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Ten Rapid
初期のシングルとかを抱き合わせた企画版。
事実上の1stといっていい筈。
1曲目のSummerからやられる。
まるで手から零れ落ちていく砂を見るような、
そんな虚無感と無常観を前編にわたってみせる。
以降のアルバムと比べるとノイズも荒々しい。
彼らの持つ初期衝動がもっとも直接的に現れている。
痛々しいまでのギターノイズ。
彼らのファンを名乗るなら絶対に聴くべきだと思う。 |
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young team
1stアルバム。
これで一気にその存在を世界中に知らしめた。
個人的には3曲目の暗闇の中にろうそくの光をともすような感じが好き。
ベースラインとかもかっこいいし。
そして圧巻の名曲Mogwai Fear Satanも収録。
ただまるで灰色の空に圧迫されるような感じがある。
どことなく希望が持てない日常を反映したような。
一番鬱なアルバム。
夕方。 |
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come on die young
一気にギターノイズを美の世界にまで持ってきた2nd。
mogwaiは轟音バンドと取られているけれども、
実際のところは静寂の部分の方が多い。
そしてその静寂があるからこそ轟音ノイズが際立つ。
物静かな暗闇。
そしてそれを時として稲妻のように切り裂く轟音。
1曲とかではなくアルバムトータルとして聴くべき。
心の中の空洞へと誘い込まれる感じ。
インストで言葉はなくともその景色は伝わる。
夜。 |
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EP+6
今まで発表してきたEPの抱き合わせ。
しかしながらこれがまた名曲ぞろい。
実験的に電子音を投入した曲とかも入っている。
come on die youngがお好きな方はぜひ。
ただEPの寄せ集めなのであんま統一感はないけど。
お買い得感はありあり。 |
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Rock Action
なんだか今までとは打って変わった作品。
今までのような暗さがなくなっている。
毒っ気が抜けて曲全体として光を放っている作品。
Dial:Revengeのような歌モノもあり。
Two rights make one wrongはインストナンバーとしては新機軸。
暗闇のような静寂から一気に轟音ノイズという今までのパターンじゃない。
とはいってもやはりmogwai。
独特の焦燥感は全然衰えず。
むしろ今までの流れからの開放感すら感じる。
朝。 |
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MY FATHER,MY KING
アルビニ録音で話題になったEP。
曲がとにかくくそなげーの。
肌触りとしては初期に近い。
ゴリゴリいわしている。
初期との決別のあだ花かな。
即興での演奏をなんの編集もせずに収録した感じ。
ラフさがかっこいい。
でもこれはファン向けアイテムなんでしょうなぁ。 |
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Happy Songs For Happy People
今までのmogwaiだったらただの皮肉としか思えないタイトル。
でも音はタイトルそのまんまだったりする。
まるで水彩画みたいにやわらかくなった。
殺気がなくなっている。
Rock Actionからさらに丸くなった感じ。
曲の流れがすらすらと頭に入ってきて、
CDが終わってもしばらく気付かなかったこともある。
一番ポップな作品。
昼。 |