[ヴァース1・2Pac] 朝、目覚めた時に何ひとつ変わっちゃいない そこで自問自答をしてみるのさ 俺の人生は生きる価値があるんだろうか それとも自ら命を絶った方がマシなのかい? 貧乏暮らしはもうたくさんだ オマケに俺はブラックに生まれついちまった 腹が減って胃がキリキリと痛むぜ だからこうして俺は誰かの財布をかすめてやろうとしてるんだ サツどもは俺みたいなニグロに向かっていちゃもんつけるしよ 引き金を引いてniggaを一人殺せば、そのポリ公は英雄だもんな ガキにクラックを売りつける連中がいたところで 誰も気に留めもしないしよ 空腹なら生活保護を受けろ、ときたもんさ 最初のうちはヤクの袋詰めで、そのうち売りつける役が回ってくる 連中に銃を与えておいて、後は殺し合うのを黙って見てるだけ そろそろ俺達も立ち上がる時が来てるんじゃないのか ブラック・パンサー創始者のヒューイがそう言ってたろ 暗闇の路上に2発の銃声が響いて ヒューイはドラッグ・ディーラーに殺されちまったよ 俺は同胞のブラザー達を心から愛してるのさ でも俺達が団結して協力し合わない限り いつまでたっても今の状況は打破できないんだぜ 俺達の手で世の中を変えていこうぜ ブラザー同士なら他人行儀な素振りを見せないで 本当の兄弟みたいに振る舞ってくれよ そうじゃなきゃウソだろ 大切な仲間の命を悪魔に奪われてたまるかってんだ 楽しかったガキの頃に戻りたいぜ でも状況は変わらない、世の中なんてこんなもんさ [コーラス] 世の中なんてこんなもの 状況は少しも好転しない 世の中なんてこんなもの あぁ、そうさ [ヴァース2・2Pac] 相変わらず誰もかれもが人種差別主義者に見えてくる 誤解から生じた憎しみは、人種同士の醜い争いを引き起こす 俺達がこんなに虐げられてるのは何故なのさ きっと何処かにここよりマシな場所があるはずさ 無駄な時間を過ごすのはもう辞めようぜ 邪心を取り払えば、誰もが俺達に正当に接してくれるはずさ どうせ今夜だって、ブラックもホワイトも きっとどこかで同じようにクラックでラリってるんだからさ 俺達が開放感に浸れるのは、互いを殺し合う時だなんて理不尽だぜ ありのままの自分を相手にぶつけるには、それなりの勇気が要るけど そうやって俺達は互いにいたわり合えるんじゃないのかい 誰もが神様から平等に命を授かったというのに 俺達はまだブラックの大統領誕生を目にしてないぜ そんなの誰もが知ってることだろ、真実を隠すなよ 囚人で溢れかえった刑務所の大半がブラックなんだぜ でも、いつまで経っても変えようのない事もあるのさ どんなに違う生き方を示してやったところで ヤクから足を洗えない連中は大勢いるのさ そんな時、母親は子供のために何をしてやれるんだい ありのままの自分でいるのが一番だと教えてやっても ブラザーは目覚めてくれないのさ 結局手っ取り早い方法をついつい選んでしまうわけだ "今日はがっぽりカネを稼いだぜ" 汗水流して働いたカネじゃないんだろ どうせガキにクラックでも売りつけたに決まってるぜ " カネを稼いだことに変わりはねぇだろ" なぁ、世の中なんてこんなものさ [コーラス] [語り] 世の中を俺達の力で変えていかなきゃ・・・ みんなで力を合わせて世の中を変えようぜ まずは食事法から変えて、それから生き方を変えるんだよ そしてお互いへの接し方を変えていこうぜ 昔のままのやり方じゃダメだって事は判ってるだろ この世の中を生き抜く方法を俺達で考えなきゃ [ヴァース3・2Pac] それでも状況は変わらず、ブラザーは気の休まる時もない ストリートでも中東でも戦争は繰り返されてる ストリートは貧困じゃなくてヤクの売買で争ってるんだぜ だからサツどもはいちゃもんをつけるのさ 悪さも何もしでかしたわけじゃなくてもな だから俺はムショから戻って来て、こうしてラップしてるんだ サツどもの策略に引っかかるんじゃねぇぞ 決してヤツらの言いなりになっちゃダメだからな 自分の身は自分で守る術を身に着けろ 携帯電話を持ってるだけで、サツどもは嫉妬してちょっかい出すぜ そんな時は毅然とした態度で、俺のモノに手を触れるな お前らの言う事は信用できない、と言ってやれ サツが俺に近づいたら、容赦なくラップをブチかましてやる それが俺の武器代わりとなる発砲音さ そんなのちっともクールじゃないとお前は言うかもしれないけど お袋は俺をちゃんと育ててくれたんだ ブラックである限り、サツどもは俺を罠にはめるだろうが 俺は決して屈しないからな むしろ俺はしっぺ返しというものを恐れてるのさ ずっと以前に俺が痛めつけたゴロツキが 何年も経ってから俺に復讐するんじゃないか、ってな あいつはきっと俺に向かって銃をブッ放すだろうよ ダ・ダ・ダ・ダ・ダン、所詮世の中なんてそんなもの [コーラス] いつまで経っても変えようのないこともあるのさ・・・