MOGWAI イギリスから現れたポストロックバンド。
轟音ノイズを武器にポストロックという存在を示した。
インストを主体としながらも表情は豊か。
まるで脳内に映画を見せるようにその音が迫ってくる。

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Ten Rapid

初期のシングルとかを抱き合わせた企画版。
事実上の1stといっていい筈。
1曲目のSummerからやられる。
まるで手から零れ落ちていく砂を見るような、
そんな虚無感と無常観を前編にわたってみせる。
以降のアルバムと比べるとノイズも荒々しい。
彼らの持つ初期衝動がもっとも直接的に現れている。
痛々しいまでのギターノイズ。
彼らのファンを名乗るなら絶対に聴くべきだと思う。
young team

1stアルバム。
これで一気にその存在を世界中に知らしめた。
個人的には3曲目の暗闇の中にろうそくの光をともすような感じが好き。
ベースラインとかもかっこいいし。
そして圧巻の名曲Mogwai Fear Satanも収録。
ただまるで灰色の空に圧迫されるような感じがある。
どことなく希望が持てない日常を反映したような。
一番鬱なアルバム。
夕方。
come on die young

一気にギターノイズを美の世界にまで持ってきた2nd。
mogwaiは轟音バンドと取られているけれども、
実際のところは静寂の部分の方が多い。
そしてその静寂があるからこそ轟音ノイズが際立つ。
物静かな暗闇。
そしてそれを時として稲妻のように切り裂く轟音。
1曲とかではなくアルバムトータルとして聴くべき。
心の中の空洞へと誘い込まれる感じ。
インストで言葉はなくともその景色は伝わる。
夜。
EP+6

今まで発表してきたEPの抱き合わせ。
しかしながらこれがまた名曲ぞろい。
実験的に電子音を投入した曲とかも入っている。
come on die youngがお好きな方はぜひ。
ただEPの寄せ集めなのであんま統一感はないけど。
お買い得感はありあり。
Rock Action

なんだか今までとは打って変わった作品。
今までのような暗さがなくなっている。
毒っ気が抜けて曲全体として光を放っている作品。
Dial:Revengeのような歌モノもあり。
Two rights make one wrongはインストナンバーとしては新機軸。
暗闇のような静寂から一気に轟音ノイズという今までのパターンじゃない。
とはいってもやはりmogwai。
独特の焦燥感は全然衰えず。
むしろ今までの流れからの開放感すら感じる。
朝。
MY FATHER,MY KING

アルビニ録音で話題になったEP。
曲がとにかくくそなげーの。
肌触りとしては初期に近い。
ゴリゴリいわしている。
初期との決別のあだ花かな。
即興での演奏をなんの編集もせずに収録した感じ。
ラフさがかっこいい。
でもこれはファン向けアイテムなんでしょうなぁ。
Happy Songs For Happy People

今までのmogwaiだったらただの皮肉としか思えないタイトル。
でも音はタイトルそのまんまだったりする。
まるで水彩画みたいにやわらかくなった。
殺気がなくなっている。
Rock Actionからさらに丸くなった感じ。
曲の流れがすらすらと頭に入ってきて、
CDが終わってもしばらく気付かなかったこともある。
一番ポップな作品。
昼。