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2時間で太平洋横断、英民間企業が発表した次世代超音速機








【Technobahn 2008/2/6 18:13】画像は英リアクション・エンジニアリング社が発表した次世代超音速旅客機のコンセプトモデル「A2」。同社が

 同社では、SABRE(Synergic Air Breathing Engine)型エンジンを長時間に渡って運用できるように変更を加えた
シミター・エンジン(Scimitar Engine)と呼ぶ特殊な推進機関を利用することによって300人もの乗客を乗せて
亜成層圏をマッハ5の速度で飛行可能な次世代超音速機の開発を目指している。

 マッハ5という速度はコンコルドの約2倍で同社ではヨーロッパ−オーストラリア間を約5時間(東京−ロサンジェルス間であれば約2時間)
で結ぶことが可能になると述べている。

 欧州宇宙機関(ESA)が支援を行う考えを示しており、同社ではこの機体の実現は決して夢物語ではないとも述べている。


初飛行に成功したパルスデトネーションエンジンの実験機



【Technobahn 2008/5/17 18:55】画像は米空軍研究所が開発を行った
パルス・デトネーション・エンジン(Pulsed detonation engine)を搭載したロング・イージー機の初飛行の模様を撮影した映像。

 写真の初飛行は今年の1月31日に米カリフォルニア州モハベ砂漠で実施され、成功を収めた。

 パルス・デトネーション・エンジンとは衝撃波(デトネーション)現象を利用した内燃機関のことを指す。
熱効率が高いエンジンとして各方面で研究が行われているものとなる。

 航空機用の内燃機関としては現在はジェットエンジンが主流を占めているが、ジェットエンジンの場合は、
熱効率を高めるために燃焼温度を高めると、タービンブレードの耐久性能が落ちるという制約があり、技術的には既に限界に達してきている。

 1月31日にテスト飛行に成功した実験機は、スペースシップ1の設計者でも知られている天才的航空技術者
バート・ルタン氏によるホビー用の組み立て飛行機のベストセラー、ルタン・ロング・イージー(Rutan Long-EZ)機に、
米空軍研究所が開発を行ったパルス・デトネーション・エンジンを搭載したものとなる。

 推力の問題から補助のジェットエンジンを利用して離陸した後、パルス・デトネーション・エンジンだけの推力を利用して
120mph以上の速度で飛行することに成功した。

 パルス・デトネーション・エンジンの場合、ジェットエンジンのタービンブレードのような物理的制約がないため、
マッハ4以上の巡航速度を得ることも可能と考えられており、
米空軍研究所では実用化に向けて更に研究開発を進めるとしている。

 この歴史的な実験機、現在はオハイオ州のライト−パターソン空軍基地に併設された米国立空軍博物館に展示されている。

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スイスの空飛ぶジェット人間が公開飛




Technobahn 2008/5/16 18:27】画像は今月15日、マスコミ関係者を集めて行われた「スイスの空飛ぶジェット人間」こと
イブ・ロッシーさん(48)による公開飛行の模様を撮影したもの。

 この日、ロッシーさんは小型のジェットエンジン4機を装着した翼を背負い、飛行中の飛行機から降下。
その後、ジェットエンジンの推力を利用して時速200キロの速度で5分間に渡って空中を駆け巡る姿を取材陣に披露することに成功した。

 ジェットエンジンの燃料が切れた後は画像下のように翼を折りたたみ、お腹の部分に取り付けていたパラシュートで地上に降り立った。

 ロッシーさんがジェットエンジンを取り付けた自作の翼でこのアクロバットを最初に披露したのは2004年。
以降、これまでに30回に渡ってこの命知らずの離れ業をやってのけてきた。
30回というと年7.5回のペースとなり、2ヶ月に1度の頻度でこうした曲芸飛行を行っていることとなる。

 もちろん、こうした行為は非常に危険性が高く、2005年には飛行機から降下したものの、翼の展開ができず、そのまま空中を落下。
その後、パラシュートの展開を試みたものの、の日、ロッシーさんは小型のジェットエンジン4機を装着した翼を背負い、飛行中の飛行機から降下。
その後、ジェットエンジンの推力を利用して時速200キロの速度で5分間に渡って空中を駆け巡る姿を取材陣に披露することに成功した。

