中国海軍

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晋型原子力潜水艦
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【Technobahn 2007/10/31 04:54】画像は最近、ネット上に流出した中国海軍の最新鋭の
晋型原子力潜水艦(Type 094 Jin -class nuclear-powered ballistic missile submarine)を至近距離から撮影した最新画像。
中国の晋型原子力潜水艦をここまで至近距離から撮影した画像が公開されたのいうのは初めてということもあり、
西側の情報当局者の間では注目を集めている。

  10月26日付けの英軍事専門誌「ジェーンズ」では、この画像は今年の5月3日、中国遼寧省南西部・葫蘆島市にある
渤海造船所に停泊中のところを撮影されたと分析している。
画像そのものは今月になってから中国語系の匿名掲示板に投稿されたもので、
誰が、何の目的で撮影したなど、写真の来歴に関しては一切が不明。

 画像に見える丸いハッチは潜水艦発射弾道ミサイルの開閉口部分。
これまで晋型原子力潜水艦は16機の発射筒を備えているものと考えられていたが、
この画像により発射筒の数は12機であることが確認できた格好だ。

 この晋型原子力潜水艦、実戦配備後は米国本土に対する核攻撃を想定して日米の艦船が接近できないオホーツク海に投入される見通し。
実際に実戦配備された場合には米中間の戦略バランスにも大きな影響を及ぼすこととなるだけに、今後の動向が注目されている。



中国は冷戦後に変化した戦略環境と好調な経済発展を背景に、海軍の役割の拡大を図っているその最たるものが空母保有計画だ。空母艦隊の建設は海洋権益の確保、シーレーンの保護、台湾上陸作戦の支援に必須であり、
強力なアメリカ空母艦隊や海上自衛隊に対抗するうえでも重要な存在になる
中国の軍需産業管理機関である国防科学技術工業委員会の張広欽・副主任は2005年6月の記者会見で
「関係部門は空母の保有を真剣に研究、検討している」と語り、将来の空母保有について積極的な姿勢を隠そうともしていない。
また米国の中国語誌「多維月刊」は、中国が2年後をメドに初の空母導入に踏み切ると2006年5月1日に報じている。
同誌によれば旧ソ連製のワリヤーグが1番艦として転用され、南シナ海の海南島三亜に配備されるとしている。
現在大連で再生作業が施されている旧ソ連の大型空母ワリヤーグと中国の空母計画について
、Andrey V.Polutv氏が「世界の艦船」誌に興味深い記事を書いているので、
以下その記事を参考に中国空母計画のこれまでと今後を推測してみよう。

1985年、中国はオーストラリア海軍の退役空母メルボルン(旧英空母マジェスティック、排水量20,000t)をスクラップとして購入した。
メルボルンは中国海軍当局の手で構造や設備が仔細に調査され、9年後の1994年になってからようやく解体された。
同艦に装備されていた蒸気カタパルトは特に念入りに調査され、現在でも中国国内に保管されているという。
1990年代中頃にはロシアからキエフ級空母(Project1143、排水量43,500t)の1番艦キエフと2番艦ミンスクをスクラップとして購入し、
これも徹底的に調査が行われた。
また中国は海外から完成した空母を購入する方法も模索した。
キエフ級空母をロシアから購入した時、ロシアはキエフ級を改修して売却する事を提案したが、中国はその中途半端な性能に満足せず、
この話はそれで終わった。
フランスはクレマンソー級空母(排水量32,780t)の改造プランを中国に持ちかけたが、
中国側はシャルル・ド・ゴール級原子力空母(排水量40,550t)の設計資料と建造支援を要求し、
結局商談は纏まらなかった。
その後中国は前述のメルボルンやキエフ、ミンスクから得たデータを基に排水量48,000tクラス(搭載機24機)の国産空母の設計に着手したが、1998年にウクライナから有力な空母である改クズネツォフ級ワリヤーグ(Project11436型、排水量58,900t)を
スクラップとして購入するメドが立ったためその作業は中止された。

ワリヤーグは旧ソ連初の全通飛行甲板型空母アドミラル・クズネツォフに続く艦として建造されたもので、
1988年11月にニコライエフ造船所で進水した。
進水までは極めて順調に進んだワリヤーグだが、
ニコライエフ造船所はソ連崩壊後に独立したウクライナの国営造船所になったためワリヤーグの所有権をめぐって混乱、
1992年に完成度75%の状態で建造は完全にストップしてしまった。
その後ロシア政府とウクライナ政府の間で交渉が繰り返されワリヤーグはウクライナの所有になったが、
ウクライナは同艦をスクラップとして海外に売却する事にし、
1998年4月に中国軍と情報機関が設立したマカオの観光会社(社長は中国情報機関の退役大佐)が2,600万ドルで購入した。
購入の目的は船内にカジノや劇場などを持つ洋上の5つ星ホテルに改装する事とされており、
契約項目にも同艦を軍事目的で再生する事を禁じる旨が書かれていたが、
ワリヤーグを購入した観光会社は同艦が中国の大連に到着した後に煙のように消えてしまったため、
この契約事項もまるで意味の無いものになってしまった。
現在ワリヤーグを所有しているのは大連造船所の系列会社だが、大連造船所は中国海軍用の国営企業のため、
同艦は事実上中国海軍の管理化にあると言える。

