|
Unkown Pleasures
ファクトリーより出した1stアルバム。
破滅的に冷たい世界観を見せるDisorderにより幕を開ける。
脈拍は止まってもなおも呼吸は続いて生きているような世界。
冷たいけれども確実に何かは動き回っている。
簡素でスカスカでそして不気味な迫力を得た空間。
例えるならあたり一面真っ暗で何も見えない中で、
ナイフだけがその刃を白くぎらつかせているような感じ。
凍てついた火柱とも表現される彼らの作品の中で
最も凍てついた作品。 |
|
closer
イアン・カーティス死後に発表された2ndにしてラストアルバム。
行く先のない絶望、
それがこのアルバムを支配している。
前作に比べると音数も増えてスカスカな空間は埋められた印象。
しかし音数が増えた分よりいっそうその空虚さが襲い掛かってくる。
形を得たからこそより際立ってしまったどうしようもない空虚さ。
希望って何?
生きるって何?
魂も感情も死んだ。
ただ心臓が打ってるだけ。
そしてそれももうじき止むだろう、
永遠に。
このアルバムに収録されているThe Eternalは彼らの美学の集大成。
最も美しい絶望の唄を聴け。 |
|
still
未発表曲とラストライブを入れた企画版。
未発表とは言ってもそのクオリティは高い。
Exercise One,Ice Age,Walked In Lineなど。
そしてNine Inch NailsもカバーしたDead Soulsや、
JawboxのカバーしたSomething Must Breakなど。
アルバムには入れられなかったアグレッシブなナンバーが多い。
またライブ音源では緊迫感のある彼らのステージが聴ける。
Ceremonyはやっぱりかっこいい。
ただ後に発売されたライブ版に比べると音が悪い。
シンプルなジャケットが物悲しい。 |
|
Substance
さらに未発表曲を詰め込んだアルバム。
前身のWARSAW時代の曲から収録。
あとは幻の1stシングルIdeal for Livingなど。
また彼ら最大のヒット曲であるLove Will Tear Us Apartはここではじめて聞ける。
未発表曲てんこ盛りだがやっぱり寄せ集めであるため散漫な感じ。
個人的にはあんまし好きじゃない。
やっぱりJoy Divisionはある種の統率された美意識がないと、と思う。
ちなみにこれが実際に発売されたのはバンド解散後ずいぶん後になってから。 |
|
Permanent
リマスターされたベスト版。
音がよくなっている。
Something Must Breakがめちゃくちゃかっこいい。
でもそれだけ。
音がよくなっただけ。
こんなん出すくらいならcloserをリマスターしろっつーの。 |
|
The Complete BBC Recordings
BBCセッションのライブ盤。
さすがにテレビ番組だけあって音は凄く綺麗。
ただ他のライブ盤のような狂気的な粗さはない。
個人的には24hoursとLove Will Tear Us Apartはこのテイクがベスト。
他にも1曲目のExercise Oneも鳥肌もの。
ただやっぱりこじんまりしすぎてつまらん感はあり。 |
|
Les Bains Douches
狂気のライブ盤その1。
とにかく迫力がすさまじい。
へたくそだが塊のようにぶつかってくる演奏がすげー。
そしてイアン・カーティスの魂を削っているボーカル。
どれもスタジオ版よりもはるかにかっこいい。
人によってはやかましくしか聞こえないと思うけど。
Dead Soulsなんてまじでかっこいいしなぁ。
とりあえずJoy Divisionファンなら聴かなくてはなりません。
こいつだけは絶対に。 |
|
Live in Preston
狂気のライブ盤その2.
Les〜よりもこっちのほうが迫力がある。
なにが強烈かって後半のWARSAWからShe's Lost Controlまでの流れ。
完全にメーターぶちきっています。
Colonyの絶叫なんかまじすごい。
スタジオ版は生ぬるい。
そんじょそこらのヘヴィーロックバンドが裸足で逃げ出すほどヘヴィー。
ありえねー。
これを聴いていて周りに気が狂ったと思われても知りません。
そしてこれをダビングして人に渡したことのある、俺・・・
それってほとんどいやがらせと変わらんことに今気づいた。 |