部屋で運動させたい時は、柵になるもので囲んで、噛んでも大丈夫な運動具だけをその中に置きます。 ハムスターボールは危険なので使うべきではないと言う人がたくさんいます。
【エサ】 犬猫と違い、人間が食べる調理・味付け済みのものを与えてはいけません。お菓子類や野菜・くだもの類なども、調理・味付けしたものは絶対に与えないで下さい。 生の青野菜はキャベツが最適で、他の青野菜は何らかのビタミンを補う必要が特別に生じた時に一時的に与えますが、大量に与えるとそれぞれに体に害を及ぼす成分が含まれています。キャベツだけはそうした成分が入っていません。 果物は生を与えてはいけません。ほとんどの果物はハムスターに何らかの毒性を持ちます。幾つかの種類の果物についてはハムスターのペット食品として乾燥したもの(ドライフード)なら、おやつとして少量与えても良いですが、基本的に果物は与えなくて大丈夫です。 これはハムスターの内蔵機能や新陳代謝から来ることで、人間とは異なります。
食事は大別して5つ 水 主 食(ジャンガリアン用ペレット) 補助食(ビタミン・カルシウムなどを補う食材、おやつ) 特別食(妊娠・育児中の食事) 滋養剤(ビタミンなどの栄養素を補う固形剤・水溶剤。体が弱って通常のエサを余り食べない時など)
1.水 塩素殺菌されている水道水が一番良い。カルキ抜きをしない生の水道水が良いです。 ミネラルウォータ・スポーツドリンクはよくなく、お茶やジュースなどの飲料は駄目です。 給水器によっては水が出にくいもの、途中で出なくなってしまうものがあるので、新しいものを使い始めた当初は特に注意します。
2.主食 ジャンガリアン用のペレット(固形食品)を与えます。 主食用のミックスフードも市販されていますが、食いが良いので手間があまりかからないことから、主食として使っているペットショップもありますが、よくないです。 ペレットには様々な栄養素が入っているので、ペレットだけでも十分ではあります。 固形のペレットを主食として食べていると、歯の伸びが防止でき、かじり癖がなくなります。 これが一番だという商品・種類はありません。同時に生まれた兄弟・姉妹間でもペレットの種類に好みがあり、また段々と飽きてくることもあるので、あまり食べないようなら種類を変えてみます。 いくつか用意したが食べないという場合は、他の食材を一時的に止め、ペレットだけにします(水は必要)。 ペレットを主食にすることが、結局はジャンガリアンのためになります。
但し、病気になったとか、高齢(飼育下での寿命は2年半〜3年くらいと言われています)で歯が欠けたり無くなった時などは、別です。ペレットを水でふやかした柔らかいものを与えたり、病気・高齢に合った食事に変えます。
3.補助食 毎日与えるものと、週に1・2回与えればよいものがあります。 毎日 キャベツ(水気をよく切ること) 毎日少量 ミックスフードなど、おやつ類。 週に1・2回 生きた動物性たんぱくしつとして、ミルワームを与えます。生きた動物性たんぱくしつを食べると落ち着きます。ミルワームは高カロリー・低たんぱくで、栄養成分が少なくリンが多い食材です。大量に与えると栄養不足の肥満になったり、大量のリンがカルシウムの摂取を阻害して骨の成長を妨げたり弱くします。生後2ヶ月くらいまでは絶対に与えないで下さい。 ジャンガリアン用のおやつ類を与えます(与えなくても大丈夫)。
4.妊娠・育児中の特別食 キャベツをたくさん与えます。 乳を作るのに必要なカルシウムを補充するためにハムスター用の煮干を与えます。だし汁用の煮干は塩分をたくさん含んでいるので与えてはいけません。
5.滋養剤 体力が弱っているようなら、小鳥などの小動物用の水溶性滋養剤がホームセンターなどで売られているので、これを与えます。給水器の水に指示量を数滴入れて飲ませます。
※百円ショップにおいてあるエサは長年の飼育経験者による安全が確認されていません。
【食事回数】 夕方から明け方にかけて行動が活発になるので、夕方に1回与えるとよい。 夕方が難しければ、他の時間帯でもよい。 毎日、古いエサを取り除き、新しいのと入れ替えること。(地下型巣箱併用での飼育は別)。 毎日、水を新しくします。
