HOOVER 90年代Dischordの看板バンド。
いまだにDischordのHPにその写真が載っていることからも
その重要性がわかると思う。
エモーショナルハードコアをここまで体現したバンドは他にはいないだろう。

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Lurid Traversal of Route 7

Dischordからの最初で最後の一枚。
限界まで張り詰めたような緊張感から一気に畳み掛けるギターノイズ。
うねるベース。
ほとんど泣き声か悲鳴に近いボーカル。
こういった暗闇の叙情性は全体的にGY!BEとも近い。
不協和音を使いまくったDischordらしいサウンド。
とにかくその存在が圧倒的。
呼吸をするような絶妙な間がすばらしい。
そして呼吸を止めるような重苦しさと、
水の入った袋を切り裂かれるように漏れ出してくる感情。
闇と孤独はただ自意識を膨張させる。
そしてそこに存在するのは強い意思。