HIM 天才ドラマー、ダグ・シャーリンのプロジェクト。
ジュシュア・ラルーやフレッド・エリクセンなど彼一流の人脈が集まった
天才音楽集団によるバンドの枠にとらわれない音楽プロジェクト。
まさしくやりたい放題。

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New Features

サックスをフューチャーした非常にジャズ寄りのアルバム。
ダグ・シャーリンのドラムと
フレッド・エリクセンのベースがたたき出すリズムがひたすらに気持ちいい。
何よりも空間に解けていきそうな音の粒が気持ちいい。
まさしく好き放題というか自由そのものの感覚がすばらしい。
まさしく彼らの音楽は風なり。
ちょうどどこかの広い草原にでも出て風を浴びているような感じ。
そういえば夏のプールの帰り道がポカポカするのと似ている気がするなぁ。
何か気持ちのいい大きな物に抱きしめられている感触。
Many In High Places Are Not Well

どうしてここまで優しくて、
どうしてここまで空しくて、
どうしてここまで哀しいのだろう。
あたり一面を包み込む音の空間がとても優しくて、
そしてその空っぽさが哀しい。
前作と比べるとよりジャズという枠組みから飛び出し、
いろんな音楽が境界線なしに混ざった感じ。
ただそれは雑多ということではなくて、
既存の音楽のジャンルでは彼らの音楽を表現しきれないということだ。
所在無げな自由さ。
悲しみに満ちた優しさ。
あまりにも美しすぎる夢に一人ぼっち放り出されたような、
そんな感じ。