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Shibuya AX, Tokyo [7 Dec 2003]
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Sunshine in the glory skies, when the broken men open up their eyes 〜♪
薄暗いスモークがかかったステージに、紫色の光のラインが眩しい。Shark Food が流れるステージには、まだ誰もいない。Sunshine〜♪のリピートが終わるころ、拍手に迎えられて Starsailor が姿を現せた。 James、そのまま「We're stepping through the door〜」と歌い始めた。ライトがあたるその姿を一目見て、おぉー痩せたじゃないか!と思った。ちょっと貫禄も出てきたか?!アストロで見たときよりも随分大人びたなぁ〜。 枯れ葉が舞うこの季節になんだかしっくりなじんでいる。(誉めてるつもり)「Oh my friends we landed in December, creating something for you to remember!」なんて、まさに今夜にぴったりのフレーズだ。 少しバンドの演奏に声が負けている感じだったが、コンディションは良くも悪くもなさそう。まぁ、出だしはこんなもんかと、とりあえず納得。 Music Was Saved が終わったところで、James の第一声、「コンバンワ、We're Starsailor ! This is an old song called Alcoholic.」 ちょっと乗ってきたのか、Alcoholic からは相変らずの良く伸びる声が戻った。いい声だな〜、やっぱりライブのほうが格段にいいバンドだ! 今回は James よくしゃべる。 「Thank you very much for paying very expensive ticket! We appreciate that.」みたいなことを言って、笑いをとる。 でも、おっしゃる通り。UKツアーはたったの£15!(約2800円:2003年12月8日現在) 「アストロに来てくれた人たちいるかい?これはその人たちへ。」 と言うようなことを言ったので、一瞬、「はいは〜い!!」と手でも挙げようかと思ったけど、観客が静かなので挙げそびれた。 Lullaby のシンプルで美しいメロディが結構好きだったりするので、勝手に私ためにだな〜と(自己中に?!)解釈して聴かせてもらった。あんなに思いっきり歌えたら、すごくいい気分になれそう。 James がアコースティックでいきなり歌いだした。 この曲が日本ではニュースステーションのオープニングになってることを知ってか知らないのか、(多分知らないだろう)最近のギグでもカバーしている U2 の「Where The Streets Have No Name」を披露。 もちろん、James 節で。今回、アコースティックはこの1曲だけだったけど、彼の声はアコースティック映えするのだから、もう1曲くらいやって欲しかったなぁ。 ひとつひとつの言葉を丁寧に歌いあげている感じで、なかなか良かったのが Telling Them。拍手がやんだところで、「FANTASTIC!!」とイギリス人客。James、「Where you from, mate? What do you doing Japan? What' your job?」など嬉しそうに話しかけていた。 これは今恋をしている人たちのためにというようなことを言って、Love Is Here を始めた。なんとなく口ずさみながら、じっくり聴かされてる感じだった。私の周りでは一緒に歌っている人も何人かいた。James の歌い方だと、言葉の意味が重く強く感じられる気がする。 (というか単に、こういうイギリス臭い曲やバンドが好きなだけかもしれない。)大きな拍手が起こった。後半にさしかかったこのあたりから結構イイ感じで進んでいった。 「ゲンキ?ミンナ、ゲンキ?」と覚えたてだろう日本語を披露。曲の合間にも「アリガト」をかかさなかった。必死で観客に手をたたけ、踊れなどと繰り返しアピールするが、いまいちおとなしい観客に少し手を焼いていたようにも見えた。 それでも笑顔を忘れなかったが、時々ちょっと厳しい表情を見せていた気がする。それでも、「日本語が話せるようになるよ、ボクの夢だね。」とか言っていた。う〜む。。。James はまだ、『We-Silent-Japanese-Audience』の恐ろしさを知らないと見た!(自慢じゃないですね。苦笑) でもすごい頑張ってたので、ちょっと心苦しかった。アストロの時には、アルバムリリース前だったし、とにかくがむしゃらに演奏している感じだったけど、今回は随分そういう余裕があって、観客を楽しませようとしている様子だった。 実際のところ観客数はキャパの半分くらいで、その分テンションが上がらなかったんでは・・・と思う。イギリスで見たいね〜盛り上がるだろうな。 Four To The Floor を「This is a dance track」とアナウンスして演奏を始めた James は、小走りでステップを踏んでみたりして、おちゃめな姿を見せていた。ちょっと踊りたかったな〜。対照的に他の3人はというと、はじめから至ってマジメに(?!)演奏し続けていた。 James が、「Barry は英語話せないんだ、話せるのはチョーリー語だけなんだ。」とか言った時も、至ってポーカーフェースを保ってたし。こういう姿が、控えめでなんとなく落ち着いたバンドイメージにつながるんだろう。 今夜のクライマックスは Silence Is Easy だったと思う。James の張りのある声、美しい。演奏も安定してたし、何ていうか音に色が出てきたと思う。Jamesが観客に手拍子をして〜という仕草をして、観客もそれに手拍子で答えていた。何だか波に乗ってきたところで、メインセットが終了となった。 「This is the last song. トーキョー、ダイスキ」 ラストナンバーの Good Souls は堂々とした演奏と自信に満ちあふれた歌いっぷりで、あぁ〜上手くなったと一番感じた。1st Album を聴いて、一番違いを感じられるのはたぶんこの曲だと思う。 James の声はやわらかくて角がないけれど、厚みと力強さを持ち合わせている。どうか、その声を枯らさないように大事にして・・・。 Oh my friends BOYS landed in December, creating something for US to remember! □Support : Art-school (local band) □Setlist
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