ごあいさつ

団長 桑野敏男

 本日はご来場を賜わり、誠に有難うございます。

 私共の合唱団は、さる6月に府中の森芸術劇場ウィーンホールで鳴海真希子氏の指揮によりシュッツ、ピツェッティ、デュルフレの作品を演奏いたしました。今回のコンサートは、鳴海氏がジュリアード音楽院に留学のため渡米、その後、常任指揮者としてお迎えした及川豊氏の指揮による第1回目の演奏会であります。及川豊氏には、今までも東京バロック・ゾリステン合唱団演奏会に独唱者として度々出演をお願いいたしましたし、また前任指揮者とは声楽家・佐々木正利氏と同門であることなど、私共の合唱団とは非常に親しい関係にありました。どうぞ才能豊かな若き新指揮者にご期待下さいますようお願い申しあげます。

 私共の団体は必ずしも演奏会を催すことが目的ではなく、むしろ合唱技術を学ぶことを通じて、われわれ自身音楽を楽しむと共に、少しでも音楽の真髄に近づきたいと願う人たちの集まりであります。 幸いこの度、池袋西教会様のご好意により、6月以降取組んできたモーツアルトおよびプーランクの作品を、「小さなクリスマスコンサート」として演奏する喜びを得ました。

 ご来場の皆様方に少しでも楽しんで聴いていただければ幸いに存じます。また、私共の活動にご賛同のうえ、一緒に音楽づくりをやってみようと思われる方々のご入団を心からお待ち申し上げます。


あいさつにかえて

常任指揮 及川 豊

 3年程前から私は当合唱団に賛助出演者として参加させて頂いておりましたが、鳴海真希子氏から後任の話を受け、新たに指揮者としてその活動に携わることになりました。鳴海氏を初め、歴代の指揮者の方々のご尽力の成果の上に音楽づくりを任される喜びとその責任を、ひしひしと感じています。

 私達演奏者は、楽譜という地面から、いかに飛び立ち、いかに踊るか、試行錯誤します。この演奏会で、新鮮な音楽の脈動を感じて頂けたら幸いです。

 お忙しい中、この演奏会に足をお運び下さり、誠にありがとうございます。


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