ワリヤーグはクズネツォフと同型艦だがかなり設計が異なっており、格納庫が拡大されて搭載機が47機から67機に増加している。
1992年に建造が中止された時点では同艦の完成度は75%だったが、
空母に詳しいロシア高官によれば「実際は装備品の取り付けや機器の調整、塗装などが残されているだけで、
艦全体としてはほぼ完成に近い」状況だったという。
またニコライエフ造船所は中国に売却する際に、ホテルには不要な設備や機器を解体・撤去したが、
作業に関わった造船所の関係者は「主機(エンジン)とそれに関連する設備、電気系統はそのままそっくり残っており、
切断されたパイプやケーブルなども簡単に再生できる状態だった」と説明している。
2002年に大連に到着したワリヤーグは、中国海軍の造船官をはじめとするあらゆる部門の専門家に徹底的に調査された。
2005年2月に調査作業が終了すると、同年4月から再生作業が開始された。
この再生作業を分析したロシア海軍の関係者は「作業を見る限り、中国はワリヤーグの復活を目的に改造を施しているようだ。
おそらく実験艦を兼ねた第一線空母として再生し、国産空母建造への土台にするのだろう」と述べている。
中国はワリヤーグ開発を担当したネブスコエ設計局やニコライエフ造船所の技師達を多数招いており、
またロシアから同艦の設計図面や技術図、資料を全て購入しているため、再生作業は極めて容易に行われるだろう。
ワリヤーグの再生後にはロシア製やイスラエル製のレーダー類が搭載され、空母としての機能を完全に取り戻すものと思われる。
また中国は世界有数の造船国であり、ワリヤーグ再生の経験を活かしてウクライナやロシアの技術的援助を受ければ、
国産空母の建造にさして時間は掛からないと言われている。

空母の搭載機については中国で開発するのが難しいため、ロシア製のSu-27系機体を使用する計画のようだ。
2004年にSu-30Mk2を購入する際、中国はロシア側に空母搭載型への改良を要望したといい、
2005年にはSu-33(Su-27の艦載型)の購入に関する交渉を積極的に行ったという。
またフランスとラファールM(ラファールの艦載型)の購入に関する予備交渉を行っているという情報もある。
交渉は、ロシア側が提示した48機で25億ドルという価格がネックとなり、2007年5月の段階では交渉妥結には至っていないとの事。
中国海軍航空隊は、将来の空母保有を目指して遼寧省葫芦島市緩中県に空母への発着艦を想定した訓練基地を作り、
空母への発着艦を想定した訓練を行っており海軍の優秀なパイロット達は着実に経験を積んでいる。
この基地では、カタパルト発進や着艦訓練が可能であり、中国で解体した豪空母メルボルンを参考に作られたといわれている。
この基地で運用するため開発されたのがJ-8II艦載試験機型である。
この機体の詳細については不明であるが、
カタパルト発進や短距離での着艦を可能とする改良が施されているものと思われる。
この基地での最初のカタパルトによる離陸は1987年4月7日に李国強操縦士によって行われた。
また中国はロシアからKa-31早期警戒ヘリコプターを20機購入すると言われており、これが空母に搭載される可能性もある。

このように中国海軍が近い将来に本格的な大型空母を保有する事はほぼ確実で、それは東アジア全体に大きな影響を与える事になるだろう。
しかし現在有効な空母部隊を運用しているのはアメリカ海軍だけだが、アメリカは第二次大戦以来半世紀に渡って積み重ねてきた
運用ノウハウと高度な技術を駆使し、また莫大な予算を注ぎ込んで空母部隊を維持している状況である。
中国がたとえ空母を保有する事になっても、それを効果的に運用するにはまだまだ時間がかかるものと思われ、
またその部隊を維持するのに必要な予算を中国が確保し続けられるかどうかは極めて不透明と言えよう。

中国航空母艦計画

中国海軍の大佐、TVで「国力示す空母が必要」(iza)

 中国海軍軍事学術研究所の李傑研究員(大佐)は24日放映の中国中央テレビのインタビュー番組で、
中国の空母保有について「一国の総合的実力を示すもので保有は必要」との考えを示した。
 中国軍当局者が具体的な軍装備について必要性などを指摘するのは異例。
インタビューは空母保有に関する中国軍の立場を説明しており、保有に向け国民の理解を深める意図があるとみられる。
 李大佐は「空母建造の必要があるかどうかは中国が決めること」と強調。
空母は「巨大な威嚇力があり、戦わずして相手を屈服させられる」と効用を指摘した。(共同)

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世界の脅威

中国の軍拡はアジアのみならず、世界の脅威だ。
明らかに日本などの周辺国を侵略する意図と取れるだろう。

中国の空母保有は、北朝鮮の核保有と同等以上の脅威をアジアにもたらすのではないだろうか。
「中国脅威論」はやはり必要だろうし、速やかに政治家は中国に対して苦言を呈してもらいたい。