 ジェットエンジンの燃料が切れた後は画像下のように翼を折りたたみ、お腹の部分に取り付けていたパラシュートで地上に降り立った。

 ロッシーさんがジェットエンジンを取り付けた自作の翼でこのアクロバットを最初に披露したのは2004年。
以降、これまでに30回に渡ってこの命知らずの離れ業をやってのけてきた。
30回というと年7.5回のペースとなり、2ヶ月に1度の頻度でこうした曲芸飛行を行っていることとなる。

 もちろん、こうした行為は非常に危険性が高く、2005年には飛行機から降下したものの、
翼の展開ができず、そのまま空中を落下。その後、パラシュートの展開を試みたものの、

降下速度が速すぎたため、地上500メートルに達するまでパラシュートが開かなかったという事故も起きている。

 ただし、ロッシーさんは現状のジェット翼には満足はしておらず、更なる改良を加えた上で、自力で離陸できる機能を加えたいと話している。

 ロッシーさんは元々はスイス空軍の戦闘機パイロットで、現在はスイス航空で旅客機のパイロットをしているという経歴の持ち主。

 やはり戦闘機乗りの血が彼をそうさせるのか?

 画像提供:Yves Rossy





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高校生が発明した未来のバイク「ウノ」



【Technobahn 2008/5/15 19:46】画像は今年の秋、米マサチューセッツ工科大学(MIT)への入学が予定されている18歳になる高校生のベン・ガラク(Ben Gulak,)君が発明した電動バイク「ウノ(Uno)」。

 2006年にガラク君が中国を旅行した際、街中を多くのスクーターが排気ガスが撒き散らしながら走行する様子や、排気ガスによる環境汚染の酷さを見たことを契機にエコフレンドリーなバイクの発明に着手。

 2007年にはMITに願書を提出したが、惜しくもウェイティンティングリストに入りをしてしまい入学は許可されなかった。しかし、MITが不合格になったことによって時間ができたことがまた、彼にとっては幸いしたようだ。

 その後、約1年の歳月を投じてここまでのものを開発することに成功したガラク君、昨年開催された有力発明コンテストでは、上位入賞を総舐めにすると同時に米ポピュラーサイエンス誌が主催したコンテストでは2007年の最優秀発明賞を受賞するに至ったからだ。

 もちろん、今年、ガラク君のMIT入学が許可されたのはいうまでもない。

 写真では一輪のように見えるが実際はタイヤは左右に2つ並んだ状態で組まれており、セグウェイと同じようにコンピューターで自律するように制御されている。運転の方法もセグウェイと同じくハンドルのようなものは付いておらず(画像でハンドルのように



2006年にガラク君が中国を旅行した際、街中を多くのスクーターが排気ガスが撒き散らしながら走行する様子や、排気ガスによる環境汚染の酷さを見たことを契機にエコフレンドリーなバイクの発明に着手。

 2007年にはMITに願書を提出したが、惜しくもウェイティンティングリストに入りをしてしまい入学は許可されなかった。しかし、MITが不合格になったことによって時間ができたことがまた、彼にとっては幸いしたようだ。

 その後、約1年の歳月を投じてここまでのものを開発することに成功したガラク君、昨年開催された有力発明コンテストでは、上位入賞を総舐めにすると同時に米ポピュラーサイエンス誌が主催したコンテストでは2007年の最優秀発明賞を受賞するに至ったからだ。

 もちろん、今年、ガラク君のMIT入学が許可されたのはいうまでもない。

 写真では一輪のように見えるが実際はタイヤは左右に2つ並んだ状態で組まれており、セグウェイと同じようにコンピューターで自律するように制御されている。運転の方法もセグウェイと同じくハンドルのようなものは付いておらず(画像でハンドルのように

