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clever clever, where is your heart?
1st。
とにかく荒削りで美しい轟音と感情を振り絞るようなボーカルは完成されている。
そして轟音を出すギター、エモーショナルなボーカルも凄いけれども
それらを生かしきるドラムとベースのプレイもすさまじい。
とくにドラムのたたき出すリズム感がこのなんともいえない高揚感をかもし出す。
1曲目のThe Monolithのイントロからつかまれる。
轟音の中に芯を通すようなベースもすばらしい。
どれをとっても非の打ち所のない完璧なバランス。
アグレッシブな攻撃性も叙情性も全てが感情へと昇華されていく。
もっともっと注目されてしかるべきバンドだと思う。
エモが好きという人は絶対に聴いてみるべき。 |
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sold heart to the one
2nd。
前作と比べると激しさが減退した。
とにかく激しさがなくなり静寂が強くなっている。
それでも一気にぶちきれたように感情をばら撒けるスタイルは健在。
絶叫はなくともエモーションを伝える手段を模索したようなアルバム。
ジャケットのように灰色の空に光が差し込んでいる感じ。
全体的にコンパクトな感じがするのが残念。
ただそれでもsometree。
圧倒的なクオリティーです。
胸をつかまれるような切ない感じ。
なんかこうよく生きることと真正面から向かい合ったような音。 |
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moleskin
清らかなる愚者。
彼らほどこの言葉がふさわしいバンドはないと思う。
轟音以降を見据えてかなり凝った作りをしているんだけれども、
それでも結局は叫んでしまうボーカル、
やっぱりバカの一つ覚えのように熱い轟音を轟かせる演奏陣。
悪く言えばまさにワンパターンのバカの一つ覚え。
しかし彼らのそれはとても清らしい。
そこに一切の妥協も手抜きもないからだ。
彼らの音楽には一点の曇りもない。
まさしく彼らは魂を込めてこの音楽を創造している。
ええ、だからこのアルバムは美しいのですよ。
ジャケットは不細工だろうが、
バカの一つ覚えだろうが、
この作品に封じ込められているのは彼らの飾らない真心なのですよ。
前作にあったような迷いは消えた名盤。 |