民主党が力をつけてきているアメリカは、今回の中国の空母保有発言をどの様に捉えるのだろうか。
アメリカがいわゆる「慰安婦問題」などに手間と時間を費やすことは、同盟関係の信頼関係を損なう行為で、
中国の利益にしかならない事だとアメリカも早く気づいてもらいたいものだ。





▼中国に向け曳航されるウクライナ空母ワリヤーグ(Varyag)


▼中国に到着したワリヤーグ









▼大連で再生作業中のワリヤーグ。既に船体は中国海軍標準色で綺麗に塗装されている(2005年)






▼ロシアから購入予定のKa-31早期警戒ヘリコプター


▼ロシアから購入予定のSu-33フランカーD(Su-27K)艦上戦闘機


▼中国に売却されたオーストラリア空母メルボルン(Melbourne)



▼中国に売却されたロシア空母キエフ(Kiev





中国海軍空母保有へ

以前から噂のあった、中国がロシア(正確にはウクライナ)から購入した空母「ワリヤーグ」が来年就役するようだ。
今月の雑誌“Foresight”によれば既に改修はほぼ完了し、
早ければ年内にもウクライナで訓練を受けた南海艦隊航空兵部のパイロットが大連沖の渤海で離着陸訓練を披露するセレモニーも予定されていおり、
すでに上海では二番艦の建造に着手しさらにもう一隻の建造計画も決定したという。
(詳しくはこちらのWikiに良くまとまっているので参考にして欲しい)
 さてこれに対する日本の対応策だが、一部の雑誌やWebなどでは日本も対抗して空母を建造すべきだという勇ましい意見も出ているようだが、
実は対空母と言う観点から見るとこれはあまりコストパフォーマンスの良い考えではない。
空母は運用するためには空母単体だけでなく、艦載機や母艦を守るイージス艦なども必要とするためそのコストは極めて高いからだ。
むしろ対空母と言う観点からは潜水艦を強化する方がいいだろう。
潜水艦は空母に対してはきわめて有効な攻撃手段であり、ついこの前も
中国の潜水艦が発見されることなしに米空母に攻撃可能な距離まで接近
して問題になっていたように、通常動力型潜水艦であっても十分空母に対して有効な戦力なのだ。
付け加えるなら海上自衛隊の潜水艦隊の練度は世界最高レベルであり、
米軍との模擬演習で何度も米空母の攻撃に成功していると言う実績を誇っている。
ただ数少ない問題としては日本の潜水艦の保有数が16隻に過ぎないと言う点が問題になってくるだろう。
どんなに隠密性に優れている潜水艦とは言え攻撃を行えば発見される危険性は飛躍的に増大する。
中国海軍が数を頼りに攻撃を行ってきた場合、おとりを日本の潜水艦に沈めさせ
その位置を付きとめて反撃してくるといった戦法が考えられるからである。







中国が空母を持つ日!?

店に行くと「中国本」の夥しさに目を見張る。そのほとんどは中国の脅威を論じたものだ。
中国脅威論の大きな要素に海軍力の増強があり、空母保有の「噂」まで飛び出している。
工業技術力と軍事力の結晶とも言える空母を、中国は果たして持てるのだろうか。

 香港紙の報道として中国が空母を建造する、と「朝日新聞(11日付朝刊)」が報じた。
中国の空母保有は、ネス湖のネッシー騒動のようにほぼ定期的に日本と中国のメディアを賑わす。「噂」の出所はたいがい香港紙だ。
海軍力の増強を図る中国にとって、たしかに空母はノドから手が出る欲しい兵器のひとつだろう。

 中国は南シナ海、東シナ海の制海権には血まなこになる。
海底油田の存在やシーレーン確保のためだ。
1970年代には、南沙諸島の領有権をめぐってベトナム海軍と砲火を交えたことがある。
今は東シナ海のガス田開発をめぐって、日本との間でつばぜり合いを演じている。

米国への対抗意識

 中国にとって空母保有への意欲が決定的になったのは96年だった。
台湾で史上初の総統直接選挙が行われている最中である。
独立志向の強い李登輝候補が選挙戦を優勢に進めていた。
中国は独立派をけん制するため台湾沖でミサイル演習を行い、雨あられとミサイルを撃ち込んだのだった。

 米国は「台湾関連法」に基づき、空母『インディペンデンス』(写真・上段)と『ニミッツ』を急派した。
2隻は台湾海峡をこれみよがしに通過した。米国の「本気度」の表れだった。
中国は台湾沖でのミサイル演習を中止せざるを得なかった。
体面を重んじる中国にとっては苦い経験だった。
その直後から中国の空母保有計画が、内外のメディアに登場するようになった。

 「Where is the nearest carrier=最も近い空母はどこだ」。
世界のどこかで軍事緊張が走った際、米大統領が真っ先に口走る言葉だという。
空母は米国の国威の象徴ともいえるだろう。
かつて太平洋上を航行する米空母に乗艦取材したことがある。
残念ながら台湾海峡までは行けなかったが、乗艦したのは件の空母『インディペンデンス』(写真・上段)だった。

