日本には強く中国にはビビル韓国
「独島(日本名竹島)は韓国の領土だが、延坪(ヨンピョン)島は中国領土だ」
24日午前6時30分、西海(黄海)大延坪(テヨンピョン)島の北側約1キロの沖合、
霧が立ちこめる中で中国漁船約100隻がびょうぶのように立ち並んでいた。
北方限界線(NLL)を400メートルも越えて操業しているのだ。ワタリガニ漁船ヨンソン号の船主チャ・テスン氏(40)は軽く舌打ちした。
「ここは明らかに韓国の海じゃないか。あんなのを取り締まらないで海洋警察や海軍は一体何をしているのか…。
今日ぐらいのことは何でもない。夜になれば延坪島の南側を除いた東西北側の3面を囲んで操業をしている。
中国漁船の明かりで不夜城になるんだ。今日は霧がかかっているからよく見えないだろうが、
ソク島近辺に停泊している船まで合わせたら200隻くらいにはなるだろう」
NLLを越えてはいないものの、大延坪島から約2.8キロ離れたソク島周辺は群れをなす中国漁船で沸き返っていた。
ソンジン号船主イ・ジンドゥ氏(39)は歯ぎしりした。「中国漁船はNLLを越えて夜通し延坪島近海を独り占めし、昼は休んでいる。われわれの
漁船は操業区域ではないという理由であそこには立ち入ることもできない。
操業区域であっても、軍事地域だという理由で夜は操業できないんだ」
漁民たちの憤りは、韓国の警察と軍に向かって浴びせられた。
チャ氏は「海洋警察統制所へ6時10分に通報したが、海洋警察や海軍の警備艇は現れもしない。
あそこは操業区域ではないという理由で、われわれの漁船は立ち入ることもできないんだ。
一歩でも入ったら、すぐに海洋警察や海軍が現れて捕まえるのに」と
不満をこぼした。
午前7時8分、通報から1時間して韓国海軍の取締船が現れた。海軍の6人乗りゴムボート2隻が警告放送を流しながら近づくと、
中国漁船はへさきを北に向けて逃走を始めた。
(中略)
興奮した漁民たちは叫んだ。「このまま、ただやられるわけにはいかない。中国漁船に火炎瓶を投げつけるか、
昨年のように自分たちで捕まえてこなければならない。座して死のうが立って死のうが、結果は同じだ」
海上デモは午後5時ごろに終わった。しかし、漁民たちは再び明日もデモを計画している。
これ以外にほかの方法がないと漁民たちは訴えた。
延坪島=アン・ジュンホ記者
中国漁船の不法操業に頭悩ます韓国の漁民
(2006/05/28
朝鮮日報)
韓国漁船が日韓暫定水域を越えて隠岐島の北方や浜田沖など日本の排他的経済水域(EEZ)内で不法操業をするのを阻止するため、
水産庁は4日、取締体制を強化すると発表した。
不法操業が多い北部暫定水域周辺の同海域を管轄する境港漁業調整事務所(境港市昭和町)の現行の取締体制に加え、
水産庁本庁や九州漁業調整事務所など、日本海側の漁業取締船を同海域に集中的に派遣し監視、取締体制を大幅に強化する。
強化体制は違反の状況を勘案して継続。また、日韓双方の民間漁業者団体で行われている
民間協議を促進するため、
北部暫定水域内の韓国漁船の操業状況も調査して日本の漁業者団体へ情報提供する。
水産庁指導監督室によると、北部暫定水域を隠れみのとして日本のEEZに密漁漁具を敷設する韓国漁船には
カニ篭(かご)、バイ篭、底刺し網漁船などがある。
漁船はレーダーマストを高く改造し、漁業取締船の接近をいち早く把握して早めに逃げるなど、手口が巧妙化している。
境港業業調整事務所管内の密漁漁具の今年の押収状況は、刺し網、バイ篭など24件(10月20日現在)で、
押収件数が年間34件と過去最高だった2004年の同期と同数。
ただ、バイ篭が減少して総量は減る傾向にあるが、ズワイガニの漁も可能な底刺し網が増えており、
日本のズワイガニが解禁される6日を控えて警戒を強める。
取締体制強化 韓国漁船の不法操業阻止へ
(2005/11/05 山陰中央新報)
二つの記事を読み比べて、どう思われたであろうか?
