JAWBOX Dischord90年代初期を支えたバンド。
オルタナサウンドに歌を大事にという概念を持ち込んだ。
粘りのあるギターに絡むコーラスワークが魅力的。
結局解散してしまったけれどもフロントマンのJ.Robbinsは
The Dismemberment Plan,Promise Ring等のプロデューサーとして活躍。
desotoを率いて歌心あふれる音楽を作り続けている。

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NOVELTY

Jawboxというバンドを知るにはもっともいいアルバム。
オルタナ臭のぷんぷんするギターに
硬質なベース、そして変拍子ドラムスが絡む。
そしてそこに乗るのは男気あふれる流麗なコーラスワーク。
J.Robbinsの求めていた音楽のひとつの理想郷だと思う。
Dreamlessのかっこよさは圧巻。
とにかく彼らの歌の巧さを実感させられる。
彼らの作り出した音楽が与えたその後への影響は大きいと思う。
この知性的な雰囲気にはR.E.M.とかとも近いものを感じる。
インディーとメジャーの融合したような音。
ここら辺の感覚もR.E.Mと近い。
王道を走っているようなサウンドだが圧倒的なオリジナリティーを感じさせる。
彼らの提示した音楽がその後に与えた影響は計り知れないだろう。
For Your Own Special Sweetheart

メジャーに移籍してから出した3rd。
しかしながらこれはあまり好きじゃない。
かっこいい曲もあるんだけど音が粗い。
NOVELTYのような洗練された感じがないんだね。
それに必殺のコーラスワークもNOVELTYと比べると落ちる感じがするし、
メロディーも弱くなってしまっている。
かっこいい曲もあるけれども全体としては散漫な印象。
そしてこれを最後にバンドは解散してしまう。
行き詰ってしまった感が非常に残念。
My Scrapbook of Fatal Accidents

J.Robbinsさんの立ち上げたdesotoからのリリース。
ライブ音源と未発表音源んでカバー音源と盛りだくさんなアルバム。
ここに収録されている音源を聞けば
如何に彼らがすばらしいバンドだったかがよくわかる。
R.E.MやBuzzcocksのカバーも完全に自分たちの音に変えている。
J.Robbinsの歌はライブでその輝きを一層増す。
解散後の総決算売り尽くしみたいなアルバムだけれども
Jawbox好きなら絶対に外せない。
絶妙のさじ加減でアングラとポップを融合させたバンドの残した名音源。