 巨大の一語に尽きる。飛行甲板に立ち、首を左右振れば海が見えるが、前後に見渡した場合、視界に入るのは甲板だけだ。
陸が動いているといった感じだった。
筆者は米空母を礼賛するわけではない。
果たして中国海軍が空母を造りそして操れるだろうか、と首をかしげるのである。

パイロットの練度と工業力は不可欠

 米空母甲板は全長300メートル超あるとはいえ、着艦、発艦エリアなどにわかれており、それぞれは100メートル足らずだ。
爆撃機や作戦機などは、陸上基地の常識では考えられないほど短い距離で、着艦、発艦をしなければならない。

 着艦の場合、機体の後尾に付いたフック(写真・中段)を空母甲板のロープに引っ掛けて止める。
ただし引っ掛からないことも当たり前なので、その場合は再び飛行しなければならない。
でなければ海に落ちる(実際に落ちることもある)。

 海に落ちないようにするため、パイロットは機体の脚が甲板についた瞬間からエンジンをフルスロットルにする。
筆者が見ていた時は3〜4回に1度は、フックが掛からず、海面スレスレを飛びながら再び上昇していた。
体に振動が伝わってくるような物凄い爆音だ。
着艦はパイロットの練度がモノを言う。
米軍パイロットがひと月に数十時間も「タッチ・アンド・ゴー」の訓練をするのはこのためだ。

 機体にかかる負荷も想像を絶するものがある。
フックが掛かった甲板のロープは、油圧で機体を後ろに引っ張る。
だが機体はエンジンをフルスロットルにしているので、全力で前方に行こうとする。
よほど頑丈にできていなければ、機体はバラバラに壊れるだろう。

 着艦がパイロットの練度なら、発艦は米国の工業力だ。
同じく100メートル足らずの距離で、ミサイルを搭載した爆撃機を発艦(離陸)させなければならない。
それを可能にするのが蒸気カタパルトで、飛行機を空中にはね飛ばす(写真・下段)。
「70気圧で大型乗用車を2キロ以上先の海面に飛ばすことができる」(『同盟漂流』船橋洋一著)のだそうだ。
着艦、発艦とも自然界にはないGが発生する。
着艦では身体が前後真っ二つにちぎられ、発艦では心臓だけが、遥か前方に飛び出して行くようだった。



脅威でなくなる日も

 軽くて頑丈な艦載機を製造する工業力を、中国が現段階で持っているだろうか。
人民解放軍のパイロットが、100メートル足らずの距離で着陸できるだけの練度を有しているだろうか。
疑問符が付いて離れない。少なくともそれら(工業力、パイロットの練度)を持っている、
との分析や情報にはまだお目にかかったことがない。

 中国にとってもっと難しいのは、空母艦隊を組むことだ。
ここでは艦船乗組員の練度が要求される。
中国海軍は米海軍との合同軍事演習のため、何度か米西海岸まで遠征している。
米軍は偵察衛星や潜水艦で追跡する。
中国海軍の航海方法は実にヘンテコリンだったそうだ。
現在のレベル(艦船乗組員の練度)で空母艦隊を組むのは、どう逆立ちしてもできない、と米軍は突き放している。

 もっとも中国は「2020年までに空母を持ちたい」としている。
だが、そのころは日本をとりまく国際情勢も変わっていることだろう。
筆者は、中国の脅威はないと楽観するものではない。
南アジアの紛争地帯を歩いてきて、中国の悪質さはイヤというほど見ている。
ただ、在日米軍がいなくなったら、明日にでも攻めてくるようにいわれていたソ連は、
91年12月の連邦崩壊を境に脅威ではなくなった。
国際情勢が変動する時はドラスチックだ。


 実は、中国国内には三隻の空母が在る。
一つは、ロシアから購入した旧ソ連海軍のスキージャンプ甲板方式の空母「ワリヤーク」で、
機関を取り外された状態で大連港に係留されている。
他の二つは、やはり旧ソ連海軍の垂直短距離機(VSTOL)発着艦の「キエフ」と「ミンスク」である。
「ミンスク」は観光施設に、「キエフ」は娯楽施設になっている。
この他、中国はオーストラリアからカタパルト方式の空母「メルボルン」を購入し、
飛行甲板を離着陸訓練に使用していたことがある。
つまり、中国はVSTOL、スキージャンプ、カタパルトという現代の空母の技術をすべて入手していることになる。





▼旧ソ連で計画されたウリヤノフスク級原子力空母


【2007.03.31追記】
中国は現在ワリヤーグの再生(上記参照)と同時に085型と呼ばれる4万8,000トン級の通常動力型空母の建造計画を進めているが、
朝鮮日報の報道によればこれらとは別に089型と呼ばれる9万3,000トン級の大型原子力空母の建造計画を進めている。
085型空母は2010年の完成(進水?)を予定しているが、089型原子力空母は2020年の完成を目指しており
、建造は30万トン級VLCC(Very Large Crude Carrier:超大型タンカー)4隻の建造能力を有する国営中国船舶工業集団公司の
上海江南造船所(長興島)が設計と建造を担当する。
089型原子力空母は旧ソ連が計画したウリヤノフスク級原子力空母(1143.7型)を基に設計されるといい、
中国はロシアから秘密裏にウリヤノフスク級の設計図を入手したという。

