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Many In High Places Are Not Well
どうしてここまで優しくて、
どうしてここまで空しくて、
どうしてここまで哀しいのだろう。
あたり一面を包み込む音の空間がとても優しくて、
そしてその空っぽさが哀しい。
前作と比べるとよりジャズという枠組みから飛び出し、
いろんな音楽が境界線なしに混ざった感じ。
ただそれは雑多ということではなくて、
既存の音楽のジャンルでは彼らの音楽を表現しきれないということだ。
所在無げな自由さ。
悲しみに満ちた優しさ。
あまりにも美しすぎる夢に一人ぼっち放り出されたような、
そんな感じ。 |