【床材】Aタイプ・Bタイプの飼育の場合 木材(松)のフレークが良いです。新聞紙の再生紙をペレット状に加工したものもあります。赤ん坊や子どもが居る環境では、牧草を乾燥したものは目を傷つける恐れがあるので使わないこと。 飼育ケージや状況によりますが3〜5cmの厚みで敷くと言われています。マットの中に潜って眠ったり遊んだりします。 オシッコや給水器の水滴でマットが湿ったら、その部分を早めに取り除き、乾いたマットを足す。 飼育状況によるが、週に1回程度、新しいのと全て入れ替えます。 取り除いたマットはバイキンとか虫が付きやすいので、アルコール除菌スプレーで殺菌し、燃えるゴミとして出します。
※牧草を乾燥したもので編んだ巣箱がありますが、妊娠を確認したら、乾燥牧草を葉一枚残さず、完全にケージから取り除きます。生まれた赤ん坊の目が傷つく恐れが高いです。
【トイレ(オシッコ)】 ハムスターのオシッコは強烈に匂う。トイレがしつけられれば、悪臭はほとんどしなくなる。 防臭効果のある固まる砂「リス・ハムのトイレ用の砂」が定番。 寝床から一番遠い場所をトイレにする習性がある。Aタイプ・Bタイプの飼育では、巣箱とトイレを対角に置くとよい。Cタイプ(地下型巣箱併用タイプ)では、地下型巣箱の中のトイレと、地上部のトイレの2つを使うことが多い。
ウンチは所かまわずにする。米粒より小さい固形。匂わない。週に1回の掃除で始末するが、神経質にウンチを取り除く必要はない。ウンチは汚れを拭き取ったティシュと一緒に燃えるゴミとして出す。
ハムスターは頬袋に物を入れる習性があり、トイレの固まる砂が頬で固まると危険なので使わないのが良いとする意見がある一方、大多数の長年の飼育者はそうしたことが起きたことがないので大丈夫ではと、使い続けている。
固まる砂は、因島ではガラスやビンの欠片などの埋め立てゴミとして出す。自治体あるいは地区により、ゴミとしての出し方が異なるので注意。
【大掃除】 月に1回程度(夏場は2〜3回)、大掃除をします。マットを取り除き、床などを洗い、日光に当てて消毒・乾燥します。 洗剤に代えてアルコール除菌スプレーをしてティッシュで汚れを拭き取り、あとは日光に当てるというのでも良いと思われます。 (マーキングの匂いがついている)交換前のマットや割いたティッシュを少し残しておき、同じ場所に戻してからジャンガリアンを戻します。
【動物病院】 ハムスターを診てくれる病院でもジャンガリアンは断られる場合があります。診療でのハムスターは、大型のゴールデン・ハムスターを指しているのが普通で、小型のジャンガリアンは小さ過ぎて手術などができないからです。
ジャンガリアンの不妊手術はできません。
しかし病気の内容によっては治療してもらえる場合もあり、まずは電話で相談してみて、診るだけ見てみましょうと言ってもらえたら、連れて行ってみます。もしその病院で治療できないとしても、どこへ行けば良いか紹介してもらえる可能性もあります。
【飼育に必要な用品一覧】
【地下型巣箱の購入・製作】 地下型巣箱併設についてはネットで「地下型巣箱」で検索すると出てきます。自作できない人は購入もできますが、製作図・手順なども詳しく解説してるので自作するのを勧めます。 『ハムスターの地下型巣箱』 http://ham-ham-ham.com/
【飼育ケースを置いてはいけない場所】 直射日光が当たる場所。 エアコン・扇風機などの風が直接当たる場所。 飼育ケージは、電磁高周波を出す家電(テレビ・パソコン)のすぐ近くには置かないで下さい。 夏場の暑い時期、玄関とかお風呂場などの涼しそうな場所に避暑するのはいいですが、必ず前もって温度を測ってみてください。タイルなどは触るとひんやりとして気持ちよいものですが、案外と温度は他の部屋と変わらないことがあります。
【ストレスからくる毛づくろい】 ペットショップでジャンガリアンを展示しているケースを覗くと、ジャンガリアンがちょっと驚ろき、そして小さく丸まって毛づくろいをする可愛い仕草が見られます。それを見て「可愛い〜!」と。ですがこれは人間の勝手な想像であって実態は逆です。ジャンガリアンは人に覗かれた瞬間、驚き、そして恐怖のあまりパニックになってしまったのです。パニックで訳がわからなくなり、意味もなく毛づくろいをしてしまいます。毛づくろいは身が安全であり、くつろいだ時に行いますが、パニックになったときにもします。
【声かけ】 ジャンガリアンは視力がよくありません。体に触れたり、エサの交換で体の近くに手を持っていくときには、先に声をかけて、ここに飼い主がいますよと知らせてからにします。言葉掛けが苦手な場合は、チャッチャッチャッなどの擬音での声かけでもいいです。