ウリヤノフスク級は旧ソ連で計画された幻の原子力空母(重原子力航空巡洋艦)で、
クズネツォフ級(1143.5型)に続いて建造が行われる予定だった。
設計はネフスキー設計局で全長324.6m、満載排水量79,758トン、速力30ノットで艦載機70機以上を搭載し、
長距離対艦ミサイル、対空ミサイル、対潜ロケットなどの兵装を装備する。
基本的にはクズネツォフ級の拡大型だが新たにアングルドデッキが設けられ、蒸気カタパルト2基がそこに装備されている。
1番艦の建造は1992年3月まで続けられたが、船体下半部が出来た状態で工事は中止された。

中型国産空母(085型)の建造は以前から噂されていたが、
中国は2007年3月9日に行われた外交部の定例記者会見においてこれを一部認めた。
外交部スポークスマンの秦氏は「中国が順調に空母の研究・開発を進めれば、2010年までには完成する可能性がある」と語り、
さらに「中国海軍は領海防衛と海洋権益保護の観点から、国産空母の研究を行っている」と発言した。
また中国国防科学技術工業委員会の張雲川長官は2007年3月16日に「空母建造の準備作業は順調に進んでおり、
2010年までに完成するだろう」と正式に発表した。
085型は2隻建造される予定で、東シナ海と南シナ海にそれぞれ1隻ずつ配備されるだろう。
台湾中央通信は海南島に既に空母用の基地を建設していると報道した。

中国は1994年頃にロシアのネフスキー設計局から9935型と呼ばれる空母設計案の提案を受けている。
これはキエフ級空母(重航空巡洋艦)を全通飛行甲板化しスキージャンプを付けたような船形で、
全長288m、排水量4万8,000トン、速力28ノットで艦載機40機を搭載し、
短距離対空ミサイルの他に対艦ミサイルも装備する重武装の空母案だった。
この提案は結局ペーパープランに終わったため図面等は中国側に渡されなかったが、
085型は現在推測されている排水量と搭載機数から考えて、9935型と似たような規模の空母になるものと思われる。
085型は現在開発中と言われる艦載型J-10を50機程度搭載できるものと推測されている。

中国の軍事問題に詳しい消息筋によれば、軍部は最近この2つの国産空母計画を承認したという。





テーマパークに展示された旧ソ連製の空母「ミンスク」=写真は2005年5月、
深センで(China Photos/Getty Images)

中国海軍、空母保有の模索

【大紀元日本1月22日】北京
「青年報」はこのほど、米国ワシントンの大統領府・国防省と密接な関係にある米軍事シンクタンク情報筋の話を引用、
中国が航空母艦を決定するまでの内幕について報じるとともに、
中国がかつてフランス政府から薦められた航空母艦を拒絶していたことを明らかにした。

 中共海軍は1980年代から航空母艦の保有を模索し始め、分析と推測によると2010年までに排水量4万トン級の空母を建造したい意向だ。
中共海軍は、長年にわたり空母の保有を唱えてきたが、中共中央軍事委員会には考慮しなくてはならない要素が多々あった。
第一に、中国が空母を保有することによって発生する北東アジア地区の影響。
第二に、空母が攻撃され易く、経費が掛かりすぎることだ。
これらの要素が相俟って、中国の空母保有は遅れをとってきた。

 中国はこれまで、航空母艦の研究を二段階に分けて実施した。
第一段階は、外国の空母技術を研究することだ。
1985年、中国はオーストラリアから排水量18000トンの退役空母「メルボルン」を購入した。
メルボルンは、引渡しの際に甲板装備をすべて除去したが、
中国軍人はスチーム式の発弾装置に感心しきりで、操艇マニュアルまで入手したという。

 中国はまた、1994年にキエフ級・軽空母を購入し、艦載機と電子設備を研究した。
この際、米国と日本は納入元のウクライナに相当の圧力を掛けた。
さらに、1995年にフランスはクレマンソー級空母(排水量32,780t)を中国に薦めたが、
中国側はシャルル・ド・ゴール級原子力空母(排水量40,550t)の設計資料と建造支援を要求し、結局商談は纏まらなかった。

 第二段階では、中国が自前で空母を建造するのであるが、中共海軍が空母艦隊を保有するには、三つの難関がある。

 まず第一に、中共海軍はいまだどのような艦載機にするか決定しておらず、外国製にするのか、
国産にするのかにも時間が少なからずかかり、飛行要員の養成にもさらに時間がかかる。 
第二に、中共海軍は長足の進歩を果たしたものの、対潜作戦能力と防空能力においてはまだ脆弱であり、
まずこの方面の能力を向上させこそ、空母艦隊と作戦艦艇を始めて護衛できる。 
第三には、空母艦隊は二個あって始めて用をなし、交替勤務が可能になるため、空母艦隊2個の創設にはいまだ時間がかかる。

 

