Early Day Miners よくは知らない。
インディー界隈では結構有名なベテランだったと思う。

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All harm ends here

まるでこの世界からちょん切られて宙に舞っているような、
そんな開放感と寂寥感を同時に併せ持った音。
見えるのは晴れすぎた空。
残酷なまでに晴れすぎた空。
雄大で骨太なリズムに空間に溶けてきそうなギターが乗っかり、
その中を静かで囁くようにボーカルが突き抜けていく。
「全ての苦しみはここで終わる」
そう高らかと謳いあげる本作であるが、
そこにある景色は癒しとは程遠く、
もっと残酷そしてどうしようもないものに感じる。
言うならばまるで天国の晴れすぎた空。
どこまでも澄み切った空。
全ての苦しみから解放されるとき、
全てから解き放たれてただ宙を舞う僕たちはもうどうすることも出来ない。
ただそうやって世界からちょん切られた瞬間に見える景色が、
ただただ無限に広がっていて泣けてくるのです。