【噛みつき】 新しい飼育環境に慣れてなくストレスがある時期に手を近づけると、恐怖で行動が荒々しくなり、激しく噛み付いてきます。ストレスがある間は手で触れないようにします。どうしても触れないといけない時は手袋をします。 環境に慣れ、行動も落ち着き、手からエサを食べるようになっても噛むことがよくあります。視力が弱いので指をエサと間違えて噛んでしまいます。その時の噛み方は歯でエサをつかむといった感じで、人は条件反射的に噛まれたと思って痛く感じますが、実際は物を食いちぎるような噛み方ではないので、慣れれば痛くはありません。エサではないと分かるとすぐに離します。もし噛まれた人の方が驚いて急に手を引っ込めると、そのことでジャンガリアンが驚き、パニックになります。
【物の蔭】 視力はよくないですが、暗いところでも目は良く見えます。 野生での猛禽類への反応の習性ではないかと思いますが、急に人や物の蔭が現れると、急いで物陰や、地下型巣箱がある時には地下に逃げ込んで、小さく丸まり震えています。 誤ってそうしてしまった場合は、いつもの声掛けをすると落ち着き、いつもの行動に戻ります。
【ハムスターの病気データベース】 大型・小型のハムスターの病気についての情報がたくさん載っています。 「ハムエッグ」病気データーベース http://www.hamegg.jp/hospital/
【アレルギー反応】 アナフィラキシーショックは、アレルギーの症状が短時間の内に進行することを特徴とします。 蜂に刺されると免疫が蜂毒を記憶し、次に刺された時に侵入してきた蜂毒に過剰反応し、全身性のアレルギーを起こします。 ハムスターの場合には、喘息や皮膚炎・湿疹などのアレルギーを起こした事のある人が要注意です。4〜5年飼っている間に何度か噛まれている内に傷口からハムスターの唾液が体内に入り免疫を持ち、最後に噛まれたときにアレルギー反応で持病の喘息が悪化し、亡くなった例があります。
【感染】 衛生状態のよい環境で飼育しているハムスターから人に感染し重い症状を起こす病気は知られていません。衛生状態の悪い環境で育てられたハムスターにはダニとか細菌が付着している可能性があり、それが人に移ることは有り得ますが、ほとんどは気が付かない内に直ってしまいます。 野生のネズミはレスピトラ菌という人が感染すると死に至る危険のある菌を媒介します。飼っているハムスターが野生のネズミと接触する機会があれば、ハムスターに感染し、それから人に感染する可能性はあります。 その逆に、人からハムスターへの感染はたくさんあります。ウイルス性の風邪など、人が持つ細菌性の病気の多くはハムスターに感染します。体が小さいので感染すると症状が重くなったり死に至る可能性が高いです。 【里子に出す子ども達の出生】 両親は2011年7月4日に、ペットショップで購入したジャンガリアン・ブルーサファイアのオスメスで、生後3ヶ月と4〜5ヶ月と聞いています。どれがどれかは聞き忘れたので分かりません。 2匹が1つのケージで展示飼育されており、仲が良かったので2匹一緒に購入しました。
購入後10日ほどで1回目の出産。妊娠期間は18日前後なので、購入前にすでに妊娠していたことになります。
◆ 最初の出産の子ども達は、2011年7月14日の午前零時以降、早朝にかけて生まれました。オス1匹・メス5匹の仲の良い6匹の兄妹です。出産後続けて母親が妊娠したためか、標準より早い14日目には一人でエサを食べ給水器から水を飲んでいました。15日目に母親から離して巣分けし、それからは子ども達だけでの生活。日中はほとんど巣箱の中で寝ていて、夜になり人影がなくなると次々と巣箱から出てきて、食事・砂浴び・回し車・追いかけっこ・毛づくろいをしていました。
写真左は誕生から2日目の写真(2011.07.15)で、右下から2番目のやや体が大きいのがオスです。 写真右は9日目で、5匹のメスのどの子かは分かりません。6匹は耳の形・折れ具合が微妙違います。
◆ 2回目の出産の子ども達は、2011年7月30日午後7時から夜中にかけての生まれです。オス5匹・メス3匹の兄弟姉妹です。 生まれた日の映像をYouTubeに載せています。 http://www.youtube.com/watch?v=hClzhzPY0tQ
写真左は誕生から6日目の写真(2011.08.04)。 写真右は17日目の様子。授乳しながら親子で爆睡中。
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