downy スカパーのCMで流れていたのを聴いて一目?ぼれ。
3rdを聴いた瞬間やられてすぐに2ndも買いました。
日本語の発音を破壊するというありそうでなかった大技に感動。
そしてこんなすばらしいバンドが日本にいたということに感動。
ものすごい日本文学的な空気を感じます。

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無題(2nd)

いきなり叩きつけるような轟音で魅せてくれる2nd。
とにかく激しく轟音が唸りまくる。
轟音型Gang of Fourみたいなギターの咆哮が聴ける4曲目がステキ。
そしてリズムのセンスが半端でない。
間をはずさないベースがすごい。
知性的な激しさ。
そして相変わらずボーカルは理解不能。
ある意味ポストハードコアの一つの頂点だと思う。
日本的な無常観を見せてくれる一枚。
光り輝く深海のような世界。
聴くときは目を閉じましょう。
無題(3rd)

前作の激しさから一転、
打ち込み系の妖しい雰囲気に変わった一枚。
この変化はRadioheadのOK computerに近いかな。
音響系のアプローチ。
基本路線は変わっていないけど前作がとにかく激しかったのに対して、
今回はよりいっそう静寂が目立つ。
ともすれば眠りそうな雰囲気の安らぎ。
でもそれは癒しなどではなく、
全てを失った虚脱感に近い。
まるで夏の終わりの夕焼けに焼かれる蟻にたかられた蝉のような虚脱感。
無題(4th)

CDをかけた瞬間プレーヤーがぶっ壊れたかと思ったほど凶暴な4th。
徹底的に鉄壁のごとく固められたリズム。
鬼のように唸りまくるベースとドラム。
とにかくdownyというバンドはとことんリズムにこだわったバンドだ。
音的には2ndの唸る轟音と3rdの打ち込み感覚が足して2をかけられた感じ。
例えるならアナーキーな知性を失って暴走するクリムゾンがOK Computerを演奏したような感じ。
いくところまでぶっ飛んでしまったようだ。
なんかジャケットも戦艦みたいだし。
彼らの音楽っていうのは例えるならモノクロのはっきりとした線で描かれた絵の上で、
色がまるで灯篭のように妖艶に変化する感じ。
凶暴性の裏に潜むあざ笑うような冷静さが恐ろしい。
間違いなく日本最高のバンドの一つでしょう。