 1980年代に当時最高権力者・ケ小平総書記の肝いりでスタートした中国の「空母保有構想」だが、中国は現在、
ウクライナから購入したキエフ級空母の外、「ヴァリアーグ(母港:海南島)」なども保有している。
中国国防科工委・黄強稍氏は、「中国は空母を建造する技術をすでに保有しているが、
具体的な着工時期については未だ未定」 と発言したが、
中共海軍が「自前の空母艦隊」を保有する時、台湾海峡に危機が訪れるだろう。 

対抗策

空母というのは、基本的には搭載している航空機を使った制空権と打撃力が生命線だから、
それに対抗するなら制空権と航空打撃力を実現する手段があれば良く、それはなにも空母でなければならない、とは限らない。

軍事と政治は不可分の存在だから、日本がまずとるべき対抗策は、
アメリカ・台湾・フィリピン・シンガポール・オーストラリアといった国と協調して、
太平洋西部に「不沈空母」をたんまり確保することだと思う。
スポーツの試合じゃないんだから、必ず一対一で張り合わなければならない、なんて規則はない。
利害関係が近い国がたくさん集まってタガを張り巡らす方法でも構わない。
(特に台湾とフィリピンは重要で、ここに穴が空くとダメージが大きい)




すでに写真をご覧になった方も多いかと存じますが、中国の新型戦略原潜「晋級」(094 SSBN)は、
背中にいっぱいミサイル発射孔がある写真が公開され結構話題になってます。

「晋級」は、30年以上前に作られ、放射能漏れ事故等で実際にはほとんど活
躍しなかった最初の戦略原潜「夏級(092 SSBN)」の後継艦にあたり、同型艦
は現時点で2隻が確認されています。

晋級潜水艦を確認した専門家の間では「この三十年でシナ海軍の原潜開発設計
能力はほとんど進歩していない」との結論に落ち着いているようです。

昨年九月のカナダの「漢和軍事ニュース」に夏級と晋級の微妙な違いについて
比較した記事が載っていました。ここで明白な違いとして指摘されていたのが、
晋級の方がセイル(*)の高さが高く、SLBM搭載区画とセイル後部をつなぐ角度
も「092」が85度であるのに比べ「094」は90度あったとのことで、

「晋級のほうがミサイル格納区画の高さが高いといえる。新型SLBM「新浪二号」
(JL-2。射程80キロ、DF-31の海上発射版、MIRV搭載可能)の搭載を前提にし
ているためだろう」としていました。

にもかかわらず、製造された葫蘆島造船所にいる2隻の晋級戦略原潜は、SLBM
を艤装してませんでした。なぜかといえば、吃水が高すぎるためです。

衛星写真を通じてみる限り、2隻確認されている同型艦は同じ吃水・セイル形
状のようです。

この艦が、少なくとも現時点でJL-2を搭載配備できていないことは明らかです。
米情報当局によれば、JL-2について中国海軍は、いまだ作戦レベルにも至って
いないのではないか?ということですが、そのとおりかもしれませんね。

2005年夏から公試をはじめた晋級原潜ですが、夏級のときと同じく「焦り
の中で製造された」ためか、どうも成果ははかばかしくないようです。
あわせて、シナの原潜製造技術と世界トップレベルのそれとの乖離が甚だしく
なっていることはもはや明白で、これが逆に、シナ設計担当者の気持をますま
す頑なにしているとの見方もあるようです。

台湾海峡の緊張が高まる中、
「いざというとき米に介入されないためには、姿の見えぬ刺し違え兵器・「戦
略原潜」が最も効果的である」
そう考えたんでしょうね中共は。

そして、「とにかく手っ取り早く作らねばならない」という焦りのなか、
「夏級」の基本設計図を元に晋級原潜を作ったようです。

晋級には12基のSLBMしか搭載できませんけれど、現在欧米諸国が保有する近
代的な原潜では通常16基〜24基は搭載できます。
戦略弾道ミサイルの数があまりに少ないことは、敵に対する効果的な核抑止力
を発揮しないかもしれません。
このミサイルの数は、「晋級」の能力が1960年代後期における米ソの戦略原潜
の水準にようやく届いただけという事実を示している、との見方もありますね。

しかしながらシナは、今後の戦略原潜開発に関し、24基のSLBMの搭載イメージ
を明らかにしています。
でもその設計構造は「夏級」「晋級」とほとんど同じようなものです。
これは、次回に新造される(096 SSBN)が、「より多くの核弾頭を搭載する」
ことを意味するのかもしれませんね。

一九九〇年代半ばにシナ海軍は、夏級戦略原潜「092 SSBN」を改造し、
(改)夏級戦略原潜「092M SSBN」を生み出しました。
それが今回の晋級原潜「094 SSBM」開発にあたってのプラットホームとして
使われたんですね。

「晋級」開発にあたっては、ロシアの協力・助言は全くなかったそうです。
シナはこれまでも、ロシアからいろいろ装備を購入しましたが、技術支援や整
備などは別の国から話を聞くというやり方をとったとされます。

晋級開発に当たっても同じで、技術支援や整備についてはウクライナやベラル
ーシから情報や資源を入手したようです。そういえば、原子炉の製作、溶接に
当たっては、ウクライナの企業から専門家の派遣を受けてましたね。
たぶん、ロシアに軍事面での影響力を行使されたくないのでしょう。

