系統 | 古典派 |
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作風 | 明るく快活な曲が多い |
作曲ジャンル | 交響曲(106曲),協奏曲(多数),ソナタ,声楽曲など,ほぼすべてのジャンルにわたる |
ハイドンというと,古典派では最も古い部類の作曲家として知られている。しかし,たとえばよく知られている最後の12の交響曲群「ザロモン・セット」は,モーツァルトの没後に書かれている。それまでの曲からの飛躍も大きいところから,ここで影響を受けていると考えざるをえない。但し,ザロモン・セットがモーツァルトからじかに影響されたところがあるかというとそうでもなく,むしろ反作用的なものを感じさせる面もある。その意味では,ハイドンはモーツァルトよりも後の作曲家だというべきかもしれない。
モーツァルト好きの人には怒られるかもしれないが(怒られるだろうなぁ),私はモーツァルトは41曲の同じ交響曲を書いたに過ぎないと思っている。というのは,交響曲全曲からアイネクライネナハトムジークに至るまで,第1楽章の構成,とりわけ第2主題の導き方がきわめて似通っているからである。それに比べると,ハイドンはザロモン・セットの12曲だけを見ても,驚くほど多彩な構成を持っている。オーケストレーションについては,モーツァルトの方が1枚上手だったようだが……。
ベートーヴェンあたりは,構成をハイドンから,旋律とオーケストレーションをモーツァルトから受け継いで,あのような大家になったのだと言われている(ような気がする)。
ハイドンの交響曲は現在106曲が発見されているが,番号が付いているのは104番までである。これは,ホーボーゲンがハイドンの交響曲に番号をつけた後で見つかった曲が2曲あるからである。しかも,104曲の番号も,現在では必ずしも作曲順を表していない。ザロモン・セット内でも番号がいくらか狂っており,正確な作曲順は,96番,95番,93番,94番,98番,97番,99番,100番,101番,102番,103番,104番の順だといわれている。