『北方限界線(NLL)』を北朝鮮は認めていない。延坪(ヨンピョン)島は韓国の領土だが、
北朝鮮はそのはるか南側に『海上軍事境界線』を引いている。(掲載図参照)
つまり、『北方限界線(NLL)』と『海上軍事境界線』の間は朝・韓の係争海域なのだ。
「NLL北側の海上には200隻をはるかに越える中国漁船が雲のように群れをなしていた」と朝鮮日報は書いているが、
中国は北朝鮮から許可を得ているから韓国に文句を言われる筋はないという立場なのである(笑)
「延坪島の南側を除いた東西北側の3面を囲んで操業をしている。
中国漁船の明かりで不夜城になるんだ」と言ったところで、南側以外は係争海域である。
また、中国漁船が南側にはみ出してきても、『軍事地域』である以上、
韓国側は海洋警察の警備艦を出動させるわけにはいかないだろう。
一方、韓国漁船の我が国領海における不法操業はどうか???
竹島周辺海域は、竹島の帰属が係争中であるために、日・韓両国の主張する排他的経済水域(EEZ)が重なっている。
『日韓暫定水域』は、この海域における争いを漁業面に限っては棚上げする目的で、
両政府の協議によって設けられたものである。
したがって、ここは日・韓共同管理水域であり、我が国の漁船にも操業権は認められている。
が、実質的に韓国によって我が国漁船は締め出されている。
要は、政府による二国間の取り決めを、韓国は一方的に踏みにじっているのだ。
しかも韓国漁船は、その『暫定水域』を独占するに止まらず、我が国領海にはみ出してまで違法操業を行っている。
以上が上記の記事の内容である。
なぜ韓国漁船は、水産資源が極めて豊富と言われる『日韓暫定水域』内に止まらず、
我が国のEEZ内にまで侵入して違法操業を行なうのか?
それは、韓国漁船が、日本漁船には認められていない『底刺し網による操業』を繰り返し、
水産資源を根こそぎ奪い取っているからである。
つまり、韓国漁船の乱獲によって『日韓暫定水域』内の水産資源が激減している。
だから隠岐島の北方や対島周辺まで出張ってくるのだ。
北朝鮮との係争海域で操業する中国漁船を非難する前に、二国間の取り決めを踏みにじり、
事もあろうに我が国の領海にまで侵入する自国の漁船をたしなめる、
これが責任あるメディアの立場ではないのか?
朝鮮日報は、上記の引用記事の中で、中国漁船のせいで延坪島周辺の水産資源が激減していると書いている。
が、君たちの国の漁民は、我が国との係争海域でまったく同じ行為を働いているんだよ。
しかも、それだけでは飽き足らず、我が国のEEZ内でも
不法操業を繰り返す。
君たちが中国漁船に向けた非難、それはそっくり君たちに返ってくる。
まさに「天に唾する」とはこのことである。
それにして「海軍の6人乗りゴムボート2隻が警告放送を流しながら近づく」というのも、信じられないほどの弱気だね。
それだけ北朝鮮や中国に気を遣っているわけだ。
そう言えば、去年の今頃、長崎県対馬沖で違法操業していた韓国漁船をめぐり、
我が国の海上保安庁と韓国の海洋警察庁が対立した事件があった。
あのとき、この国は、確か「海戦」と表現して国を挙げて大騒ぎしたのではなかったか。
やっぱり韓国は我が国には強気だが中国(と北朝鮮)にはビビッている。その事実を
痛感させられた記事ではある。
漁民たちの「このまま、ただやられるわけにはいかない。中国漁船に火炎瓶を投げつけるか、
昨年のように自分たちで捕まえてこなければならない。座して死のうが立って
死のうが、結果は同じだ」という激情ぶりも、いかにも韓国人。
韓国漁船の不法操業に痛めつけられている島根県や長崎県の漁民の忍耐強さとは
えらい違いだ。
水産庁も海上保安庁も、連携して韓国漁船をビシビシ取り締まってほしい。
それから、韓国は日本海を『東海』と呼んでいるが、黄海は『西海』と呼んでいるんだね。初めて知った(笑)