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チベット自治区
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チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世
チベット族の心の中心、仏の地ラサ
チベット族の人々は、大昭寺を中心とする八廓街一帯をラサ(チベット語で仏の地)と呼んでおり、
これはチベット族にとって大昭寺の存在がとても大きいことを意味している。
大昭寺は西暦647年に建設され、1300年以上の歴史を誇っている。(
チベットの中心地、八角街の街並み
ラサの八角街はチベットの経済・文化の中心地というだけでなく、民族工芸などのチベットのあらゆる風土が集結している場所であり、
チベットに来た観光客が必ず訪れる場所である。青蔵鉄道が開通して以来、新しい建物が続々建設されるなど八角街は活気に満ちている。(
青蔵鉄道
絶景を通ってラサへと通じる鉄道が開通
世界で最も高い場所にあって、最も路線の長い青蔵鉄道が全線開通した。
線路はカカシリや三江源、雪が覆う大地や雪蓮花が咲く雪原地帯を通って聖地ラサへと通じている。(
青蔵鉄道が開通、たくさんの人がチベットを訪れる
太陽エネルギーを最大限利用するチベットの人々
チベットは標高が高いため、太陽エネルギーを利用してお湯を沸かすことができる。
ラサ郊外の村ではほとんど全ての家がこの装置を持っているという。
写真はお湯を沸かしている女性。(発信:07年7月15日 提供:サーチナ&CNSPHOTO)
チベットにあるとても美しい巨大塩湖
海抜4718メートルにあるこの湖はチベットの言葉で“天の湖”と呼ばれている。
湖は東西70キロ、南北30キロ以上あり、総面積は1900平方キロメートル、中国において2番目に大きい塩湖である。
湖の水はとてもきれいに透き通っていて、まるで湖面と空が融合したようだ。(発信:07年7月10日 提供:サーチナ&CNSPHOTO)
半世紀に及ぶ「チベットの悲劇」を生んだのが中華膨張侵略主義。
チベット騒乱後では初めて、中国政府とチベット亡命政府の非公式協議が行われ、近く公式協議が再開されるという。
ただし、双方に歩み寄りがあったわけではない。合意したのは対話の継続だけだ。チベット亡命政府によれば、3月の騒乱による死者は200人を超え、中国当局に逮捕、起訴された僧侶ら30人が懲役3年から無期懲役に処せられている。国際社会は重大な人権問題であるチベット問題を注視し続ける必要がある。
非公式協議は、胡錦濤国家主席の日本訪問直前に中国・深セン市で行われ、日中首脳会談後の8日、インドの亡命政府に戻ったチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の特使が記者会見で協議内容を説明した。この間、北京五輪の聖火がチベット自治区にある世界最高峰エベレスト(中国名・チョモランマ)頂上に到達している。
中国政府による政治的演出を背景に行われた直接対話で、双方は激しい応酬をしたもようだ。
チベット特使は「中国政府の悪政が騒乱を招いた」「北京五輪の妨害などしていない」と主張し、騒乱で拘束された人々の釈放や共産党への忠誠を強要する「愛国教育」の廃止を求めた。中国政府側は「独立活動や暴動の扇動、北京五輪の妨害を停止せよ」と従来の主張を変えなかった。
唯一の希望は「両者はいくつかの具体的提案をした」(チベット亡命政府特使)ことだ。これらの提案を話し合う両者の公式協議が、できるだけ早く再開されるためには、やはり国際社会の圧力が欠かせない。
その文脈でいえば、日中首脳会談で福田康夫首相が、やや控えめな表現ながらもチベット問題についての日本や国際社会の懸念を伝え、「話し合いを通じた状況改善を強く期待する」と述べたことは評価できる。また、北京五輪開会式への出席について共同会見で、「まだ先のことだ。事情が許せば、前向きに検討する」と確約しなかったのも賢明だった。
中曽根康弘元首相が主宰した胡主席と歴代首相4人との朝食会では、安倍晋三前首相が「五輪開催によって、チベットの人権状況がよくなるのだという結果を生み出さなければならない」と一歩踏み込んだ発言をしている。
五輪の成功に政権の安定を託す胡主席としては、まず隣人たちの意見に耳を貸すべきだろう。