最初の「晋級」が正式配備されるまでの間に、海軍はより多くの同級原潜を
建造しているであろうと推定されます。
これは「092M SSBN」で行なったこれまでの一連のテスト結果が、十分水準を
満たしているためと思われます。

漢和軍事ニュースによれば、
「092M」と「094」の指揮統制システムは基本的に同じようです。
この2種の潜水艦の違いは、艤装されるソナーの構造からも判断するそうです。

「092M」は、262Bソナーシステムを艤装しています。
シナの公文書では、「093 SSN」にH/SQ G-207側面配置型ソナーアレイ(最新型
とされる)が艤装されるとあります、しかし、これと同じソナーシステムが
「094 」にも艤装されたかどうかは、現時点でわかっていないそうです。


⇒とは書いてきましたが、これはあくまで一般的な世界の話で、
わが国民の皆様がこれを読んで「安心した」というだけで終わる話ではない気
もします。

わが国には空母も原潜も長距離爆撃機もないですし、核武器も弾道弾も存在し
ません。
それ以前に、通常兵器も弾も足りませんし、国防すべての分野にわたる備えは
欠乏しています。

わが自衛隊には軍の権威すら付与されていません。
国の交戦権すら自ら捨て去って保有してません。

それらを完全に今から正常に回復するには、少なからぬ時間が必要ですね。
進めるのは大賛成でよいとして、果たして今からで間に合うのでしょうか?

現実的に見ると、当面の間、国を護るには日米同盟を強化することに全力を
挙げるしかないように感じます。

そんな中で独立国の意地を見せるには、英国の例にもあるとおり、
自前の情報をGETし、それを折に触れて米に提供するなかで常に貸しを作って
おく姿勢が極めて大切ではないでしょうか?

そして、唯一の同盟国米をわが国は支えるぞ、という姿勢を国際社会で行動
をもって示す態度が大切ではないでしょうか?

いずれにせよ、すべての根っこは、国民の軍事・国防・情報意識の成熟度如何
にかかってきます。国民の精神・意識が変われば政治は変わります。

首相のブザマさヘタレさは国民のブザマさヘタレさを意味しますよ。
このままでは申し訳ない限りです。

(080303配信 メールマガジン「軍事情報」第333号より)






Su-33艦上戦闘機(フランカーD)(中国)




中国の野心 拡大主義



中国がアメリカに太平洋の東西分割管理を提案 〜
表に出た中国の戦略的海洋進出〜

テーマ:中国・軍事戦略問題

中国、太平洋の東西分割提案か 米軍は拒否:産経
 17日付の米紙ワシントン・タイムズは、キーティング米太平洋軍司令官が最近訪中して中国軍事当局者と会談した際、
中国側が、太平洋を東西に分割し東側を米国、西側を中国が管理することを提案したと報じた。
米側は拒否したという。提案の詳細には触れていない。

 米太平洋空軍のへスター司令官は「空間を誰にも譲らないのが、われわれの方針だ」と記者団に述べ、
西太平洋地域を米軍の影響下に置く必要性を強調した。

 米政府内の親中派の間では提案に前向きな受け止めもあったが、
国防当局は西太平洋の覇権を中国に譲り渡す「大きな過ち」だと主張。
日本などアジアの同盟国との関係を台無しにしかねないとして断ったという。(共同)

 

 この報道、真実かどうか定かではありませんが、もし真実であったとしたら日本やアメリカにとっては衝撃的な内容です。
中国が太平洋の奥深くまで進出できる軍事力を整備していることは明らかでしたが、
その支配欲を公式に表明したのは初めてのことではないでしょうか。

 過去に当Blogでも何度か中国の太平洋進出の計画を話題にしています
中国は手始めに第一列島線と言われる、日本・台湾・フィリピンを結ぶラインを掌握し、
その後で小笠原、グアム、サイパンまでを結ぶ第二列島線といわれるラインを掌握するという海洋軍事戦略を明確に打ち立てています。
今はまだ第一列島線までも確保できていない段階であり、それは中国の海軍力が
まだこの地域の敵対軍事力、つまり日本、アメリカ、台湾よりも劣っているからです。
しかしながら、空母の保有を含めて空、海の軍事力を急ピッチで増強しており、
虎視眈々とそのライン確保を狙っているのは明らかです。


英高級紙がスクープ、海南島に建設中の中国海軍の潜水艦基地



Technobahn 2008/5/14 18:54】英テレグラフ紙は6日付けで中国が海南島南部に潜水艦の秘密基地を建設中であることを
その詳細な衛星写真と共にスクープ記事として報じた。

 画像上はGoogleMapによるテレグラフ紙が中国の潜水艦基地だと報じた同じ場所の衛生写真となる。
見たところ港のような構造物が建設中であることは判るが、この映像では軍艦などの艦船は1隻も停泊しておらず、
この映像だけではここが中国海軍の潜水艦基地であることは判らないだろう。

