King Crimson まぁ、もう説明不要の大御所ですな。
俺的にはやっぱこの70年代が好き。
King Crimsonがこの時代に残した
この三つのアルバムが後世に残した影響は非常に大きいでしょう。
特に最近のポストロックと呼ばれる音楽を聴くとそう思います。

戻る

Larks' Toungues In Aspic

日本名「太陽と戦慄」で有名な作品。
パーカッションを担当するジェイミー・ミューアーが大活躍しています。
その後に発表されるアルバムと比べると音の数が少なく、
まだ発動段階といった感じ。
でも最初と最後のタイトルトラックLarks' Toungues In Aspic Part1&2は
その後のCrimsonの方向性を決定付けた。
様々な音楽をブレンドし破壊・再構築したサウンドは
今なお画期的な輝きを衰えさせない。
ライブ盤と比べると全体的に凶暴性が低く地味なのが残念。
Starless and Bible Black

ライブ録音にオーバーダブというどえらい手法で作られたことで有名なアルバム。
前作で暴れまわったジェイミーさんが抜けて
音の質感は前作とは随分変わっている。
即興演奏を軸にした暗黒ジャズとでもいうべきところか。
今でいうならマスロックって奴に当るのかな。
のっけからぶちかますGreat Decieverに
中世ヨーロッパ美学溢れるNight Watch。
そして唸りを上げて突き抜けるFractureなど聴き所は非常に多い。
思うに今のポストハードコアという奴に最も近い形の音ではないだろうか。
即興演奏が多いため間延びした印象を与えるかもしれないが、
聴き応えはこの三作の中でもっとも大きいと思う。
Red

このREDでロバート・フリップが見せた凶暴かつ美しいギターノイズは
冗談抜きにロックの歴史を変えたんじゃないだろうか。
2004年の現在でさえその質感はconverge,mogwaiやISISといった
ギターノイズを武器とするバンドと比べて全くひけを取らない。
前作のような即興の要素は少なくなり非常に作りこまれた印象。
特にギターのオーバーダブが凄い。
表題曲Redのような血管が煮えたぎりそうに凶暴な部分も素晴らしいし、
Fallen Angelのような叙情的なバラードナンバーもまた素晴らしい。
Fallen Angelのギターソロは個人的にCrimsonの中で一番好きだ。
そしてその凶暴性と叙情性を合体させたのがラストを飾るStarless。
最後の爆発はあまりにも凄まじすぎて言葉で表現できません。
ボルテージぶちぎってます。