見える部分は体を支えるための手の置き場)、体を前に倒すと前進し、後ろに傾けると停止、横に倒すと倒した方に曲がるという非常に単純なメカニズムを採用している。

 一般的なバイクに比べて機械的構造部分が少なくエネルギー効率が高いのが特徴。見ての通り、市販の工業製品としても通用する程の立派なフォルムをしており、既に製品化の計画も進んでいるという。


 もちろん、今年、ガラク君のMIT入学が許可されたのはいうまでもない。

 写真では一輪のように見えるが実際はタイヤは左右に2つ並んだ状態で組まれており、セグウェイと同じようにコンピューターで自律するように制御されている。運転の方法もセグウェイと同じくハンドルのようなものは付いておらず(画像でハンドルのように

見える部分は体を支えるための手の置き場)、体を前に倒すと前進し、後ろに傾けると停止、横に倒すと倒した方に曲がるという非常に単純なメカニズムを採用している。

 一般的なバイクに比べて機械的構造部分が少なくエネルギー効率が高いのが特徴。見ての通り、市販の工業製品としても通用する程の立派なフォルムをしており、既に製品化の計画も進んでいるという。

 ここまで優秀な学生がなぜ、わざわざ学部学生の1年生からスタートしなければならないかということに関してガラク君はMITの機関紙のインタビューに応じて「ウノの反響はそれは凄いものがありました。しかし、MITに進学することによって自分自身の将来に対して、改めて広い選択肢を提供してくれるものと考えています」と述べている。

 このスーパーエンジニアのガラク君がMITに入学するのは今年の9月。MITでは今からこのガラク君の話題で持ちきりだ。

 画像提供:Glenn Roberts, Motorcycle Mojo Magazine



近く登場予定? イスラエルが開発中の無人偵察車両「ガーディアム」



【Technobahn 2008/5/1 23:25】画像はイスラエルのIAI(Israel Aerospace Industries, LAHAV Division)社が現在開発中の無人偵察車両「ガーディアム(Guardium)」。

 2006年に起きたイスラエル軍によるレバノン侵攻の際には侵攻から停戦が成立する7月12日から9月10日までの3ヶ月の間にイスラエル軍は119名の戦死者、400名超の戦傷者を出すなど多数の被害を出した経験があり、イスラエルでは敵対勢力からの攻撃が予想される危険地帯のパトロール任務をこうしたロボット車両で置き換えることを計画している。

 偵察用のロボット車両は既に米軍がイラクで多用しているが、米軍が使っている「タロン(Talon)」などのロボット車両は要はラジコン戦車のようなもので、ロボット車両自体がその場の状況に応じて臨機応変に対応を取るということは不可能。

 この「ガーディアム」の場合は搭載されたセンサーを使って周囲の状況を認識することが可能となっており、
オペレーターはコンピュータースクリーンに表示された地図に目標地点とインプットするだけで、
後の走行は全て「ガーディアム」自身が自分自身の判断で行うという点が、従来型のロボット車両との大きな違いとなる。

 米国防総省でも3度に渡って開催したDARPA Grand/Urban Challenceというロボット車両のレースを通じて、
こうしたロボット車両の実現可能性を評価し、既に、十分に実用的なロボット車両を開発することは
現在の技術でも十分に可能という判断をしている。

 DARPA Urban Challenceの場合、市街地を模したコースをロボット車両によって走行させるというものとなったが、
このレースの場合、信号が赤の場合は停止、右折、左折の場合は対向車両がないことを確認した上で走行、先頭車両との車間距離を守る、標識の交通指示にしたがって走行する、などの交通法規遵守ができているかも試され、完走を果たしたチームの車両は、
これらの条件を全てパスしてロボット車両を目標地点まで走らせることに成功している。

 軍事車両としての性格上、攻撃が加えられてきた場合、応戦のための目標物の認識も自動的に行うことが可能なように開発が進められているというから驚きだ。

 イスラエルではこうしたロボット車両を実用化させることによって戦死者の数を劇的に削減できるのではないかと、見込んでいるという。

 画像下はこのガーディアムのプロトタイプが昨年8月に開催されたDARPA Urban Challenceに出場した際の映像。