地下型巣箱・飼育セットを自作
ここでの内容は個人的な感想であり、
機能や効能を示すものでありません。
2011.07.15書きかけ
「地下型巣箱ホームページ」
で紹介されている地下型巣箱を自作。材料は種類が豊富とは言えない地方のあるホームセンターで調達。竹のものさしだけ、百円ショップで別途購入。
現物の仕上がりは写真で見える以上に悪く、穴も仕切り板の高さもガタガタであるが、ジャンガリアンは全然気にせず使ってくれている。ガタガタだが、外周は定形材の部分を使っているので、巣箱の座りは安定している。面取り・バリ取りは丁寧にやっている。 購入品と製作図面
地元にあるホームセンターは板材の種類・大きさが豊富でなく、限られた材料の中で組み合わせて利用している。
板材 1.250×600×13南洋桐(適当な大きさの桐の板材がなかったので代用している) 2.60×1200×12檜 3.サンデーPETPG-1SS2透明透明板200×300×2 4.木工用ボンド健康住宅対応(ホルムアルデヒドを使用していない) 5.竹のものさし
製作詳細については「ハムスターケージ巣箱自作」のホームページを参照のこと。 http://ham-ham-ham.com/jisaku.html
ほぼこれに沿っての寸法取りをしているが、透明板(200×300)を無加工で使用したので、長さ300mmが内寸に収まるように若干箱を長くしている。また幅200mmだと内寸に足りないので、竹のものさしを購入し、それを幅25mmほどに削ったものを縁に当てている。
天井高さ55mm、通路幅40mm、穴の径35mm以下などの指定があるが、ちょっと観察してみての感想では、これらの数値は重要で、守るべきである。 天井高さ55mmは、離乳食を食べ始め地上部に出てくる時期の子どもも楽に出入りできる高さです。
ジャンガリアンはヒゲを含む体全体で四方八方が完全に囲まれていると感じることで安心して眠ることができるようだ。それより広い場合には、ティッシュを割いたものなどを周りに巡らし、時には入り口もそれで塞ぎ、外部からの侵入を巣材の振動で感じられるようにしているのかもしれない。 周囲が必要以上に大きいといつも警戒してなくてはならず、安眠できないのではないかと感じる。
部品1と6〜10は南洋桐の板、2〜5は檜の長板、11は透明板、12は竹のものさし。
直径32mmの穴を開けるのに、ホルソーを持っていたら簡単だったと思うが、小型の電動ドリルしか持ってなく、穴の内側を何ヶ所もドリルで穴を開け、あとは小刀で削りだすというやり方をした。ただPETの透明板は小刀での削りがはかどらないので、半丸のヤスリを使って形を整えていった。丸穴といっても、かなりいい加減なもので、縦は32mm、横幅は35mmを目標にそれらしく丸く削っただけ。しかしジャンガリアンには、いびつな丸穴は全く気にせず、通ってくれている。
面取り、バリ取りは丁寧にやった。
釘は使ってなく、すべて木工用ボンドでの接着。底部や側面からの空気の入り込みに神経質になる場合があるとの記事を見て、その部分はたっぷりとボンドを塗った。 健康住宅対応品を使い、ボンドが完全に乾いて白濁がなくなるまで十分に乾燥してから使用している。
板材の南洋桐というのは桐の木ではなく、ファルカタという豆の木である。成長が早く、昨今ではCO2削減・地球環境エコの樹木として植林され、板材として伐採されている。バルサ材の少し中身が詰まっているといった感じの板材であり、小刀での加工がすごく楽であるが、繊維に沿って割れやすいという特徴もある。
ちなみに透明板はアクリルではなくPETを使った。燃やせばCO2と水になるだけで有害物質は一切含んでいない、無害なプラスチックということらしい。
南洋桐、木工ボンド、PETの透明板を使用したということで、匂いに敏感なハムスターに嫌われないかと心配したが、それは大丈夫だった。巣箱の中の点検が済んだら、そそくさと用意していたティッシュを割いたものを巣箱に運んで巣作りを始め、その後はぐっすりと眠っている。
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【飼育ケース】
製作詳細については「ハムスターケージ巣箱自作」のホームページを参照のこと。 http://ham-ham-ham.com/jisaku.html
1号はジャンガリアン購入と同時に買った市販の飼育ケースを使っている。 2号は衣装ケースを使っての自作。
購入品
地下型巣箱の大きさ(250×325)を乗せる良い衣装ケースがホームセンターに置いてなく、写真の衣装ケースを購入。大きさ的には良いのだが、車輪付きということで車輪軸はめ込み用のブレスが付いており、それを削らないと巣箱を載せることができない。
衣装ケースの材質はポリプロピレンで小刀の歯は立ちにくい。そこで半田ヒーターを使って少しずつ溶かしてブレスを取った。ほんの少し、熱で底面が曲がったが使用には差し支えない程度。
直径4mmの通気孔は、側面の下部におよそ60ケ所、上部に60ケ所としてみた。ドリルは金属用ではなく木工用を使用。力任せに穴を開けようとすると割れることがあるので、穴あけに必要な程度の軽い力でドリルを押し付けること。
ストッパは地下型巣箱の端材を利用。長さ10mmほどの木ネジで各2ケ所ずつ止めた。前もって金属用のドリルで下穴を共あけしておく。
飼育ケースと地下型巣箱の出入り口の穴の大きさであるが、下側の巣箱側の透明板は35mm、上の飼育ケースの方は40mmと、少し大きめにした。大工仕事がヘタでストッパー位置などもガタガタなため、目視で穴の位置合わせが確認できるようにするため。
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【完成】
写真にはまだ、エサ皿、野菜皿(給水器の水滴受け兼用)は置いていない。
砂浴びセット(右上の黄色)はセットを購入。砂浴びが大好きなようで、地上に出てきた時はほぼ必ず砂浴びをして体を清めている。
左上の黒いのがトイレ。元が透明を黒くしてみたが、落ち着いてシッコということは何らなく、透明のままで十分だった。トイレの床をあちこち掘り回ってみる習性があるようで、購入したトイレセットのような少し縁の高い、カバーがあるものがよい。
飼育セットの床には牛乳パックを敷いている。
写真は2セット目で、オスを別居させるために作った。
写真では地上部に巣箱をおいているが、これは不要で、全然使う気配がないので数日後に取り除いた。
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