 英ジェーンズ・ディフェンス・ウイークリー誌の分析によると赤い矢印で示された部分に潜水艦基地につながるトンネルがあり、
基地の実態は(衛星による観測を逃れるために)一見すると野山にしか見えない部分の地下に構築されていると述べている。

 画像上の部分には艦船用の桟橋(雲で隠れた部分にも複数の桟橋が存在する)も見えるが、
これらの桟橋は中国が現在、建設を進めている航空母艦を中核とした艦隊が停泊することが考慮されて設計されており、
海南島は中国海軍の一大基地に変貌する可能性もでてきたと、英テレグラフ紙は危機感を露にした報道を行っている。

中国の空母

平成18年5月7日
 
 大連のドックで改装作業が進む旧ソ連製の六万トン級空母ワリヤーグが一番艦として転用され、南シナ海の海南島三亜に配属されるとしている。
 略)艦載機としては、中国ですでにライセンス生産されている「スホイ27」と伝えており、同型機を艦載型に改造した機種を想定しているもようだ。
引用終わり

 私の部屋はインターネット接続環境にないので、手許にある本からワリヤーグ、支那の空母関係、スホイ27についての情報を引っぱりますと、
手許にある「中国が空母をもつ日」(江畑謙介著 徳間書店)には、
中国はワリヤーグを購入する前の1994年の時点ながら、江畑氏は船体と機関を完成しているとしても、
戦闘システムを他の国から入手しなければならないなど、
最初から別の艦を設計した方が早いからウクライナから空母を買っても完成はできないと予想していました。
あと、コストが江畑氏は空母本体と電子、兵器関係で30億ドル。搭載機30億ドル。
搭載機の陸上での整備、訓練、減耗予備、インフラ整備などで30億ドルの計90億ドルと運用経費が毎年4億ドル相当必要なので、
この時点ではワリヤーグの購入はないだろうとしていました。
しかし、遠い将来、戦略情勢が大きく変化しないかぎり中国はいずれ空母を持つだろうとも書いています。

 少しだけ江畑氏の予測ははずれましたが、今年になってすでに香港紙が、中国の空母研究は最終段階に入っいると伝えています。
さすがは資金的な問題は国民がパンツをはけなくとも原爆を作るといった殺人鬼毛沢東の国だけあって、関係ないようです。
それでいて、アメリカで胡錦濤は「なお世界最大の発展途上国」「中華文明は人間の尊厳と価値を尊重してきた」とか言ってましたよね。
資金はODAがなくなっても、アジア開発銀行からの迂回融資で日本に出させるから関係ないとでも思っているのでしょう。
アジア開発銀行のアホなやり方に日本政府はどうしてだまっているのでしょう。

一応、中国の空母関係の歴史としては
 1980年代にオーストラリアの退役空母「メルボルン」2万トン(旧英空母マジェスティツク)を名目上はスクラップとして購入。
徹底的に構造、設備を調査後解体。

1990年代にロシアからキエフ級一番艦キエフ(43,500トン)を購入。徹底的に調査。
同じくキエフ級二番艦ミンクスもスクラップとして購入。徹底的に調査。

海外から完成した空母を購入する方法を検討。
ロシア、フランスと交渉するも、中国が設計資料の提出、建造支援を要求したために商談不成立。

国産空母の設計に着手するが、
1998年ウクライナから改クズネツォフ級二番艦ワリヤーグ(58、900トン)をスクラップ名目で購入。
カジノへ改修する計画があった。
このワリヤーグはソ連の崩壊で分離独立したウクライナが、黒海のクリミヤ半島のニコラエフ造船所で建造中だった
旧ソ連海軍初の本格的空母の2番艦であるワリヤーグを接収したもの。
一番艦のアドミラルクズネツォフはソ連の崩壊当時、一応完成していて搭載機の発着テストを行っていたので、
一九九一年末のウクライナの独立宣言直前にボスポラス海峡を抜けて地中海に脱出、ロシア北方艦隊に編入されてしまった。
怒ったウクライナ政府は進水しr窰装中の2番艦ワリヤーグと進水前の3番艦ウリャノフスクを接収。
進水前のウリャノフスクはウクライナの手ではどうしようもないので解体。ワリヤーグのみを中国に売却。
設計図面なども入手済み。
ちなみに1番艦アドミラルクズネツォフはカタパルトの開発に成功していないので、
搭載機は甲板を滑走して先端よりジャンプする形式、米海軍の空母より劣る。
推進機関 蒸気タービン4基 出力20万馬力 全長302,3m 全幅35.4m 
艦載機数 固定翼機20機 ヘリコプター15機 甲板にVLSが設けられるなどヘリ空母としての性格が強い。

スホイ27
多目的戦闘攻撃機、運動性能はずば抜けている。
航空ショーでは機体を垂直に立ててそのまま水平移動する「コブラ」なる運動を披露。
支那ではライセンス生産を行っている。マッハ2

 中国は着々と空母取得に向けて準備を進めて来たことがわかります。中国の脅威は現実のものとなっているのです。
一部マスコミなどがそれを否定するのが如何に現実的でないかを教えてくれます。





















スラヴァ級巡洋艦(1164型)